芸術に拍手

全記事ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてる。

小さな結婚式~いつか、いい風は吹く~ 2019

 

『小さな結婚式 ~いつか、いい風は吹く~』2019

2019.

5.5-6     大阪ビジネスパーク円形ホール

5.15-19 全労済ホール/スペース・ゼロ

 

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5.18昼  4列目下手にて

 

 

 

価値観が合わなかった。ただ価値観が合わなかったと思いたい。

話の趣旨に関係ないところだと、酒が飲めない人を「つまらない人」と言う人、他人の体型を弄って笑いにする人、既婚者だと知るやいなや人として最低の態度をとる人、ギャグ(?)いえど二次会で男掴まえることしか考えてない女たち、etc.。携帯が折りたたみ式であることから恐らく2010年以前の話で、ある程度古い価値観の世界なのだなと割り切ろうとしても、物語そのものがその時代である必要はまったくなかったから、ひたすら共感できず、思考回路が別のところで動いていた。なんか、随所随所で「ああこれが脚本家の思考回路なんだな」と思ってしまった。

ただ泣いてる人もいたし何度も再演している舞台のようですから、これはNot for meなんだと思いたい。

 

ブライダル会社に入った女の子の話。ストーリーの中で結婚式を挙げるのは主人公を除き2組。結婚式を挙げられていない姉のためにバイト代のみの低予算で式をしたい妹、妊娠して親にも結婚を認められていないが結婚式がしたいカップル。話がえらく混線するので、こんなに例必要なの?と思ったら、協力会社の過去の実話が含まれています…ということで、ある意味納得した。でも観客はそんなこと知らないけどね。

前者は、48,000円でできる式を考える、と。ここ多分やけに数字が具体的だから実話なんじゃないでしょうか。それにしてもあれだけの社員を動かす人件費考えたら100%赤字だよなとか思ってしまったのがひとつ。どう考えても時間外労働してるし社員はボランティアなのか?と思ってしまったのもひとつ。こんな大事なものをサプライズにしてほしくないって人もいるしな…とか余計なこと考えてしまったのもひとつ。溜まりゆくモヤモヤポイント。

そして後者のデキ婚のカップルに、本当にイライラしてしまった。タイムリーに某俳優のデキ婚の話で色々考えてたから(…)、あまりの価値観の合わなさに驚いた。親への報告すら自分でまともにできない、子供も産まれる予定がある、今はほぼフリーター、今もお金はない、でも結婚式はしたいって、どんな甘えかと思ってしまった。結婚許してもらえないなら心中しようとか言ってるのにはギャグテイストにしてるけどぶん殴りたくなった。お父さんに同情せざるをえない。「真剣に考えてたら、結婚前に子供はつくらない」という台詞に、ほんまそれーーーーーっっっっと叫びたくなってしまった。*1  というかブライダル会社はわざわざ親に出席するよう説得に行くものなのか。それは本当に仕事なのか。その分の給料もらってる?よく分からない。私なら自分から来ない腑抜けになおキレる。何度も家に来られるお父さんに同情せざるをえない。

あとは母の容態悪化って言ってるのに結婚がどうとか言ってる場合じゃなくないかとりあえず病院行けやとか、ウエディングカメラマンなのにストロボもないミラーレス(多分)カメラ一台で務まんのか!?とか、ドレスアップした女の子たちを地面に膝つかせるな…だとか、こまっかーいところまで気になってしまった。いやほんと写真撮影で、スカートで素足か肌色ストッキングで綺麗に着飾った女の子たちに膝つかせるのはないわ。価値観の相違。他にもものすごくイラついたのが昔主人公を虐めてた女が会社にいて、謝って友達からやり直そうってシーン。あれ必要だったか?過去の虐めを謝ったら許されると思ってるのは虐めた側だけじゃない?どんだけ頭お花畑なんだよって思ってしまう。全く本筋に必要ないシーンだったから余計に虐め加害者の自己満足シーンに見えて非常に気持ち悪かった。

まぁそんな小さなモヤモヤ大きなイライラが積み重なって、どのシーンでも素直に良いとは思えなくなり、本題を受け止めようとする姿勢が消えてしまった自覚はある。そこは反省している。

ただ休憩があることにびっくりして時間見たら既に1時間40分やってて、割と帰りたいなと思ってしまった。そして絶対上演時間3時間10分もかかる内容じゃないだろとは思っている。

 

良かったところを挙げるとすると、風くん(水石さん)のオチとか女の子が可愛かったこととかかしら。橘杏ちゃんはKIZUNA、音楽劇ヨルハの2回見てるんだけどやっぱり可愛かったし上手かった。

あと矢尾さん宛のお花メンツに感動した。(他にも名だたる方々のいっぱいあった)

