芸術に拍手

全記事ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてる。

当ブログについて

 

閲覧ありがとうございます。

 

このブログは個人の感想6割、妄想3割、レポ1割で出来ています。

自己満足の備忘録として書いています。

ゆえにネタバレだらけです。

公式のあらすじ引用以外、ほぼストーリー説明を省いているので観劇済の方向けとなります。

記事によって口調やテンションが異なります。

投稿日時はだいたい詐欺です。時系列に並ぶよう調整してます。

 

小劇から帝劇まで色々と観に行きますが、若手俳優の舞台がメイン。

シリーズものとしては、テニミュ(2nd関東立海〜)、メサイア(宵宮〜)に通っています。ヘタミュを愛している。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

SPECTER 再演

 

『SPECTER』再演

2019.

3.29-31 大阪 森ノ宮ピロティホール

4.19-21 東京 本多劇場

 

https://www.west-patch.com/event/specter2019/

 

f:id:toMiharu:20190420225345j:image

4.20夜 J列センター上手寄りにて

 

※少なくともTRUMP、SPECTER、マリーゴールドネタバレ

 

 

 

 

本多劇場来るのが5年ぶりだった。下北沢の駅が私の知ってる下北沢じゃなかったし。本多劇場は「阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ」や「見上げればあの日と同じ空」で来たことがあったんだけど、絶妙なキャパのわりに全然2.5とか若手俳優系の舞台で使われないね。アミューズとかワタナベとか、常連しか借りられないのかしら。良い劇場だと思うからもっと来たいんだけど。

ところで本多劇場って、こけら落としが「秘密の花園」って公演だったそうな。

キャパシティ補助席含めても400席くらいだから東京だけでもMAX2400人しか生SPECTER浴びられないの信じられない。前方5列くらいの補助席、ガチパイプ椅子で140分キツそうだなと思う。

 

私の直後にパンフ売り切れてたので、開演前に買って良かった。パンフ切らしまくってたみたいだけど最近の舞台はパンフ切らすの流行ってんのか。なお以前買えなかった戯曲集は余裕で買えた。

スモークの量がすっごい。ロビーまでスモーク流れこんでもくもくしてるし。劇場天井のライトの輪郭が見えないし。見える景色はすごく遠く感じて、それでいて舞台上の世界と客席が繋がっているようでわくわくした。

 

 

再演の演出

実に"再演らしい"再演だった。直前に初演のDVDを流し見してたんだけど、ストーリーや空気感に全く変わりはなく、DVDで見たものが生で見られた感動があった。

ただ、ほぼ全ての立ち位置が左右逆転してた。末満さん刀ステの方でも再演で上手と下手逆転させてたって風の噂で聞いたんですけど。

劇場の都合とかも一瞬考えたがあまりに綺麗に上下逆だから、ああこれは、「再演」という演出なんだなと思った。

ただ全部が逆ではなくて、サトクリフがネブラ村の人を崖から突き落とすとことか、繭期の子らのシーンは初演そのままの部分が多かった気がする。気のせいかも。

 

再演に感じたのは、この舞台には瑞々しさがない、落ちる寸前の枯葉のように乾いている、ということだった。

ギャグシーンほぼほぼ全カット。自分の感情がプラスに振れることがなかったから、抑揚に欠ける印象はあった。ただ、あれだけ気の狂ったギャグでTRUMPダリちゃんを登場させ、ギャグシーン大幅カットで露出NGのキャストがいた*1NU版でもなお気が狂ったギャグは諦めなかった末満さんが、"わざわざ面白くしない"ことがあるか?*2

グレコやバルトロメは比較的ギャグ枠だったけど、笑わせようとするギャグではなく、繭期の滑稽さをただ表しているだけのようにも見えた。

笑いの潤いを無くし、わざと観客を干からびさせたのかと思う。これが亡霊の村、ネブラ村なのだと。

でも「もしかして……私?」とクラなんとかはどっち!?のシーンが好きすぎて、見たかったなーーー

 

キャスパレが鬼のようにカッコよくて、みんな劇団patchくんがYouTubeに上げてるやつ見て!!と思ったけど、観劇後見返したらやっぱ生で見てくれ…ってなってしまった。萬里くんが台に飛び乗るとこかっこいいよ萬里くん……。

終盤のぐちゃぐちゃするところ、後ろで繭期の4人が行進するようなとこ、気持ち悪い。サーカスのような…めちゃくちゃ不気味で、特に下手に運ばれながら手を振ってる女の人?がホラーすぎて夢に出そう。

https://youtu.be/CrXlntc9-Ko

 

 

キャストとキャラクター

キャスティングは現patchの子達によるものらしいですね。*3 キャスパレ構成も中山くんや星璃くんだし、patch主体で作られてるのはなんだかすごく良いなと思った。

「そしたらキャスティングの差分は深読みする必要ないかな」と思ったけど設定逆輸入の可能性は大いにあると思います。末尾にキャスト推移記載する。

 

