芸術に拍手

全記事ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてる。

ミュージカル薄桜鬼 志譚 風間千景篇

 

『ミュージカル薄桜鬼 志譚 風間千景篇』

2019.

4.5-11  日本青年館ホール

18-21   京都劇場

 

https://www.marv.jp/special/m-hakuoki/index.html

 

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4.6昼 Q列目上手にて

 

薄桜鬼、世代なんだけど原作まったくノータッチ。

周りが薄ミュ観てる人多かったし面白いらしいとは聞いてたし、カラオケで友人がヤイサとか歌ってるのは聞いてた。そしたら推しが出てしまったので、ついに私も薄ミュを観る時が来たな…と。

キャラは史実ベースだからだいたい分かるだろうと思ってたらそういえば史実にはいない、風間千景篇だった。ち、ちー様って呼ばれてる人でしょ…知ってるよ…。

 

 

ストーリーとか演出とか

ストーリーは原作準拠なのだろうから未履修者が特別言えることはない……と言いつつ、途中まで藤堂平助篇かなと思ったり、風間さん随分恋は突然だな!?とは思った。

藤堂平助の離反や近藤さんの動向など、史実のことは勉強してから来いって感じ。まぁここは話の主軸ではないと分かってるので不満はない。

鬼側のあなた方は何者?ってのも原作勉強してから来いってやつですね。多分今回は戦闘要員だったね。

破れ板っぽい舞台セットの上から照らされるライトとその影が綺麗だなーと思う。

 

1幕は早々に池田屋まで進んだり*1サンバ始まったり(???)して面白かった。2幕がちょいちょいダレた印象。静止シーンが多かったのか暗転が多かったのか。

いやそれより原田左之助、いつ死んだ!?!不知火さんとやりあって……えっあのとき死んだの!?不知火から原田の槍受け取ったとき、新八っつぁん「あいつはそう簡単にやられるような奴じゃねぇ」みたいなこと言ってたのに!?!

あと「一度狂った羅刹が正気に戻ることはない」って言ってたけど、山南さん変若水飲んだとき狂ってなかったっけ。あれはまだ狂いのうちに入らないのか?仮にあそこで狂ったフリすることも、特に利点はないはず?

他はだいたい分かったけど、この2点が真面目に分からなかった。いや、やっぱり風間さんの突然のラブも補完…………………そんなもんなのか…?

 

殺陣は本当に凄かった。見れてない人もいると思うけど基本みんな上手いし、勢いが良い。(殺陣はいかにギリギリの間合いで本気で振り抜けるかだと思っている人間の感想です)

特に風間vs土方は武芸としての美しさもあり見惚れる。

 

演出として一番驚いたのは、自己投影が多い乙女ゲージャンルにおいてヒロインがいること自体まずハードル上がるのに、キスシーンがフリでないことでしたね。ガチ恋のオタク死ぬのでは。なんだか薄桜鬼という作品に対する覚悟みたいなものを感じた。

 

 

歌について

思ってたよりガンガン歌った。しかし歌詞に突然英語出てくると違和感が凄まじい。どうして英語入れた。

ちょくちょくテニミュっぽいな…と思ったら作曲が佐橋さんで納得。

風間千景のガウチさん、歌上手いのは知ってたけど歌のロングトーンが全身に響いてすっごい気持ち良くて、あーーこの人が主演の時に見られて良かったーー!!と思った。一生聴いてられそう。

歴代千鶴役の人は歌上手い人しかいないとは聞いてたけど、やっぱり上手かったしなにより声が綺麗。こっちも一生聴いてられる。

歌に関してはここ2人がホント良かったので、初見が風間千景篇で良かったです。

 

ヤイサやらないな…"いつもの"みたいな曲じゃないのかな…と思ってたらカテコ曲だったのか。長年夢見た(?)ヤイサが聴けて感無量です。

 

 

キャラとかキャストさんとか

これは全くもってキャストの本西さんのせいではないんだけど、千鶴ちゃんが帯刀してる割に護身が必要な時ですら刀抜かないことと、台詞のオウム返しと名前返しが多いことにイラッとしてしまったあたりマジで自分、乙女ゲー向いてないと思った。雪村千鶴というキャラクターは人気あるみたいだから原作履修したらきっと違うんだろうな…。本西さんは見た目も声も可愛くて歌もめっちゃ上手くて(2回目)良かったです。

 