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不思議なもので現代舞台のストレート演劇で、2.5次元異世界舞台の話より「人間が人間に見えない」ことがよくあるんですよね。思考回路がシンプルで記号的なキャラクターに対する違和感が、今私たちが生きて感じている世界だからこそ強く出てしまうんだろうか。いやでもちゃんと人間が人間である舞台もあるからな…何言ってんだろうわたし…。

これはギャグシーンだから、これはコメディだから、だからこうなんだ、といくら自分に言い聞かせても、理解できないものは理解できないんだと思う。Not for meいえど、この舞台上の価値観が"普通"なのだとしたら私は随分生きにくいなぁ。

 

 

 

 

*1:これは全然関係ない話だけど、結婚制度は変わってないのにデキ婚への偏見(?)が緩和される世間の流れに理解が追いつきません。

アイ★チュウ ザ・ステージ~Rose Écarlate~

 

『アイ★チュウ ザ・ステージ~Rose Écarlate~』

2019.

4.21-29  東京 シアター1010

5.10-12  大阪 サンケイホールブリーゼ

 

F∞F(ファイアーフェニックス)のもとに新作映画のテーマ曲タイアップと、出演の話が舞い込んできた。
しかし、そこに現れた特別講師を名乗る男によってオファーは白紙に。
公開オーディションという形で、ほかのアイチュウたちとその座を争うことになった。
そして次々に訪れる逆境。
彼らは乗り越えることができるのか?
そして栄冠の行方は…!?

http://i-chustage.jp

 

 

4/27昼 16列目上手にて

 

 

 

アイチュウミリしらが、アイステを浴びることになった。

アイステのRTを見て「ポプスタさんとやら、気が狂うな」とか言ってたら、アイチュウ課金兵の友人にチケット(しかもS席)をご用意されていた。関係者かよ。

ゲームはね、ソシャゲすべてが本当にどうしても続けられない人間でして、インストールはしててもプレイできなかったごめん。*1

 

SS席本人確認のためかチケットの席で入口が分かれてて、なんかもう、早くチケット転売クソ野郎が死滅しますようにって思った。関係ないけど「不測の事態対応窓口」というものが設置されててネーミングに笑った。

 

 

そんな世界と裏腹に

あまりにもアイチュウ ザ・ステージの世界が清い。現実世界の汚さ、邪気がない。まっすぐ素直に、人がその人自身で生きられる世界。あまりにも清い、夢のような世界。

物語とは何かしらの試練がないと物語とはならないもので、アイステも例に漏れずイントロダクション通りの試練があるわけだが、アイステの場合は理不尽でありながら、ただただ他者愛ゆえの試練なのである。

アイチュウとはアイドルの途中、だから根本的に「成長」がテーマなんだと思う。夢のような世界であってもアイドルとはビジネスである。だからアイチュウたちの、あくまでも上から与えられた環境と条件下で、最善の生き方を選ぼうとする姿がとても好きだった。

そして他者愛ゆえの試練は、アイチュウたちだけでなく運営の大人たちも同様であった。黒野幕男とか、和泉宗兵さんとはいえ絶対こういう「お前のためを思って言ってるんだ自分で考えろ系」の上司には従いたくないですねと思ったけど(名前からしてアレだけど)、最後でちゃんとリカバリーされてて、客としてもみんな好き、で終われたのが良かった。物語を終わらせるために客の恨みすらおっ被せて、誰かをスケープゴートにする話は好きではない。

この世の綺麗なものを集めてみせたのがアイ★チュウ ザ・ステージだった。考察好きな人は物足りないかもしれないけど、つくられた世界である舞台上では絶対に腐った現実は見たくない、かつ"友達"という存在が好きな人には圧倒的にオススメだと思う。*2

 

聞き取れないセリフが他の舞台より多かったのはちょっと気になったかな。

ただ世界の尊さに4回くらい泣いた。キャラ名も性格も大して分かってないのに、私はオープニングの曲で泣いた。よく分からないのに、あふるる涙よ。

ペンライトは2本持っていったけど3本必要だった。担当カラーが分からんので会場見まわして、かつ隣が1本持ちさんだったので、隣の人が点けていない他の2色にした。

 

 

流れを決めるのは客

入場時に赤いタグを渡されるんですね。休憩の時に、それまでのパフォーマンスで良かったユニットにタグで投票してくれと。で、その時点での中間発表1位ユニットがコーレスできますと。つまりこのタグは、"コーレスユニット選抜投票"であり、物理的にオーディションの優勝とは関係ありませんと。

じゃあ優勝を決める基準は?と思ったら、客の拍手と歓声を騒音計で測る。いや騒音計ほんまか?計測地点に依らない?最前センターの人が強火だったら勝てそうじゃない?まぁ何となく音がデカい、で決めるのかなと思ってたから、客観的数値があるよって情報をくれただけでも公平感あるよね。