石舟さんの性格が結構変わってて驚いた。髪型もオールバックになってるし。*4

演技の問題かもしれないが初演より感情表現豊かで、萬里に事件報告する際に萬里に「なんで楽しそうなんだよ」と言われる程、若干サイコというか陽気なキャラになってる。

臥萬里くん、衣装がかなりリリーに寄せられてませんか。初演見た時全然思わなかったのに。

萬里にはあまりキャラ変を感じなかったから、余計に臥萬里と石舟の関係性が変化したなと思う。元々石舟のが上手な感じはあるものの、初演はドSとドMでプラマイゼロになってかなり対等な感じがしていたんだけど、その設定が消えた再演は明らかに石舟のが上手って感じがした。「面白い人だ」って割と上からじゃない?

しかし萬里くんはキャラ変を感じなかったとは言ったが、奴隷欲しがり癖が消えてカッコ良さが増してしまったな…。

 

シャドがクラウスを刺し殺そうとするところは、現実の私の胸が痛くなった。カテコの並びがセンターから上手に向かって、臥萬里、石舟、シャド、クラウスだった気がするんだけど意図的かな…。

初演ノームだった再演ヒューゴも、お前が殺そうとしたのはかつてのお前だ…となってしまうし、初演ヒューゴの再演臥萬里を考えるとお前が殺したのは過去のお前だ…となってしまうし、かつてのノームが萬里を殺すのか…となってしまうし、いやここ複雑すぎる。

ところでノームは今回ちっちゃくて可愛かったです。ちっちゃい身体でクラウスと一緒にハリエットを守ろうとしてるのが、おねえさんグッときちゃうんだ…。

 

キャラクター変化としては、繭期の少年たち4人もそれぞれ個性が強くなってて良かった。

事前発表されたグレコのキャラクタービジュアルが怖すぎて生で見たら泣くかもしれんと思ってたけど、言動が可愛いので相殺されたかもしれない。いややっぱめっちゃ怖かったわ。初演では影薄めであまり印象がなかったが、一番キャラ変して強烈な子になったな。

衣装は全身白なのに、ディテールが細かいとこんなに映えるのかと。襟とか、どんなパターン引いたらああなるの。

 

石舟の記録報告では死亡扱いだったシャドが、カテコで死亡者に被らされる仮面を被っていなかったあたり、ほぼ確実に今後に影響してくるでしょ。

てかシャドめちゃくちゃ良かった。SPECTERでは臥萬里殺害シーンと一二を争うくらいしんどいのがシャドの殺戮シーンなんだけど、本当に悲しくて苦しくて。

ローザが殺されないように、またカルロがローザを殺させないように、カルロを刺したシャドへの「君は優しいな…」というセリフと、ローザを殺そうとするシャドの「俺に君を殺させないでくれ」というセリフは完全にマリーゴールドアナベル

三好くん、すごく声が通るし良い演技してて大変良かったから、生き残ったシャドでまた出てほしい。

臥萬里殺害シーンは、萬里が倒れる角度が初演が舞台と垂直だったのに対して再演は平行で、刺す人が増えたのか?エグすぎて心臓冷えた。ここ、戯曲集見たら描写がエグすぎて泣いた。

 

台詞として印象的なのが、クラウスの「じゃあ死ねばいいじゃないですか」の「あーいいなー簡単に死ねて」という雰囲気の凄さ。

バルトロメの「ごめんね、繭期ってのは自分たちではどうにもならなくてさ」の抗えない理不尽さ。

 

ところで気になるところとして、ロダンに何故女性をキャスティングしたのかというところ。母さん設定になったのかと思ったら父さんだったからびっくりした。

あと、カルロの髪色が違和感を覚えるほど露骨に周りから浮いてたこと。本当に浮いてた。そこだけポッと明かりが灯ってるみたいに。死んじゃったけど。

 

 

追加変更点まとめ

1回しか見てないので気付いたとこ、所感含め記録しておきたいとこだけ。曖昧なとこあり。変更後セリフはニュアンス。

 

・初演DVD収録だった繭期の子らのクラン脱走時のシーンが冒頭に追加。キャストをシークレットにする必要がなくなったからか?

・死者の葬列シーン追加。

・石舟の武器が短剣から槍に。

・最初のカルロの家のシーンでの臥萬里と石舟の会話

石舟「(それだけギルドに評価されているということです。)私は光栄に思いますよ」→「ベストパートナーです」

萬里「どうせなら歌麿のヤツが良かったぜ」→「どうせなら歌麿の犬っころが良かったぜ」

石舟「相変わらず素直じゃない」→「相変わらず面白い」

石舟「歌麿さんは今、グレコ家の件で〜」→「歌麿さんは今、春林師匠とグレコ家の件で〜」序列的には春林が一番上なのか?