200以上の羅刹から逃げられんのか!?ってときに裏切ってたと思われた山南さんの「半分残しておいてくださいね(ニュアンス)」がカッコよすぎて、応援上映だったら叫んでた。熱い。一番好きなシーンかもしれない。

裏切りの輝馬さんめっちゃ似合うわ〜と思ってたらこれだもんね…智略の士、最高……さすが世界一眼鏡が似合う俳優(当社調べ)。

若水飲んだときの演技は凄すぎて、ヒェッ輝馬さんのこんな声聞いたことない…てなった。

とりあえず山南さんルートにいきたい。

 

輝馬さんとテニミュぶりの共演なのではーという水石くんの原田さん、良い身体してたし槍使いも力強いし何より見た目生で見た方が100倍カッコよかった。声も普段と変えてるのか、最初聞き分けできなかった。

ひじ、かた、さーんのくだりは脱ぎ芸っぽいし毎回同じなのかな。

 

沖田の山崎くんもなんか、ちょっとやらしいというか意地悪い感じが、似合う。沖田篇やりそう。

あとはやはり風間千景の中河内さんね、声も良いし歌も上手いし殺陣もダンスも上手いし、何度でも言うが本当にこの人主演の時に観られて良かった。

元のキャラミリしらだからベタ褒めだけど、パフォーマンス力があまりにも強いでしょ。

 

キャラじゃないけど、アンサンブルの人たちも凄かった。

めちゃめちゃにアクロバットするし、風間さんに切られた時に一人の力でできる物理運動とは思えない空中前転してたのが意味分からんすぎた。あのアクロしてたの誰だったんだろう。

ダンスがめっちゃ吉谷光太郎さんの舞台観てる感じするな…と思ったけどそういえば振付MAMORUさんだったわ、と途中で思い出した。突然アンサンブルにBE THERE組入ったのもそれかな。推しブルズが何人もいたけど、遠かったし目が忙しくてちゃんと見られなかったのが悔やまれる。

 

 

 

 

色々と疑問点はありつつも楽しかったです。原作やってからのが100%面白いんだろうなとは思う。

歌上手いミュージカルはいいね。

 

 

 

 

 

★★★

*1:新撰組における池田屋事件はほぼ後期の話というイメージがあった

ALTAR BOYZ 2019

 

『ALTAR BOYZ 2019』teamSPARK

2019.

3.20-4.7  新宿FACE

4.12-14  (合同公演)品川プリンス ステラボール

 

アルターボーイズとは、神と司祭に仕える美しき男子たちのこと。5人の使徒たちがボーイバンド(ダンスボーカルグループ)を結成し、“福音”の歌とダンスで愛を説き観客たちの魂を救う。舞台は、2019年世界ツアーの、まさに日本ファイナル公演!きょうもアルターボーイズの5人のメンバーが観客たちの魂を浄化しようとステージ上に勢揃いした。

汝、罪あらば懺悔せよ!

人種差別、移民差別、ゲイ差別・・・そんな現代の難問が知的な比喩に姿を変えて、ファンキーでコミカルな愛と希望にあふれた5人が観客を魅了する。はたして、この5人の使徒たちは日本ファイナル終了までに観客たち全員の魂を救うことができるのか。LIVE SOUNDに乗って、SONG×DANCE×ACT!
美しきアルターボーイズの熱狂が再びやってくる!!

 

3.23夜 6列目下手にて

 

team SPARK (敬称略)

マシュー:良知真次

マーク:金井成大

フアン:勧修寺玲旺

アブラハム:和田泰右

ルーク:山本隼也

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会場のポスター撮り忘れたので。ひつじちゃん可愛すぎて買ってしまった。サイリウムは2019年版売り切れまくってたな…ピンク振りたかったので2017年版で買いました。

 

 

アルターを浴びた。周りがちょくちょく話してるから気になってはいたんだけど、何だかんだ見逃してて。

で、「へーまたやるんだー10周年なんだーめっちゃ気になるー、でも私全国立海貯金しなきゃいけないからー行かないー行かないよー行かないってばー」と頑張って抑えてたのに、初日空けて金井成大さんのブログ見たら、なんとお爪がピンクじゃないですか。なぜブログ見た。

これがアルター観劇の決定打だった。爪がピンク。

 

開演前、懺悔カードなるものがあることを知る。紙がやたらしっかりしてて驚いた。持って帰りたいと思いつつせっかくだから入れた。(後日友人がくれた)