 

で、この優勝が日によって違うことについてなかなかの衝撃を受けたんですけど、これ1位2位ユニットで1曲やるんですよね。しかも絡みの振りがある。しかも1位と2位で上下手が逆転する。もしかして違うユニット違う立ち位置で、12パターンあるんじゃないの?あれ本当に即興でやってるのか?熱すぎ。

ちなみに4/27昼は、中間1位ランスロ、1位F∞F、2位リベル。

 

 

衣装がヤバすぎる

衣装がヤバすぎる。別項で特記するほどにはヤバすぎる。

ほんっっっとうに綺麗!!!!えっアイドル系の舞台全然行かないんだけどどこもこんな凄いんですか?と思ったら、パンフレットに衣装について衣装さん?コメントが各ユニットで記載されてて、しかも「型紙の開き方」とか「異素材」とか服作らない人にとっては馴染み薄い部分の話をしてて感動した。2次元特有の無重力デザインですら、踊ってても崩さず綺麗な形のままなのが凄すぎる。

F∞Fは安っぽくなる代表みたいな衣装なのにライン光り方からして凄く綺麗。ランスロも一誠の肩掛けコートがどうやってキープされてるのか気になって仕方ない。ああいうのって留めたところからすぐ端が攣れるイメージあるけど本当に綺麗だった。ポプスタは良い意味で他と全然違う軽さがあるし、ルナ様と桃ちゃんのスカートの非ドレープ部分とドレープ部分のバランスがうますぎる。

 

最強にヤバいのがリベルなんですけど、いやーーーーーこれは天才の所業。

エヴァ様のコートの総重量をお伺いしたい。コートのドレープが最高に良すぎるし、コートの裏地までめちゃくちゃしっかりしてて。しかもあれだけボリュームおばけのコート下部分があれだけ動いても、上半身部分ブレないの何で。ベストのセンターのレース?デザインも原作通りなのでは…?こ、こわい…。あと金のラインがキランキランすぎて舞台上でぶっちぎりで輝いてた(物理)

澪くんはあの耳がついててどうしてフードがフードたりえるのか。袖のエグいボリュームのパターンはどうなっているのか。もはや手が出る穴はあるのか。袖やブーツに対してボディが細身に作られてるのが良すぎるんですけど、どれだけ腕を上げても上半身からガーターベルトみたいに脚に繋がる部分のデザインがズレないの本当に何で。

蛮くんは張りがすごい。まずズボンの張りに目がいってしまう。加えて胸元の白い部分、長さの違うパーツ群に弛みの余裕を持たせながらも張らせるバランス。布部分も汚い皺が見えない。大量の金具パーツも原作デザインまんまでえぐいすごい。そして前開きがなくこれどうやって着るのNo.1。

 

ステージ衣装だけじゃなくて普通に衣装チェンジ多かったよね?

じっくり見たすぎるので衣装展やってほしい。

 

 

F∞F

清すぎる代表だった。どうしてあなたたちはそんなに清純なの?と思う。この子らのせいでわたしは友愛と男女の恋愛の区別がまるでつきません。世界平和はここにある。

星夜くんの子は初見だったけど色々と上手い。1幕のソロは魅入ってしまった。

奏多くんのうみちゃんはルドルフぶりだけど相変わらず可愛いね……ジャンプの打点が高いね……。

晃くんさんはまず、これ多分わたし元のキャラが好きですね。小波津さんは声が良いですね。

ここのユニットのダンスは、上手下手とかではなく個性が爆発してたように思う。

 

Lancelot

ここだけ背が高すぎてスケール感が狂った。

一誠さんというかユウヨシオカのアドリブ力。なんか黒野さんとかの大人に対してものすごくギャンギャンしてるなと思ってたら、一誠・心・澪のシーンで心澪を「喧嘩すんな」と諌めてて、突然のお兄ちゃん感に正直グッときた。

ニートさん(双海)は、ニートコールでニートさんという印象がついてしまい最後まで名前が覚えられなかったすまない。最後の客降りでは最後尾でゆるゆるゆるゆるしてたのか、列で他のアイチュウたちと距離開いてたの笑った。

鷹通さんはウィgg……みどりの地毛!!!!っていう凄さ。「たかみち」という名前に、テニスでいう「たかし」「ひろし」「まさみ」あたりの声に出して叫びたい名前の感覚がある(個人の感想です) あの性格も含めて、なんか熱いオタクが多そう(個人の感想です)

 