・カルロの家破壊の際、誰かの台詞が「カルロには気の毒だが」に変更。カルロとは普段仲が良いことが示される。

・家を壊されたカルロ「僕のお気に入りの家具が…」→「僕の手作りの家具が…」

・サトクリフが村人を崖から突き落とす前の追加台詞「俺の弟のオズなんかは少し先の未来が見える。まぁ精々5分から10分程度の話だがな」

・萬里のクラナッハへの台詞「野暮ったいくせにやることやってんだな」が削除。再演クラナッハ、小綺麗だから言っても説得力ないよなと思ってたけど。

・初めてクラナッハの小屋でのシーンの最後、何も言わなかったクラナッハが、笑うように変更(?)

・ローザがTRUMPについて語るシーンでローザの父と教団関係者、血盟議会の描写が追加。あの1分足らずのシーンのためだけに血盟議会の衣装用意したのかグランギニョルマリーゴールドの使い回しなのかは不明。

・リリーの話をする萬里の台詞「俺には妻がいた」→「俺には大切な人がいた」

・萬里のヴァンパイアハンターになった理由から「人の世に害をなす吸血種を皆殺しにするため」が削除。「二度と目の前で誰も死なせない」ことが第一理由になる。

・クラウスとクラナッハの会話でクラナッハが花の名前を挙げていく際、いくつか抜けあり。4/20夜回では紫蘭マリーゴールド、リリーは抜けてたと思う。最後のリリーは明らかに無くしたと思われるが他はミスか判別つかなかったので4/19観劇の方に聞いたところ、4/19夜も少なくともマリーゴールドとリリーは抜けてた模様。

クラナッハにどうして僕に協力する?と問われた時のクラナッハの「退屈しのぎです」が削除(?)

・ハリエット死亡時のクラナッハの台詞から「悲しいさ」が削除。本当に悲しんでいるのかがより分かりづらくなる。

クラナッハの最後の台詞で「あの百合の花のように美しい花を」が削除されてた(?)

・ラストシーンで、死んだ人間の名前を背負うのかと問う石舟へのノームの返答「亡霊とは、死んでいった者たちが生きていく者に託す想いだ」→「違うよ。僕を守ってくれた人の名前だ。だから僕はこの名前で誰かを守るんだ。」萬里の意志を明確に継いだ形に、また自分を亡霊と称していた頃からの成長を感じさせる内容に。

・死亡者に仮面を被せる演出追加。ダブルカーテンコール時にも死亡者は仮面登壇。シャドは仮面無し。

 

初演再演キャスト推移まとめ

キャスト:初演→再演 (敬称略)

中山義紘:臥萬里→クラウス

三好大貴:石舟→シャド

松井勇歩:シャド→臥萬里

竹下健人:クラナッハ→石舟

井上拓哉:ノーム→ヒューゴ

星璃:サトクリフ→カルロ

吉本考志:バルトロメ→トルステン

 

 

 

COCOONが楽しみですね。

 

 

 

SPECTER初演の映像視聴後に書いたとりとめのなさすぎる感想文↓

http://tomiharu-stage.hatenablog.jp/entry/2017/08/18/181518

 

★★★★

*1:って噂を聞いた

*2:いやグランギニョルのダリちゃん呼びに繋がる部分として、ダリ・デリコというキャラのための必須演出なのかもしれないけど…

*3:SPECTER再演パンフより

*4:他の人のも髪型は変わってるんだけど、初演のベリーショートが好きだったもので…

ミュージカル薄桜鬼 志譚 風間千景篇

 

『ミュージカル薄桜鬼 志譚 風間千景篇』

2019.

4.5-11  日本青年館ホール

18-21   京都劇場

 

https://www.marv.jp/special/m-hakuoki/index.html

 

f:id:toMiharu:20190408214136j:image

4.6昼 Q列目上手にて

 

薄桜鬼、世代なんだけど原作まったくノータッチ。

周りが薄ミュ観てる人多かったし面白いらしいとは聞いてたし、カラオケで友人がヤイサとか歌ってるのは聞いてた。そしたら推しが出てしまったので、ついに私も薄ミュを観る時が来たな…と。

キャラは史実ベースだからだいたい分かるだろうと思ってたらそういえば史実にはいない、風間千景篇だった。ち、ちー様って呼ばれてる人でしょ…知ってるよ…。

 

 

ストーリーとか演出とか

ストーリーは原作準拠なのだろうから未履修者が特別言えることはない……と言いつつ、途中まで藤堂平助篇かなと思ったり、風間さん随分恋は突然だな!?とは思った。

藤堂平助の離反や近藤さんの動向など、史実のことは勉強してから来いって感じ。まぁここは話の主軸ではないと分かってるので不満はない。

鬼側のあなた方は何者?ってのも原作勉強してから来いってやつですね。多分今回は戦闘要員だったね。

破れ板っぽい舞台セットの上から照らされるライトとその影が綺麗だなーと思う。

 

1幕は早々に池田屋まで進んだり*1サンバ始まったり(???)して面白かった。2幕がちょいちょいダレた印象。静止シーンが多かったのか暗転が多かったのか。

いやそれより原田左之助、いつ死んだ!?!不知火さんとやりあって……えっあのとき死んだの!?不知火から原田の槍受け取ったとき、新八っつぁん「あいつはそう簡単にやられるような奴じゃねぇ」みたいなこと言ってたのに!?!