 

 
開演

キャストが物語を紡ぐステージとアルターボーイズが観客の魂を救うステージが混ざりまざって、最強の非現実を生む。物語はすべて、新宿FACEの上で起こる。物語はすべて、ALTAR BOYZ東京ファイナル公演中に起こる。

新宿FACEは確かにALTAR BOYZ 世界ツアー2019年東京ファイナル公演で、私たちはまさに彼らに魂を救われるべき観客そのものであった。

 

ストーリーとパフォーマンス、どちらもおざなりにせずガッツリ魅せてくれる。

舞台がライブだというからにはある程度心構えはしていたつもりだったが、舞台観劇しに来て、こんなに手拍子するのかと。2時間公演中1時間半くらい手拍子してたんじゃないかと思った。

生バンドだし。バンメンさんも普通に笑って普通に演技してくれるのね。

そして圧倒的観客巻き込み型。あの、あそこまで客巻き込むなんて知らなかったよ。特にマシューソロのあの曲ね、びっくりしちゃったよ。公開処刑??って思っちゃった。

ただ視覚と聴覚の両立が困難なのもあり、正直初見だと歌詞は半分も聞き取れなかった。めっちゃCD欲しい*1

 

開演前に入れてた懺悔、読まれてしまった。

初観劇で全然ノリが分からなかったしまぁ当たらんだろうと思ってたから、本当につまらないこと書いてしまった。キャストさんにもお客さんにも申し訳ない。次行く時の懺悔内容が決まった。

フアンのバースデーサプライズ演出にも素で騙された。結構マジで、あれ私そんな特別な日にチケット取っちゃったの?!って思った。ついでにチョコパイも足元に落ちてきた。前列で弾いてしまった人にあげちゃったけど。懺悔もチョコパイも運が良すぎる。

 

 

歌とダンス

すごくすごくカッコイイ!!誰見てても楽しいなと思う。

クロバットもするし良知マシューは三回転ピルエットキメるし。普段観ている舞台のダンスとはまた違った感じで面白かった。

ダンスに関してはやっぱ勧修寺さんと和田さん上手いなーと思った。

あとすごいファンサしてくる。前列良いな。しかし出島があったのに気付いてなかったから、6列目でもものすごく近くて驚いた。

 

曲は本当にCDを、CDを買わせてください。

ラストナンバーがカッコよかった。歌詞がなんか様子がおかしかったけど。

というかあれ笑っていいとこだよね?シスターが子守歌に歌ってくれた悪霊退散のうた、一応笑わせようとしてきてるよね?演者もクソ真面目だし観客もみんな慣れてて真面目に(?)聞いてるから私なにか聞き間違えたのかと思った。

 

 

キャラクターのシステム

SPARKはダブルキャスト制で金井さん(184cm)と北乃さん(171cm)が同じ役って、身長全然違うけどどうするの!?と初め思っていた。

アルターボーイズは基本的なキャラクターの性格やシンボル的アイテムは決まっているけど、髪型、服装、顔の系統、身長、体型、などの外見がそれぞれのキャストによって全く異なる。

アルターボーイズには固定の外見がない。恐らく年齢も固定されていない。同じキャストでも公演期間中に髪色が変わったりする。*2

つまり、見た目や生き方に関わらず、誰もが誰にでもなれるということ。

様々なキャストがアルターボーイズという概念を具現化することによって、多様かつ多彩な"可能性"をその身で示している。かつてアブラハムだった良知さんも今はマシューだ。(楽しくなっちゃうとマシューだったかアブラハムだったか分からなくなるらしい)

この流動的なキャラクター付けは、背が高いから可愛くなれない、顔が厳ついから弱くなれないなどのバイアス、特に外見が重視される2.5次元舞台が増加したいま陥りがちなバイアスから解放してくれるシステムだと思った。

またこのシステムは時間にも囚われない。いつだってその人がその時見たアルターボーイズが、確かにその場に存在するのだと思う。

 

 

マークちゃん

私の観劇トリガーを引いたお爪ピンクマークちゃんだが、元々メサイアから金井さんが気になってたかつわたしが高身長で手脚が長い男がとにかく好きなせいで、ほぼマークちゃん定点であった。金井さん自体おお振りメサイアでしか見たことがなく、踊れるのか歌えるのかも未知だったからそこへの興味もある。