RE:BERSERK

もっと厨ニしてるとこ見たい。2曲目が良かった。

エヴァ様!!吉田大輝!!すご…かつての葵剣太郎…すご……やば……。語彙力ないけど演技含め良すぎた。

澪くんはああいうキャラだったのかと一番衝撃だったし、エヴァデレが可愛い。心ちゃんと喧嘩してるの可愛い。

蛮くんは開始早々、いいとこもってく〜!蛮くんは割と性格の事前情報あったんだけど喋り方に全然違和感なかった。F∞Fに勝ちを譲ろうと真っ先言い出した時はマジかってなったけど、何やかんやのあと真っ先に謝ったので良いじゃん…ってなった。ついでだけどあそこのシーン、全力でぶつかりにいく派で意見言うのが全員各ユニのリーダーなのが良いよね。安心感ある。

もうちょい個々の感想書きたいんだけどちょっと衣装が凄すぎて目と頭が割と衣装にいってしまったのだ…。コンセプトや関係性は好きすぎるから箱で推せるタイプ。

 

POP'N STAR

気が狂いそうだなと思ってたんだけど気が狂った。今可愛い衣装で女の子みたいに可愛く歌って踊ってる3人、全員男です!ポプスタさんの可愛さを女の子とするならば、わたしなどジャングルに住むモンキーである。メスモンキーの方が幾分可愛いかもしれない。性別ってなんだ。

てか女装男子はよくあるけど、本気で男の娘としてやるアイドルって他に無くないですか?超レア案件じゃないですか?気が狂う。

正直、心ちゃんのソロの話で泣いたしポプスタがきゃっきゃしてるだけで涙出た。(本公演初アイチュウの人間)

2曲目がすっごい良かった。運動量が凄いし可愛いし良曲だし可愛いし。というかこの曲で私はガチ泣きした。何でだよ。

心ちゃんが銀河くんだってのは知ってたけど生執事のドールの頃から変わってないなーと思っていた。終演後に見返したら、全然そんなことはなかった。がっつり身長伸びてた。星夜くんと同じくらいの身長だなとは思ってたけどなんか…心ちゃんという心のバイアスが…(上手いことは言ってない) 桃ちゃんの一人称に対して最初はぷんぷんしてた心ちゃんが、最後では優しいお姉さんになってて泣いた。

ルナ様はあの声の低さ?ハスキーさ?が良い。とても。あのお綺麗で可愛い顔から、あっ男かもしれないみたいな声が出るのがとても良いです。お綺麗です。あとウィッグもさらっさらでとっても綺麗です。キャラ的に好きな部類です。 

で、桃ちゃんが最高に狂う。人を狂わす。どう考えてもロリである。近くで見ても、ロリである。ちっちゃくてほんと…古賀くんブラコンの写真見た時は将来有望な男児だなと思ってたけど、将来有望な幼女だったのか?性別ってなんだ。このまま性別不明のまますくすく育ってほしい。

ポプスタの何がこんなに涙腺に来るのかって、異性装が極めて自然にそこに在るからなのか。異性の可能性を体現しているからなのか。はたまた女性っぽいのに実際男性であることに脳がバグを起こして、可愛いという感情が泣くスイッチに繋がってしまったのか。

 

 

オリジナルとゲストさん

オリジナルのアシスタントくんね、いつも猫背でダルダルくんなのに、表舞台の場ではしゃっきり背筋伸びて顔もしゃっきりしてるのが良いなと思いました。空気違いすぎて別人かと思った。あと黒野さんに完全に言いくるめられた池袋さんに対しての苦言が共感でしかない。むしろあそこのシーンがなかったらアイチュウ世界の常識みたいなものに違和感を覚えたままだったと思うから個人的にあのシーンは必須だった。

中田さんはくいだおれ人形みたいだなと思ってたら意図的くいだおれだったみたいです。どこまで日替わりか知らないけどギャグ量半端ないのでは。なので#中田もついでに推してやる

池袋さんは人気すぎてゲームに逆輸入されたという話は聞いてたんだけど、桃ちゃんよりちっちゃくてビビる。一言で言うと愉快。映画説明の長台詞芝居はすごかった。

上でちょっと書いたけど、黒野幕男さん割と最初の方すきじゃなかったよ!「〜気がする」って言い回しで、断定もしないくせに良い声で適当なこと言ってんじゃねぇ~~ってなっちゃって、何でこれが正論だと思うアイチュウくん!ってなってしまった。本当に最後で裏事情の話あって良かった。あと何気に黒野さんの衣装も綺麗だった。

 

4/27昼のゲストは桃井恭介さん。第三の壁を超えF∞Fの3人をまるごとガン無視しながら一人芝居を強行するメンタルの強さ。優勝決める歓声合戦で再び第三の壁を超えリベルのときに歓声に参加するメンタルの強さ。「桃井先生お疲れ様です」コール面白かった。これ見てたら、今回出てないユニットも見たいと思った。

 

 

 

 