あと「一度狂った羅刹が正気に戻ることはない」って言ってたけど、山南さん変若水飲んだとき狂ってなかったっけ。あれはまだ狂いのうちに入らないのか?仮にあそこで狂ったフリすることも、特に利点はないはず?

他はだいたい分かったけど、この2点が真面目に分からなかった。いや、やっぱり風間さんの突然のラブも補完…………………そんなもんなのか…?

 

殺陣は本当に凄かった。見れてない人もいると思うけど基本みんな上手いし、勢いが良い。(殺陣はいかにギリギリの間合いで本気で振り抜けるかだと思っている人間の感想です)

特に風間vs土方は武芸としての美しさもあり見惚れる。

 

演出として一番驚いたのは、自己投影が多い乙女ゲージャンルにおいてヒロインがいること自体まずハードル上がるのに、キスシーンがフリでないことでしたね。ガチ恋のオタク死ぬのでは。なんだか薄桜鬼という作品に対する覚悟みたいなものを感じた。

 

 

歌について

思ってたよりガンガン歌った。しかし歌詞に突然英語出てくると違和感が凄まじい。どうして英語入れた。

ちょくちょくテニミュっぽいな…と思ったら作曲が佐橋さんで納得。

風間千景のガウチさん、歌上手いのは知ってたけど歌のロングトーンが全身に響いてすっごい気持ち良くて、あーーこの人が主演の時に見られて良かったーー!!と思った。一生聴いてられそう。

歴代千鶴役の人は歌上手い人しかいないとは聞いてたけど、やっぱり上手かったしなにより声が綺麗。こっちも一生聴いてられる。

歌に関してはここ2人がホント良かったので、初見が風間千景篇で良かったです。

 

ヤイサやらないな…"いつもの"みたいな曲じゃないのかな…と思ってたらカテコ曲だったのか。長年夢見た(?)ヤイサが聴けて感無量です。

 

 

キャラとかキャストさんとか

これは全くもってキャストの本西さんのせいではないんだけど、千鶴ちゃんが帯刀してる割に護身が必要な時ですら刀抜かないことと、台詞のオウム返しと名前返しが多いことにイラッとしてしまったあたりマジで自分、乙女ゲー向いてないと思った。雪村千鶴というキャラクターは人気あるみたいだから原作履修したらきっと違うんだろうな…。本西さんは見た目も声も可愛くて歌もめっちゃ上手くて(2回目)良かったです。

 

200以上の羅刹から逃げられんのか!?ってときに裏切ってたと思われた山南さんの「半分残しておいてくださいね(ニュアンス)」がカッコよすぎて、応援上映だったら叫んでた。熱い。一番好きなシーンかもしれない。

裏切りの輝馬さんめっちゃ似合うわ〜と思ってたらこれだもんね…智略の士、最高……さすが世界一眼鏡が似合う俳優(当社調べ)。

若水飲んだときの演技は凄すぎて、ヒェッ輝馬さんのこんな声聞いたことない…てなった。

とりあえず山南さんルートにいきたい。

 

輝馬さんとテニミュぶりの共演なのではーという水石くんの原田さん、良い身体してたし槍使いも力強いし何より見た目生で見た方が100倍カッコよかった。声も普段と変えてるのか、最初聞き分けできなかった。

ひじ、かた、さーんのくだりは脱ぎ芸っぽいし毎回同じなのかな。

 

沖田の山崎くんもなんか、ちょっとやらしいというか意地悪い感じが、似合う。沖田篇やりそう。

あとはやはり風間千景の中河内さんね、声も良いし歌も上手いし殺陣もダンスも上手いし、何度でも言うが本当にこの人主演の時に観られて良かった。

元のキャラミリしらだからベタ褒めだけど、パフォーマンス力があまりにも強いでしょ。

 

キャラじゃないけど、アンサンブルの人たちも凄かった。

めちゃめちゃにアクロバットするし、風間さんに切られた時に一人の力でできる物理運動とは思えない空中前転してたのが意味分からんすぎた。あのアクロしてたの誰だったんだろう。

ダンスがめっちゃ吉谷光太郎さんの舞台観てる感じするな…と思ったけどそういえば振付MAMORUさんだったわ、と途中で思い出した。突然アンサンブルにBE THERE組入ったのもそれかな。推しブルズが何人もいたけど、遠かったし目が忙しくてちゃんと見られなかったのが悔やまれる。

 

 

 

 

色々と疑問点はありつつも楽しかったです。原作やってからのが100%面白いんだろうなとは思う。

歌上手いミュージカルはいいね。

 

 

 

 

 

★★★

*1:新撰組における池田屋事件はほぼ後期の話というイメージがあった

ALTAR BOYZ 2019

 

『ALTAR BOYZ 2019』teamSPARK

2019.