普通に歌えて踊れるじゃん~~~ヤダ~~~しかも高音担当?私が好きなものは手脚が長い男のパフォーマンス、そして男性のハイトーンボイスです。

衣装も白のロンTにスキニーパンツですごく可愛い…ピンクメッシュにヘアピン天才…。

事前情報で「マークお嬢様」とは聞いてたんだけど、ほんとにお嬢様だった。好き。

懺悔でマークがなにか言ったのが「はっかいさーん!!」に聞こえたからってその後なにかと八海山ネタだった。飲みに行く話してた時にマシューに「目が嬉しそう」って言われてたにこにこマークちゃん世界一可愛かった。

マシューソロで舞台に上げられたお客さん(エンジェルさんと言うらしいですね)、マシューがあげたタオルを奪って服の下に隠してたけど結局お客さんに投げつけ返す、ド嫉妬マークちゃんがこの世で誰よりも宇宙一可愛かった。

 

金井さんが普段セクシー売りしてること、あと半年早く知りたかった。なんなら高瀬準太のときに知りたかった。

日本版アルターいちの高身長で細くて可愛くてセクシーなマークちゃん!

 

 

その他もろもろ

アルターボーイズにはゲイ、捨て子、異民(?)がいる。だけどFamily。ひつじちゃんパペットの歌良いね。

スペイン訛り英語のフアンは関西弁なんだけど、やっぱヒスパニック系の言語は、日本語の関西弁互換イメージなのかなぁとヘタリアを思い出してちょっと面白かった。

無宗教なのでユダヤ人の何がダメなのかいまいちピンとは来ないが、創世記のアブラハムのくだりで一番にアブラハムを仲間にすることに反発するのは、ゲイであるマークなのが皮肉。

 

マークの一人語りのシーンは惹き込まれた。そして、自分は自分と受け入れて貫く生き方がとても美しかった。

背後の十字架がマークソロのとき虹色に光るのが良い。「周りはプロテスタントだけどぼくはカトリック」って歌詞だった気がするんだけど、プロテスタントも同性愛禁じられてなかったっけ。ここら辺ちょっと分からない。

ところでマシューはマークの想いに気付いてるの?気付いてたらその反応にはならないよね?と思うところがあったので、マシューは私の中でド鈍男認定された。創世記の雷ピシャーンでマシューがマークの胸と股間を揉んでたけど…あれは事故だから…マークちゃんファビュラスって言ってたけどラッキースケベだから…。

 

 

 

 

今回は一度しか観られなかったが、本当はGOLDも、SPARKの他キャストの組み合わせでも観たかった。本当に楽しかった。

今まで何度も公演してるのに1枚も円盤が出ておらず配信もしていないことが疑問だったが、著作権云々に関わらず、これは生の舞台でなければならない作品だった。

流動的な彼らだからこそ、アルターボーイズは観客がその目で見た瞬間に本当の実体を持つような気がする。

是非、あなたの人生にもアルターボーイズを。

 

 

 

 

 

 

2019.4.7

千穐楽後に、2010-2017のキャストであり今回の振付でもあった森新吾さんの訃報がありました。日付離れているのにアフタートークゲストを体調不良で2連続欠席で、どうしたのかと思っていたら…。直接拝見することはありませんでしたが、私もALTAR BOYZ振付に魅了された一人です。ご冥福をお祈りいたします。

★★★★

*1:唯一出てる2012年版、プレミア価格やんけ…

*2:GOLDの大山真志さんが最初金髪だったのが途中から紫だかピンクだかなんか凄い色になってた

【映像】文豪とアルケミスト 余計者ノ挽歌

 

『文豪とアルケミスト 余計者ノ挽歌』

2019.

2.21-28 シアター1010

3.9-10 京都劇場

 

文学作品を守るためにこの世に再び転生した文豪たち。
親友たちとの再会、そして前世では
ありえなかった出会いに喜ぶのもつかの間、
太宰のあこがれの人、芥川龍之介の作品が侵蝕される。
芥川先生の作品は俺が守る!と意気込み、
仲間を引き連れ潜書する太宰だったが―。

http://bunal-butai.com/1st/

 

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テニミュ3rd 四天宝寺

 

ミュージカル テニスの王子様 3rd 青学vs四天宝寺

2018.