最後の客降り巡回がじーーーっくり時間とってて、ファンサすーごい手厚くて、あれファンサ欲しい人絶対頑張るべきでしょ。

最初はキャラ名まったく分からなくてまったくコールできなかったけど、最後にはコーレスできるようになったのがわたしの成長。

ポプスタさんのブロマイド買おうとしたらルナ様と桃ちゃん売り切れててなお泣いたから友人に代行頼んだ。

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*3

 

 

 

 

 

 

★★★

*1:だからアニメやってくれるの有り難すぎる

*2:まぁ実際、原作が好きな人がどう解釈してどう思うのかは知らんけど。

*3:入場特典は完全ランダム2枚なのかキャラ毎2枚セットなのか?前者だったら私は狙われている

SPECTER 再演

 

『SPECTER』再演

2019.

3.29-31 大阪 森ノ宮ピロティホール

4.19-21 東京 本多劇場

 

https://www.west-patch.com/event/specter2019/

 

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4.20夜 J列センター上手寄りにて

 

※少なくともTRUMP、SPECTER、マリーゴールドネタバレ

 

 

 

 

本多劇場来るのが5年ぶりだった。下北沢の駅が私の知ってる下北沢じゃなかったし。本多劇場は「阿呆の鼻毛で蜻蛉をつなぐ」や「見上げればあの日と同じ空」で来たことがあったんだけど、絶妙なキャパのわりに全然2.5とか若手俳優系の舞台で使われないね。アミューズとかワタナベとか、常連しか借りられないのかしら。良い劇場だと思うからもっと来たいんだけど。

ところで本多劇場って、こけら落としが「秘密の花園」って公演だったそうな。

キャパシティ補助席含めても400席くらいだから東京だけでもMAX2400人しか生SPECTER浴びられないの信じられない。前方5列くらいの補助席、ガチパイプ椅子で140分キツそうだなと思う。

 

私の直後にパンフ売り切れてたので、開演前に買って良かった。パンフ切らしまくってたみたいだけど最近の舞台はパンフ切らすの流行ってんのか。なお以前買えなかった戯曲集は余裕で買えた。

スモークの量がすっごい。ロビーまでスモーク流れこんでもくもくしてるし。劇場天井のライトの輪郭が見えないし。見える景色はすごく遠く感じて、それでいて舞台上の世界と客席が繋がっているようでわくわくした。

 

 

再演の演出

実に"再演らしい"再演だった。直前に初演のDVDを流し見してたんだけど、ストーリーや空気感に全く変わりはなく、DVDで見たものが生で見られた感動があった。

ただ、ほぼ全ての立ち位置が左右逆転してた。末満さん刀ステの方でも再演で上手と下手逆転させてたって風の噂で聞いたんですけど。

劇場の都合とかも一瞬考えたがあまりに綺麗に上下逆だから、ああこれは、「再演」という演出なんだなと思った。

ただ全部が逆ではなくて、サトクリフがネブラ村の人を崖から突き落とすとことか、繭期の子らのシーンは初演そのままの部分が多かった気がする。気のせいかも。

 

再演に感じたのは、この舞台には瑞々しさがない、落ちる寸前の枯葉のように乾いている、ということだった。

ギャグシーンほぼほぼ全カット。自分の感情がプラスに振れることがなかったから、抑揚に欠ける印象はあった。ただ、あれだけ気の狂ったギャグでTRUMPダリちゃんを登場させ、ギャグシーン大幅カットで露出NGのキャストがいた*1NU版でもなお気が狂ったギャグは諦めなかった末満さんが、"わざわざ面白くしない"ことがあるか?*2

グレコやバルトロメは比較的ギャグ枠だったけど、笑わせようとするギャグではなく、繭期の滑稽さをただ表しているだけのようにも見えた。

笑いの潤いを無くし、わざと観客を干からびさせたのかと思う。これが亡霊の村、ネブラ村なのだと。

でも「もしかして……私?」とクラなんとかはどっち!?のシーンが好きすぎて、見たかったなーーー

 

キャスパレが鬼のようにカッコよくて、みんな劇団patchくんがYouTubeに上げてるやつ見て!!と思ったけど、観劇後見返したらやっぱ生で見てくれ…ってなってしまった。萬里くんが台に飛び乗るとこかっこいいよ萬里くん……。

終盤のぐちゃぐちゃするところ、後ろで繭期の4人が行進するようなとこ、気持ち悪い。サーカスのような…めちゃくちゃ不気味で、特に下手に運ばれながら手を振ってる女の人?がホラーすぎて夢に出そう。

https://youtu.be/CrXlntc9-Ko

 

 

キャストとキャラクター

キャスティングは現patchの子達によるものらしいですね。*3 キャスパレ構成も中山くんや星璃くんだし、patch主体で作られてるのはなんだかすごく良いなと思った。