3.20-4.7  新宿FACE

4.12-14  (合同公演)品川プリンス ステラボール

 

アルターボーイズとは、神と司祭に仕える美しき男子たちのこと。5人の使徒たちがボーイバンド(ダンスボーカルグループ)を結成し、“福音”の歌とダンスで愛を説き観客たちの魂を救う。舞台は、2019年世界ツアーの、まさに日本ファイナル公演!きょうもアルターボーイズの5人のメンバーが観客たちの魂を浄化しようとステージ上に勢揃いした。

汝、罪あらば懺悔せよ!

人種差別、移民差別、ゲイ差別・・・そんな現代の難問が知的な比喩に姿を変えて、ファンキーでコミカルな愛と希望にあふれた5人が観客を魅了する。はたして、この5人の使徒たちは日本ファイナル終了までに観客たち全員の魂を救うことができるのか。LIVE SOUNDに乗って、SONG×DANCE×ACT!
美しきアルターボーイズの熱狂が再びやってくる!!

 

3.23夜 6列目下手にて

 

team SPARK (敬称略)

マシュー:良知真次

マーク:金井成大

フアン:勧修寺玲旺

アブラハム:和田泰右

ルーク:山本隼也

f:id:toMiharu:20190325081527j:image

会場のポスター撮り忘れたので。ひつじちゃん可愛すぎて買ってしまった。サイリウムは2019年版売り切れまくってたな…ピンク振りたかったので2017年版で買いました。

 

 

アルターを浴びた。周りがちょくちょく話してるから気になってはいたんだけど、何だかんだ見逃してて。

で、「へーまたやるんだー10周年なんだーめっちゃ気になるー、でも私全国立海貯金しなきゃいけないからー行かないー行かないよー行かないってばー」と頑張って抑えてたのに、初日空けて金井成大さんのブログ見たら、なんとお爪がピンクじゃないですか。なぜブログ見た。

これがアルター観劇の決定打だった。爪がピンク。

 

開演前、懺悔カードなるものがあることを知る。紙がやたらしっかりしてて驚いた。持って帰りたいと思いつつせっかくだから入れた。(後日友人がくれた)

 

 
開演

キャストが物語を紡ぐステージとアルターボーイズが観客の魂を救うステージが混ざりまざって、最強の非現実を生む。物語はすべて、新宿FACEの上で起こる。物語はすべて、ALTAR BOYZ東京ファイナル公演中に起こる。

新宿FACEは確かにALTAR BOYZ 世界ツアー2019年東京ファイナル公演で、私たちはまさに彼らに魂を救われるべき観客そのものであった。

 

ストーリーとパフォーマンス、どちらもおざなりにせずガッツリ魅せてくれる。

舞台がライブだというからにはある程度心構えはしていたつもりだったが、舞台観劇しに来て、こんなに手拍子するのかと。2時間公演中1時間半くらい手拍子してたんじゃないかと思った。

生バンドだし。バンメンさんも普通に笑って普通に演技してくれるのね。

そして圧倒的観客巻き込み型。あの、あそこまで客巻き込むなんて知らなかったよ。特にマシューソロのあの曲ね、びっくりしちゃったよ。公開処刑??って思っちゃった。

ただ視覚と聴覚の両立が困難なのもあり、正直初見だと歌詞は半分も聞き取れなかった。めっちゃCD欲しい*1

 

開演前に入れてた懺悔、読まれてしまった。

初観劇で全然ノリが分からなかったしまぁ当たらんだろうと思ってたから、本当につまらないこと書いてしまった。キャストさんにもお客さんにも申し訳ない。次行く時の懺悔内容が決まった。

フアンのバースデーサプライズ演出にも素で騙された。結構マジで、あれ私そんな特別な日にチケット取っちゃったの?!って思った。ついでにチョコパイも足元に落ちてきた。前列で弾いてしまった人にあげちゃったけど。懺悔もチョコパイも運が良すぎる。

 

 

歌とダンス

すごくすごくカッコイイ!!誰見てても楽しいなと思う。

クロバットもするし良知マシューは三回転ピルエットキメるし。普段観ている舞台のダンスとはまた違った感じで面白かった。

ダンスに関してはやっぱ勧修寺さんと和田さん上手いなーと思った。

あとすごいファンサしてくる。前列良いな。しかし出島があったのに気付いてなかったから、6列目でもものすごく近くて驚いた。

 

曲は本当にCDを、CDを買わせてください。

ラストナンバーがカッコよかった。歌詞がなんか様子がおかしかったけど。

というかあれ笑っていいとこだよね?シスターが子守歌に歌ってくれた悪霊退散のうた、一応笑わせようとしてきてるよね?演者もクソ真面目だし観客もみんな慣れてて真面目に(?)聞いてるから私なにか聞き間違えたのかと思った。