12.20-25  東京 日本青年館

12.29-2019.1.13  大阪 メルパルクホール

1.26-27  岐阜 バロー文化ホール(多治見市文化会館)大ホール

2.2-3  宮城 多賀城市民会館 大ホール

2.7-17  東京凱旋 TDCホール

 

公式:https://www.tennimu.com/3rd_2018shitenhoji/

 

12.24夜 2階C列下手寄り

2.16昼 3バルセンター

にて

 


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公演会場書き出してて、なんか少ないなと思ったら福岡公演がない。九州二翼がいるのに。九州二翼が、いるのに。

3rd終わったらテニミュ立海だけでいいかな〜と思ってたんですけど、やっぱ生で観るとダメ。定期的に摂取したい、この青春。

 

白石くんがすごい

四天に特別推しキャラはいないんだけど、まさかの白石蔵ノ介落ちした。天下の白石蔵之介に落ちるとはまったく予想してなかった。東京で衝撃を受け、凱旋は思わず定点してしまった。

立ち振る舞い、スタイル、横顔、演技、良い。「さぁ、反撃や!」が好きすぎる。

キー変『エクスタシー』とかあと50回くらい見たい。そもそもダンス、随分と鬼仕様になったね?好きです。

歌も上手いしテニス界の三浦大知か?よっ!パーフェクトアイソレーション

そしてこれで増子くん未成年だってさ。何をどうしたらこんなスキルと色気の未成年がこの世に存在するんでしょうか。テニミュは時々知らない世界を教えてくれる。

 

D2もすごい

D2は、テニミュじゃなかった。ペース崩されるのはこっちだ。面白すぎてテニミュじゃない。他作品のパロする作品は9割方面白くないという自論があるんですけど、何だったんだあれは。

桃城のモノマネするユウジの「ドーン」の後の小春ちゃんの一言でガチ吹きしてしまった。2/16昼は出オチがたっちのパロで、一言は「ストラァイク…」だった。

何となく性的なとこを全面におされるのが嫌で、ピンクの曲はあまり好きじゃないなとは思った。2ndのゲイ術的なテニスが好きすぎたのもある。ピンクピンクも演出やベンチワークは楽しかった。

大久保くんの桃ちゃんが好きすぎる。まず顔が好き。

 

温度差の二幕

一幕は割と平常心だったのに、二幕からが大変。

『Let's get it on together』良い曲だよなー。ほほほーじもやってくれて良かった。

タカさんが良すぎた。キャラ的に落ちたのは白石だけど、四天公演を総合的に見て、一番良かったのはタカさんだった。「嬉しかったよ…本当に嬉しかった」がすごく良い演技で泣いてしまった。休憩挟んでくれなきゃD2との温度差で風邪引くところだった。岩田くんの顔も好きだなぁ。

一球勝負はいつもどうしようもなく泣いてしまう。ひたすら純粋にテニスを楽しむ姿にグッと来るんだよなぁ。しかし演出が奇抜すぎて初見は度肝抜かれた。背景映像のぶっ飛びぶり。何だこの亜空間は。クレーン(?)技術を取り入れてきたのは凄い。一球勝負後の金ちゃんに対するリョーマの「いいよ!」がすっごい良い。本当にグッとくる。

 

その他雑記

乾菊丸コダマが公演経るごとに進化してて笑った。

小石川くんの顔が良すぎる。めちゃくちゃカッコいい。純粋にカッコいい。出番少ないのに顔でキャラ立ちしてる。

『僕は変わる』が歌詞同じで曲調だけ違うという。どうしても2ndまでの曲が頭を過ぎってしまう。

ガンガンガンガンガンウーウーウウーウー。またテニミュは謎の歌詞を生み出してきた。それでも容易に慣れてしまうのは私がテニミュ節に染まっているということなのか。

ヒカルケンヤネタ良い。おもろい。ここのペア好きだから日替わり嬉しい。

1人1キャラ派だけど、碕さんオサムちゃんすごい似合ってるよなあ……好きだなあ……。

 

 

四天公演は負傷者多いけど元気になれるから好きです。

 

 

 

 

★★★

Royal Scandal ~悲恋の歌姫~

 

『Royal Scandal ~悲恋の歌姫~』

2018.11.22-12.2 品川プリンスホテル クラブeX

 

演劇×音楽
演劇と音楽の織りなす魅惑的な物語がはじまる――。

Royal Scandal による楽曲、「チェリーハント」「クイーンオブハート」「REVOLVER」「ビーストインザビューティ」を元に「Bar マスカレイド」を舞台に据え、歌姫として活躍するチェルシー、店のバーテンダーとして影で支えるルイスを中心に、周囲の登場人物を交えて物語を描いていく。
演劇×音楽を融合させた「Royal Scandal」の世界へようこそ。

http://www.livetheater-rs.com

 