「そしたらキャスティングの差分は深読みする必要ないかな」と思ったけど設定逆輸入の可能性は大いにあると思います。末尾にキャスト推移記載する。

 

石舟さんの性格が結構変わってて驚いた。髪型もオールバックになってるし。*4

演技の問題かもしれないが初演より感情表現豊かで、萬里に事件報告する際に萬里に「なんで楽しそうなんだよ」と言われる程、若干サイコというか陽気なキャラになってる。

臥萬里くん、衣装がかなりリリーに寄せられてませんか。初演見た時全然思わなかったのに。

萬里にはあまりキャラ変を感じなかったから、余計に臥萬里と石舟の関係性が変化したなと思う。元々石舟のが上手な感じはあるものの、初演はドSとドMでプラマイゼロになってかなり対等な感じがしていたんだけど、その設定が消えた再演は明らかに石舟のが上手って感じがした。「面白い人だ」って割と上からじゃない?

しかし萬里くんはキャラ変を感じなかったとは言ったが、奴隷欲しがり癖が消えてカッコ良さが増してしまったな…。

 

シャド(三好くん/初演石舟)がクラウス(中山くん/初演萬里)を刺し殺そうとするところは、現実の私の胸が痛くなった。カテコの並びがセンターから上手に向かって、臥萬里、石舟、シャド、クラウスだった気がするんだけど意図的かな…。

初演ノームだった再演ヒューゴも、お前が殺そうとしたのはかつてのお前だ…となってしまうし、初演ヒューゴの再演臥萬里を考えるとお前が殺したのは過去のお前だ…となってしまうし、かつてのノームが萬里を殺すのか…となってしまうし、いやここ複雑すぎる。

ところでノームは今回ちっちゃくて可愛かったです。ちっちゃい身体でクラウスと一緒にハリエットを守ろうとしてるのが、おねえさんグッときちゃうんだ…。

 

キャラクター変化としては、繭期の少年たち4人もそれぞれ個性が強くなってて良かった。

事前発表されたグレコのキャラクタービジュアルが怖すぎて生で見たら泣くかもしれんと思ってたけど、言動が可愛いので相殺されたかもしれない。いややっぱめっちゃ怖かったわ。初演では影薄めであまり印象がなかったが、一番キャラ変して強烈な子になったな。

衣装は全身白なのに、ディテールが細かいとこんなに映えるのかと。襟とか、どんなパターン引いたらああなるの。

 

石舟の記録報告では死亡扱いだったシャドが、カテコで死亡者に被らされる仮面を被っていなかったあたり、ほぼ確実に今後に影響してくるでしょ。

てかシャドめちゃくちゃ良かった。SPECTERでは臥萬里殺害シーンと一二を争うくらいしんどいのがシャドの殺戮シーンなんだけど、本当に悲しくて苦しくて。

ローザが殺されないように、またカルロがローザを殺させないように、カルロを刺したシャドへの「君は優しいな…」というセリフと、ローザを殺そうとするシャドの「俺に君を殺させないでくれ」というセリフは完全にマリーゴールドアナベル

三好くん、すごく声が通るし良い演技してて大変良かったから、生き残ったシャドでまた出てほしい。

臥萬里殺害シーンは、萬里が倒れる角度が初演が舞台と垂直だったのに対して再演は平行で、刺す人が増えたのか?エグすぎて心臓冷えた。ここ、戯曲集見たら描写がエグすぎて泣いた。

 

台詞として印象的なのが、クラウスの「じゃあ死ねばいいじゃないですか」の「あーいいなー簡単に死ねて」という雰囲気の凄さ。

バルトロメの「ごめんね、繭期ってのは自分たちではどうにもならなくてさ」の抗えない理不尽さ。

 

ところで気になるところとして、ロダンに何故女性をキャスティングしたのかというところ。母さん設定になったのかと思ったら父さんだったからびっくりした。

あと、カルロの髪色が違和感を覚えるほど露骨に周りから浮いてたこと。本当に浮いてた。そこだけポッと明かりが灯ってるみたいに。死んじゃったけど。

 

 

追加変更点まとめ

1回しか見てないので気付いたとこ、所感含め記録しておきたいとこだけ。曖昧なとこあり。変更後セリフはニュアンス。

 

・初演DVD収録だった繭期の子らのクラン脱走時のシーンが冒頭に追加。キャストをシークレットにする必要がなくなったからか?

・死者の葬列シーン追加。

・石舟の武器が短剣から槍に。

・最初のカルロの家のシーンでの臥萬里と石舟の会話

石舟「(それだけギルドに評価されているということです。)私は光栄に思いますよ」→「ベストパートナーです」

萬里「どうせなら歌麿のヤツが良かったぜ」→「どうせなら歌麿の犬っころが良かったぜ」

石舟「相変わらず素直じゃない」→「相変わらず面白い」

石舟「歌麿さんは今、グレコ家の件で〜」→「歌麿さんは今、春林師匠とグレコ家の件で〜」序列的には春林が一番上なのか?