 

 

キャラクターのシステム

SPARKはダブルキャスト制で金井さん(184cm)と北乃さん(171cm)が同じ役って、身長全然違うけどどうするの!?と初め思っていた。

アルターボーイズは基本的なキャラクターの性格やシンボル的アイテムは決まっているけど、髪型、服装、顔の系統、身長、体型、などの外見がそれぞれのキャストによって全く異なる。

アルターボーイズには固定の外見がない。恐らく年齢も固定されていない。同じキャストでも公演期間中に髪色が変わったりする。*2

つまり、見た目や生き方に関わらず、誰もが誰にでもなれるということ。

様々なキャストがアルターボーイズという概念を具現化することによって、多様かつ多彩な"可能性"をその身で示している。かつてアブラハムだった良知さんも今はマシューだ。(楽しくなっちゃうとマシューだったかアブラハムだったか分からなくなるらしい)

この流動的なキャラクター付けは、背が高いから可愛くなれない、顔が厳ついから弱くなれないなどのバイアス、特に外見が重視される2.5次元舞台が増加したいま陥りがちなバイアスから解放してくれるシステムだと思った。

またこのシステムは時間にも囚われない。いつだってその人がその時見たアルターボーイズが、確かにその場に存在するのだと思う。

 

 

マークちゃん

私の観劇トリガーを引いたお爪ピンクマークちゃんだが、元々メサイアから金井さんが気になってたかつわたしが高身長で手脚が長い男がとにかく好きなせいで、ほぼマークちゃん定点であった。金井さん自体おお振りメサイアでしか見たことがなく、踊れるのか歌えるのかも未知だったからそこへの興味もある。

普通に歌えて踊れるじゃん~~~ヤダ~~~しかも高音担当?私が好きなものは手脚が長い男のパフォーマンス、そして男性のハイトーンボイスです。

衣装も白のロンTにスキニーパンツですごく可愛い…ピンクメッシュにヘアピン天才…。

事前情報で「マークお嬢様」とは聞いてたんだけど、ほんとにお嬢様だった。好き。

懺悔でマークがなにか言ったのが「はっかいさーん!!」に聞こえたからってその後なにかと八海山ネタだった。飲みに行く話してた時にマシューに「目が嬉しそう」って言われてたにこにこマークちゃん世界一可愛かった。

マシューソロで舞台に上げられたお客さん(エンジェルさんと言うらしいですね)、マシューがあげたタオルを奪って服の下に隠してたけど結局お客さんに投げつけ返す、ド嫉妬マークちゃんがこの世で誰よりも宇宙一可愛かった。

 

金井さんが普段セクシー売りしてること、あと半年早く知りたかった。なんなら高瀬準太のときに知りたかった。

日本版アルターいちの高身長で細くて可愛くてセクシーなマークちゃん!

 

 

その他もろもろ

アルターボーイズにはゲイ、捨て子、異民(?)がいる。だけどFamily。ひつじちゃんパペットの歌良いね。

スペイン訛り英語のフアンは関西弁なんだけど、やっぱヒスパニック系の言語は、日本語の関西弁互換イメージなのかなぁとヘタリアを思い出してちょっと面白かった。

無宗教なのでユダヤ人の何がダメなのかいまいちピンとは来ないが、創世記のアブラハムのくだりで一番にアブラハムを仲間にすることに反発するのは、ゲイであるマークなのが皮肉。

 

マークの一人語りのシーンは惹き込まれた。そして、自分は自分と受け入れて貫く生き方がとても美しかった。

背後の十字架がマークソロのとき虹色に光るのが良い。「周りはプロテスタントだけどぼくはカトリック」って歌詞だった気がするんだけど、プロテスタントも同性愛禁じられてなかったっけ。ここら辺ちょっと分からない。

ところでマシューはマークの想いに気付いてるの?気付いてたらその反応にはならないよね?と思うところがあったので、マシューは私の中でド鈍男認定された。創世記の雷ピシャーンでマシューがマークの胸と股間を揉んでたけど…あれは事故だから…マークちゃんファビュラスって言ってたけどラッキースケベだから…。

 

 

 

 

今回は一度しか観られなかったが、本当はGOLDも、SPARKの他キャストの組み合わせでも観たかった。本当に楽しかった。

今まで何度も公演してるのに1枚も円盤が出ておらず配信もしていないことが疑問だったが、著作権云々に関わらず、これは生の舞台でなければならない作品だった。

流動的な彼らだからこそ、アルターボーイズは観客がその目で見た瞬間に本当の実体を持つような気がする。

是非、あなたの人生にもアルターボーイズを。

 

 

 

 

 

 

2019.4.7

千穐楽後に、2010-2017のキャストであり今回の振付でもあった森新吾さんの訃報がありました。日付離れているのにアフタートークゲストを体調不良で2連続欠席で、どうしたのかと思っていたら…。直接拝見することはありませんでしたが、私もALTAR BOYZ振付に魅了された一人です。ご冥福をお祈りいたします。

★★★★

*1:唯一出てる2012年版、プレミア価格やんけ…

*2:GOLDの大山真志さんが最初金髪だったのが途中から紫だかピンクだかなんか凄い色になってた

【映像】文豪とアルケミスト 余計者ノ挽歌

 

『文豪とアルケミスト 余計者ノ挽歌』

2019.