11.30夜 センターブロック2列下手寄りにて

 

 

これでRoyal Scandalさんのこと初めて知りました。

舞台セットがクラブeXにぴったりなロイヤルさ。劇場の雰囲気を最大限に有効活用していた。劇場そのものの雰囲気って大事。

 

主人公でありバーテンダーであり元奴隷のルイスとヒロインであり歌姫のチェルシーは、両片思いだけどなにやらお互い距離があり。

世界観としてはハート、スペード、クローバー、ダイヤになぞらえた、何かを得る代わりに何かを失う宝具ロイヤルカードがありますと。全部集めるとすべてを手に入れられますと。ロイヤルカードには所有者以外がつけると呪いの部分だけ受けるとか色々法則があるんですけど、混乱しててこの辺あんま分かっていない。

チェルシーは愛を得て幸福を失うというハートのネックレスを持っていて、それを狙うヤツらに狙われたり強引傲慢アルベール王子に一目惚れされたりで、物語が動き出す〜みたいな。(すみません記憶が)

宝具が4つもあるなら4つそれぞれに関わる話するのか?絶対to be continued...ってやつでは!?と思ったら、この2時間だけでとりあえずルイスとチェルシーのくだりは綺麗に終わってびっくりした。

わたしのそもそも好みが少年漫画的な舞台なのであまり恋愛ものって得意じゃないんだけど(なんで観に行った)、単純に恋物語として素敵だなと思えた。元奴隷というステータスはそんなに障壁になるのか?というところは疑問ではあったが価値観の違いでしょう。

ちょっと長いなと感じる瞬間があったんだけど、ダレるというよりは歌唱パートは普通のミュージカル以上にストーリー展開が膠着しがちだったからかもしれない。芝居を楽しむ感覚と歌を楽しむ感覚の切り替えが要るかも。

 

luzさんも歌姫も歌めちゃくちゃ上手いので、良い歌聴けただけでも満足感がすごくて本当にショーを見た感覚。ブルズのダンスも、普段よりバレエ的な優雅さを増した感じで全員素晴らしかった。毎回思うけどブルズを追うのに目が足りない。仲田さんはやはりカッコいい。

luzさんという方がどう出るのかと思ってたが誰よりも派手なお洋服でしたな。でもちょくちょく…いや結構…?出てきてドセンで歌われるのに、不思議と違和感なく見られた。それどころかその世界の人間ではない第三者的存在であるはずなのに、世界とのマッチングが素晴らしかった。バーに来た客の一人に擬態した、実は全てを知るラスボス的な雰囲気をかもし出していた。

そんな彼もカテコでは、最後の最後に幕からひょっこりしてひらひらお手を振られていたのがギャップ可愛かったです。

 

清楚系で売ってるけど実際下ネタ放ちまくる歌姫ロゼッタお姉さまは最高だった。キャラ的にはロゼッタが一番好きだな。

チェルシーはルイスというお相手がいるけど、わたしはロゼッタチェルシーの組み合わせもかなり好きでしたよ…。

そして初心で見習いバーテンダーのエルマくん。

ダークホース!!めちゃくちゃ可愛い子見つけてしまった、と思ったらコドミュとかでブルズやってた。いやほんと可愛すぎた。もっと役付きで出てほしい。

 

 

ちょいちょいカクテル名が出てくるので終演後はお酒飲みたくて仕方なかった。

いや楽しい時間でございました。これ円盤出ないのもったいない。

 

 

 

 

★★★

メサイア 幻夜乃刻

 

メサイア 幻夜乃刻』

2018.11.17 公開

 

"悪夢は覚めず"
 
加々美いつき(杉江大志)は、有賀涼(井澤勇貴)を救うために北方連合に投降。サリュート(山田ジェームス武)によって移送される途中、何者かに襲撃される。気がつくと加々美とサリュートは密室にいた・・・。
 二人を監禁した男の名前は『ナイトメア』。照る日の杜事件において、ナイトメアを名乗っていた有賀でも園之人でもない真の黒幕であった。
「私は君たちに恨みを持つ者だ。君たちが自分達の罪を認め。罪を償うのであれば生きて、ここから出ることができる・・・」
 襲い来る刺客たち・・・その中の一人であるヤマシロ(波岡一喜)を名乗る男も加わり、三人の男たちは命を賭けた脱出ゲームに挑むのであった。

http://messiah-project.com/genya/index.html

 