・カルロの家破壊の際、誰かの台詞が「カルロには気の毒だが」に変更。カルロとは普段仲が良いことが示される。

・家を壊されたカルロ「僕のお気に入りの家具が…」→「僕の手作りの家具が…」

・サトクリフが村人を崖から突き落とす前の追加台詞「俺の弟のオズなんかは少し先の未来が見える。まぁ精々5分から10分程度の話だがな」

・萬里のクラナッハへの台詞「野暮ったいくせにやることやってんだな」が削除。再演クラナッハ、小綺麗だから言っても説得力ないよなと思ってたけど。

・初めてクラナッハの小屋でのシーンの最後、何も言わなかったクラナッハが、笑うように変更(?)

・ローザがTRUMPについて語るシーンでローザの父と教団関係者、血盟議会の描写が追加。あの1分足らずのシーンのためだけに血盟議会の衣装用意したのかグランギニョルマリーゴールドの使い回しなのかは不明。

・リリーの話をする萬里の台詞「俺には妻がいた」→「俺には大切な人がいた」

・萬里のヴァンパイアハンターになった理由から「人の世に害をなす吸血種を皆殺しにするため」が削除。「二度と目の前で誰も死なせない」ことが第一理由になる。

・クラウスとクラナッハの会話でクラナッハが花の名前を挙げていく際、いくつか抜けあり。4/20夜回では紫蘭マリーゴールド、リリーは抜けてたと思う。最後のリリーは明らかに無くしたと思われるが他はミスか判別つかなかったので4/19観劇の方に聞いたところ、4/19夜も少なくともマリーゴールドとリリーは抜けてた模様。

クラナッハにどうして僕に協力する?と問われた時のクラナッハの「退屈しのぎです」が削除(?)

・ハリエット死亡時のクラナッハの台詞から「悲しいさ」が削除。本当に悲しんでいるのかがより分かりづらくなる。

クラナッハの最後の台詞で「あの百合の花のように美しい花を」が削除されてた(?)

・ラストシーンで、死んだ人間の名前を背負うのかと問う石舟へのノームの返答「亡霊とは、死んでいった者たちが生きていく者に託す想いだ」→「違うよ。僕を守ってくれた人の名前だ。だから僕はこの名前で誰かを守るんだ。」萬里の意志を明確に継いだ形に、また自分を亡霊と称していた頃からの成長を感じさせる内容に。

・死亡者に仮面を被せる演出追加。ダブルカーテンコール時にも死亡者は仮面登壇。シャドは仮面無し。

 

初演再演キャスト推移まとめ

キャスト:初演→再演 (敬称略)

中山義紘:臥萬里→クラウス

三好大貴:石舟→シャド

松井勇歩:シャド→臥萬里

竹下健人:クラナッハ→石舟

井上拓哉:ノーム→ヒューゴ

星璃:サトクリフ→カルロ

吉本考志:バルトロメ→トルステン

 

 

 

COCOONが楽しみですね。

 

 

 

SPECTER初演の映像視聴後に書いたとりとめのなさすぎる感想文↓

http://tomiharu-stage.hatenablog.jp/entry/2017/08/18/SPECTER

 

★★★★

*1:って噂を聞いた

*2:いやグランギニョルのダリちゃん呼びに繋がる部分として、ダリ・デリコというキャラのための必須演出なのかもしれないけど…

*3:SPECTER再演パンフより

*4:他の人のも髪型は変わってるんだけど、初演のベリーショートが好きだったもので…

ミュージカル薄桜鬼 志譚 風間千景篇

 

『ミュージカル薄桜鬼 志譚 風間千景篇』

2019.

4.5-11  日本青年館ホール

18-21   京都劇場

 

https://www.marv.jp/special/m-hakuoki/index.html

 

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4.6昼 Q列目上手にて

 

薄桜鬼、世代なんだけど原作まったくノータッチ。

周りが薄ミュ観てる人多かったし面白いらしいとは聞いてたし、カラオケで友人がヤイサとか歌ってるのは聞いてた。そしたら推しが出てしまったので、ついに私も薄ミュを観る時が来たな…と。

キャラは史実ベースだからだいたい分かるだろうと思ってたらそういえば史実にはいない、風間千景篇だった。ち、ちー様って呼ばれてる人でしょ…知ってるよ…。

 

 