2.21-28 シアター1010

3.9-10 京都劇場

 

文学作品を守るためにこの世に再び転生した文豪たち。
親友たちとの再会、そして前世では
ありえなかった出会いに喜ぶのもつかの間、
太宰のあこがれの人、芥川龍之介の作品が侵蝕される。
芥川先生の作品は俺が守る!と意気込み、
仲間を引き連れ潜書する太宰だったが―。

bunal-butai.com

続きを読む

Royal Scandal ~悲恋の歌姫~

 

『Royal Scandal ~悲恋の歌姫~』

2018.11.22-12.2 品川プリンスホテル クラブeX

 

演劇×音楽
演劇と音楽の織りなす魅惑的な物語がはじまる――。

Royal Scandal による楽曲、「チェリーハント」「クイーンオブハート」「REVOLVER」「ビーストインザビューティ」を元に「Bar マスカレイド」を舞台に据え、歌姫として活躍するチェルシー、店のバーテンダーとして影で支えるルイスを中心に、周囲の登場人物を交えて物語を描いていく。
演劇×音楽を融合させた「Royal Scandal」の世界へようこそ。

http://www.livetheater-rs.com

 

11.30夜 センターブロック2列下手寄りにて

 

 

これでRoyal Scandalさんのこと初めて知りました。

舞台セットがクラブeXにぴったりなロイヤルさ。劇場の雰囲気を最大限に有効活用していた。劇場そのものの雰囲気って大事。

 

主人公でありバーテンダーであり元奴隷のルイスとヒロインであり歌姫のチェルシーは、両片思いだけどなにやらお互い距離があり。

世界観としてはハート、スペード、クローバー、ダイヤになぞらえた、何かを得る代わりに何かを失う宝具ロイヤルカードがありますと。全部集めるとすべてを手に入れられますと。ロイヤルカードには所有者以外がつけると呪いの部分だけ受けるとか色々法則があるんですけど、混乱しててこの辺あんま分かっていない。

チェルシーは愛を得て幸福を失うというハートのネックレスを持っていて、それを狙うヤツらに狙われたり強引傲慢アルベール王子に一目惚れされたりで、物語が動き出す〜みたいな。(すみません記憶が)

宝具が4つもあるなら4つそれぞれに関わる話するのか?絶対to be continued...ってやつでは!?と思ったら、この2時間だけでとりあえずルイスとチェルシーのくだりは綺麗に終わってびっくりした。

わたしのそもそも好みが少年漫画的な舞台なのであまり恋愛ものって得意じゃないんだけど(なんで観に行った)、単純に恋物語として素敵だなと思えた。元奴隷というステータスはそんなに障壁になるのか?というところは疑問ではあったが価値観の違いでしょう。

ちょっと長いなと感じる瞬間があったんだけど、ダレるというよりは歌唱パートは普通のミュージカル以上にストーリー展開が膠着しがちだったからかもしれない。芝居を楽しむ感覚と歌を楽しむ感覚の切り替えが要るかも。

 

luzさんも歌姫も歌めちゃくちゃ上手いので、良い歌聴けただけでも満足感がすごくて本当にショーを見た感覚。ブルズのダンスも、普段よりバレエ的な優雅さを増した感じで全員素晴らしかった。毎回思うけどブルズを追うのに目が足りない。仲田さんはやはりカッコいい。

luzさんという方がどう出るのかと思ってたが誰よりも派手なお洋服でしたな。でもちょくちょく…いや結構…?出てきてドセンで歌われるのに、不思議と違和感なく見られた。それどころかその世界の人間ではない第三者的存在であるはずなのに、世界とのマッチングが素晴らしかった。バーに来た客の一人に擬態した、実は全てを知るラスボス的な雰囲気をかもし出していた。

そんな彼もカテコでは、最後の最後に幕からひょっこりしてひらひらお手を振られていたのがギャップ可愛かったです。

 

清楚系で売ってるけど実際下ネタ放ちまくる歌姫ロゼッタお姉さまは最高だった。キャラ的にはロゼッタが一番好きだな。

チェルシーはルイスというお相手がいるけど、わたしはロゼッタチェルシーの組み合わせもかなり好きでしたよ…。

そして初心で見習いバーテンダーのエルマくん。

ダークホース!!めちゃくちゃ可愛い子見つけてしまった、と思ったらコドミュとかでブルズやってた。いやほんと可愛すぎた。もっと役付きで出てほしい。

 