※毎度の如くネタバレ

 

11.18,29  視聴

 

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お台場舞台挨拶の痕跡。スークちゃんサインが可愛すぎ問題。

 

 

映像クオリティ、特にアクションカメラワークが良くなってたのは気のせいでしょうか。

楽しく(?)面白く見られました。

 

「何度でも言うが有賀加々美のメサイアは一気に消さないかぎり終わらないからな」という気概を感じた。有賀と加々美は一つの思想体であり、同じ源流を持つ二又の水脈みたいなもんなので、止めるには同時に潰すか源流を潰すか、みたいな。(例えが微妙すぎる)  それに言い方悪いけど、片割れがいなくなってもまた………………まぁメサイアシステムを上手く使った在り方だよなぁ。

同じものが脈々と繋がっていくモノ。家族の血に似てるな。そう考えるとインタビュー(https://numan.tokyo/interview/tZKY6)にあった有賀と加々美は夫婦みたいな関係、ってのもしっくりくる。この系譜は有賀と間宮から繋がってると思ってるからどちらかというと加々美は子供だけど。

しかしメサイアには様々な形があると言うので、これが正解ではなくこれも一つの形、これも一つの正義。シリーズ重ねるにつれ「殺しの解釈」に迫り出した印象だけど、おそらくメサイアシリーズが終わる時にも、これについて結論は出さないんだろうなと思いました。

 

キャラクター方面の所感としては、まず雛森の「風向き、湿度、この辺か?」はメサイア流行語大賞ノミネートでしょ。

有賀涼に脚技の殺陣つけた人~~~金一封包ませてくれ~~~。元々回し蹴りとか多かったけど寝技で脚使うのは大天才……めっちゃ脚長……惚れる……。

そもそもあのメサイア界のピーチ姫と名高い*1有賀涼が、ついに救出する側になったことに感動しちゃった。しかも本当に顔が良い。さすが私の大本命。ヤマシロを撃てないいつきの腕を支えたときの有賀さんの顔が良すぎてあそこを劇中ブロマイドにして欲しかった。

顔が〜と言えば、新キャラのリュカさま、顔が綺麗!!!!!!って500万回くらい思った。映る度に脳みそが「顔が綺麗」に支配された。なんでGPS埋め込まれてて、その位置まで自分で知ってるんだろう。最後の黒坂の名前叫ぶところがあまりに必死すぎて、常に自分の盾であるはずのボディーガードに、そんな………?結構深いご関係…?

黒坂は黒坂で、極夜の周康哉リフレインだわいつきちゃんのサクラ衣装着せられるわ……いや金井さん身長184cmあるのによく171cmサイズを着られたな。服を返してる時間はないはずだけど加々美本人はラストきっちりサクラ衣装着てるので、ヤマシロわざわざ似せて作ったのかな…とか考えてしまう。

 

 

キャッチコピーは「これが夢なら、醒めないで欲しい」。ここで言う夢ってのは、いわゆる眠りの中で見る幸せな世界のことではないな、と。

「悪夢から目覚めさせる」とヤマシロに言う。目醒め=死なのだから、有賀と加々美にとっては今の現実は悪夢のような世界なんだろう。そんな「悪夢の世界」の中、"誰も悲しまない、苦しまない世界"という途方もない「(幸せな)夢の世界」に向かって、有賀と加々美は自らを悪夢と化して生きる。

そして、きっと悪夢のままで終わるんだろうな。メサイアに夢を託して。

それから彼らはふたりで幸せに暮らしましたとさ、とは絶対にならないのだろうけれど、最後の最後まで彼らが、彼らの願う夢という希望の中に在ることを願います。

 

 

 

 

★★★

*1:主観です

ミュージカル マリー・アントワネット

 

『 ミュージカル マリー・アントワネット』新演出版

2018.

9.14-30       福岡 博多座

10.8-11.25  東京 帝国劇場

12.10-21     愛知 御園座

2019.