 

ちょいちょいカクテル名が出てくるので終演後はお酒飲みたくて仕方なかった。

いや楽しい時間でございました。これ円盤出ないのもったいない。

 

 

 

 

★★★

メサイア 幻夜乃刻

 

メサイア 幻夜乃刻』

2018.11.17 公開

 

"悪夢は覚めず"
 
加々美いつき(杉江大志)は、有賀涼(井澤勇貴)を救うために北方連合に投降。サリュート(山田ジェームス武)によって移送される途中、何者かに襲撃される。気がつくと加々美とサリュートは密室にいた・・・。
 二人を監禁した男の名前は『ナイトメア』。照る日の杜事件において、ナイトメアを名乗っていた有賀でも園之人でもない真の黒幕であった。
「私は君たちに恨みを持つ者だ。君たちが自分達の罪を認め。罪を償うのであれば生きて、ここから出ることができる・・・」
 襲い来る刺客たち・・・その中の一人であるヤマシロ(波岡一喜)を名乗る男も加わり、三人の男たちは命を賭けた脱出ゲームに挑むのであった。

http://messiah-project.com/genya/index.html

 

※毎度の如くネタバレ

 

11.18,29  視聴

 

f:id:toMiharu:20181118215233j:image

お台場舞台挨拶の痕跡。スークちゃんサインが可愛すぎ問題。

 

 

映像クオリティ、特にアクションカメラワークが良くなってたのは気のせいでしょうか。

楽しく(?)面白く見られました。

 

「何度でも言うが有賀加々美のメサイアは一気に消さないかぎり終わらないからな」という気概を感じた。有賀と加々美は一つの思想体であり、同じ源流を持つ二又の水脈みたいなもんなので、止めるには同時に潰すか源流を潰すか、みたいな。(例えが微妙すぎる)  それに言い方悪いけど、片割れがいなくなってもまた………………まぁメサイアシステムを上手く使った在り方だよなぁ。

同じものが脈々と繋がっていくモノ。家族の血に似てるな。そう考えるとインタビュー(https://numan.tokyo/interview/tZKY6)にあった有賀と加々美は夫婦みたいな関係、ってのもしっくりくる。この系譜は有賀と間宮から繋がってると思ってるからどちらかというと加々美は子供だけど。

しかしメサイアには様々な形があると言うので、これが正解ではなくこれも一つの形、これも一つの正義。シリーズ重ねるにつれ「殺しの解釈」に迫り出した印象だけど、おそらくメサイアシリーズが終わる時にも、これについて結論は出さないんだろうなと思いました。

 

キャラクター方面の所感としては、まず雛森の「風向き、湿度、この辺か?」はメサイア流行語大賞ノミネートでしょ。

有賀涼に脚技の殺陣つけた人~~~金一封包ませてくれ~~~。元々回し蹴りとか多かったけど寝技で脚使うのは大天才……めっちゃ脚長……惚れる……。

そもそもあのメサイア界のピーチ姫と名高い*1有賀涼が、ついに救出する側になったことに感動しちゃった。しかも本当に顔が良い。さすが私の大本命。ヤマシロを撃てないいつきの腕を支えたときの有賀さんの顔が良すぎてあそこを劇中ブロマイドにして欲しかった。

顔が〜と言えば、新キャラのリュカさま、顔が綺麗!!!!!!って500万回くらい思った。映る度に脳みそが「顔が綺麗」に支配された。なんでGPS埋め込まれてて、その位置まで自分で知ってるんだろう。最後の黒坂の名前叫ぶところがあまりに必死すぎて、常に自分の盾であるはずのボディーガードに、そんな………?結構深いご関係…?

黒坂は黒坂で、極夜の周康哉リフレインだわいつきちゃんのサクラ衣装着せられるわ……いや金井さん身長184cmあるのによく171cmサイズを着られたな。服を返してる時間はないはずだけど加々美本人はラストきっちりサクラ衣装着てるので、ヤマシロわざわざ似せて作ったのかな…とか考えてしまう。

 

 

キャッチコピーは「これが夢なら、醒めないで欲しい」。ここで言う夢ってのは、いわゆる眠りの中で見る幸せな世界のことではないな、と。

「悪夢から目覚めさせる」とヤマシロに言う。目醒め=死なのだから、有賀と加々美にとっては今の現実は悪夢のような世界なんだろう。そんな「悪夢の世界」の中、"誰も悲しまない、苦しまない世界"という途方もない「(幸せな)夢の世界」に向かって、有賀と加々美は自らを悪夢と化して生きる。

そして、きっと悪夢のままで終わるんだろうな。メサイアに夢を託して。

それから彼らはふたりで幸せに暮らしましたとさ、とは絶対にならないのだろうけれど、最後の最後まで彼らが、彼らの願う夢という希望の中に在ることを願います。

 

 

 

 

★★★

*1:主観です