1.1-15         大阪 梅田芸術劇場メインホール

 

18世紀、フランス。国王ルイ16世(佐藤隆紀/原田優一)統治の下、飢えと貧困に苦しむ民衆を尻目に王妃のマリー・アントワネット花總まり笹本玲奈)を筆頭とする上流階級の貴族たちは豪奢な生活を満喫していた。
パレ・ロワイヤルで開催された豪華な舞踏会で、圧倒的な美しさを誇るマリーは愛人のスウェーデン貴族・フェルセン伯爵(田代万里生/古川雄大)とつかの間の逢瀬を楽しむ。夢のような舞踏会の途中、突然飛び出した貧しい娘・マルグリット・アルノーソニン/昆 夏美)は民衆の悲惨な暮らしについて訴え、救いの手を求めるが、返ってきたのは嘲笑だけだった。マルグリットは貧しい人々に目もむけず、自分たちのことしか考えない貴族たちに憤りを覚え、やがて貧困と恐怖のない自由な世界を求め、フランス革命への道を歩み始める。
マリーはヘアドレッサーのレオナール(駒田 一)、衣裳デザイナーのローズ・ベルタン(彩吹真央)を抱え込み、最先端のファッションの追及に余念がない。が、宝石商のべメールから無数のダイヤモンドが散りばめられた高価な首飾りを売り込まれるも、国家予算が逼迫する中、さすがにその申し出は断らざるを得なかった。
同じ頃、それぞれの理由で国王夫妻を失脚させようと企むオルレアン公(吉原光夫)、革命派の詩人ジャック・エベール(坂元健児)、そしてマルグリットは王妃に関する嘘のスキャンダルを流す。マリーがべメールの持っている首飾りを欲しがっていたことに目をつけたオルレアン公の権謀術数によって、かの有名な「首飾り事件」を引き起こす。やがてその波紋は広がり、王室に対する民衆の怒りと憎しみは頂点に達するが、国王夫妻には、革命への警告も耳に届かなかった。
やがて革命の波はベルサイユにまで押し寄せ、国王一家は囚われの身となる。マルグリットは王妃を監視するため王妃の身の回りの世話をすることになる。敵対関係にあったマリーとマルグリットだったが、やがてお互いの真実の姿を見出してゆく。フェルセンは愛するマリーと国王一家を救うために脱出計画を立てるものの失敗し、一家はパリに幽閉されてしまう。
やがてルイ16世はギロチンで処刑され、最後まで王妃の傍にいた友人・ランバル公爵夫人(彩乃かなみ)も暴徒に襲われて命を落とす。マリーは公正さに欠ける公開裁判にかけられ、刑場の露と消える。今まで王妃に対する憎しみを原動力にしてきたマルグリットは、地位も、夫も、子供も、全てを奪われ、必要以上に痛めつけられている等身大の王妃を間近で見て、真の正義とは何か、この世界を変えるために必要なものは何か、自分に問いかけるのであった…。

 

※ネタバレ

 

11.23昼 J列下手 にて

 

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Wキャスト:花總まりソニン、古川雄大、原田優一、高畠美野、陣慶昭

 

 

フランス革命見まくってるから、ゆんがフェルセンでお花さまの恋人してることに混乱する。

遠藤周作の小説が原作であることを終わってから知りました。道理で、海外演劇っぽいのにストーリーが頭にすんなり入るな…1789と似てんな…と思ったわけだ。

しかしどうも、印象が薄い。実はだいぶ時間経ってしまってから今この記事を書いているんだけど、それにしたって記憶が薄い。ストーリーは分かるしある程度シーンも思い出せるし、舞台演出も綺麗だった。ただこの演出が印象的だったとか、この曲が好きだった、とか、つまりグンッと感情が動くことがなかったのかもしれない。

キャスト様はいわゆるいつメンだし(笑)素晴らしかったです。良い歌とダンス、煌びやかな世界が見られたという点ではやはり最高。

 

お花様が今回も美しかった。どうしてこうも美しさと愛らしさと、奔放さと芯の強さが同居できるのでしょう。

マリーの衣装も多くて、ドレスが可愛いのなんの。麦わら帽子に真っ白なドレスの衣装が好き。

 

結局マリー・アントワネットとマルグリット・アルノーは姉妹だったわけですが、いやこういう突拍子のない二次創作(?)嫌いじゃない。

しかし、何だろうこの嵌らない感じ。まぁ2回観たらハマるみたいなこともあるしなぁ。また再演あるならキャスト次第で観ようかなって感じです。

ものすごく短いけどこの辺で。

 

 

 

 

★★★