ストーリーとか演出とか

ストーリーは原作準拠なのだろうから未履修者が特別言えることはない……と言いつつ、途中まで藤堂平助篇かなと思ったり、風間さん随分恋は突然だな!?とは思った。

藤堂平助の離反や近藤さんの動向など、史実のことは勉強してから来いって感じ。まぁここは話の主軸ではないと分かってるので不満はない。

鬼側のあなた方は何者?ってのも原作勉強してから来いってやつですね。多分今回は戦闘要員だったね。

破れ板っぽい舞台セットの上から照らされるライトとその影が綺麗だなーと思う。

 

1幕は早々に池田屋まで進んだり*1サンバ始まったり(???)して面白かった。2幕がちょいちょいダレた印象。静止シーンが多かったのか暗転が多かったのか。

いやそれより原田左之助、いつ死んだ!?!不知火さんとやりあって……えっあのとき死んだの!?不知火から原田の槍受け取ったとき、新八っつぁん「あいつはそう簡単にやられるような奴じゃねぇ」みたいなこと言ってたのに!?!

あと「一度狂った羅刹が正気に戻ることはない」って言ってたけど、山南さん変若水飲んだとき狂ってなかったっけ。あれはまだ狂いのうちに入らないのか?仮にあそこで狂ったフリすることも、特に利点はないはず?

他はだいたい分かったけど、この2点が真面目に分からなかった。いや、やっぱり風間さんの突然のラブも補完…………………そんなもんなのか…?

 

殺陣は本当に凄かった。見れてない人もいると思うけど基本みんな上手いし、勢いが良い。(殺陣はいかにギリギリの間合いで本気で振り抜けるかだと思っている人間の感想です)

特に風間vs土方は武芸としての美しさもあり見惚れる。

 

演出として一番驚いたのは、自己投影が多い乙女ゲージャンルにおいてヒロインがいること自体まずハードル上がるのに、キスシーンがフリでないことでしたね。ガチ恋のオタク死ぬのでは。なんだか薄桜鬼という作品に対する覚悟みたいなものを感じた。

 

 

歌について

思ってたよりガンガン歌った。しかし歌詞に突然英語出てくると違和感が凄まじい。どうして英語入れた。

ちょくちょくテニミュっぽいな…と思ったら作曲が佐橋さんで納得。

風間千景のガウチさん、歌上手いのは知ってたけど歌のロングトーンが全身に響いてすっごい気持ち良くて、あーーこの人が主演の時に見られて良かったーー!!と思った。一生聴いてられそう。

歴代千鶴役の人は歌上手い人しかいないとは聞いてたけど、やっぱり上手かったしなにより声が綺麗。こっちも一生聴いてられる。

歌に関してはここ2人がホント良かったので、初見が風間千景篇で良かったです。

 

ヤイサやらないな…"いつもの"みたいな曲じゃないのかな…と思ってたらカテコ曲だったのか。長年夢見た(?)ヤイサが聴けて感無量です。

 

 

キャラとかキャストさんとか

これは全くもってキャストの本西さんのせいではないんだけど、千鶴ちゃんが帯刀してる割に護身が必要な時ですら刀抜かないことと、台詞のオウム返しと名前返しが多いことにイラッとしてしまったあたりマジで自分、乙女ゲー向いてないと思った。雪村千鶴というキャラクターは人気あるみたいだから原作履修したらきっと違うんだろうな…。本西さんは見た目も声も可愛くて歌もめっちゃ上手くて(2回目)良かったです。

 

200以上の羅刹から逃げられんのか!?ってときに裏切ってたと思われた山南さんの「半分残しておいてくださいね(ニュアンス)」がカッコよすぎて、応援上映だったら叫んでた。熱い。一番好きなシーンかもしれない。

裏切りの輝馬さんめっちゃ似合うわ〜と思ってたらこれだもんね…智略の士、最高……さすが世界一眼鏡が似合う俳優(当社調べ)。

若水飲んだときの演技は凄すぎて、ヒェッ輝馬さんのこんな声聞いたことない…てなった。

とりあえず山南さんルートにいきたい。

 

輝馬さんとテニミュぶりの共演なのではーという水石くんの原田さん、良い身体してたし槍使いも力強いし何より見た目生で見た方が100倍カッコよかった。声も普段と変えてるのか、最初聞き分けできなかった。

ひじ、かた、さーんのくだりは脱ぎ芸っぽいし毎回同じなのかな。

 

沖田の山崎くんもなんか、ちょっとやらしいというか意地悪い感じが、似合う。沖田篇やりそう。

あとはやはり風間千景の中河内さんね、声も良いし歌も上手いし殺陣もダンスも上手いし、何度でも言うが本当にこの人主演の時に観られて良かった。

元のキャラミリしらだからベタ褒めだけど、パフォーマンス力があまりにも強いでしょ。

 

キャラじゃないけど、アンサンブルの人たちも凄かった。

めちゃめちゃにアクロバットするし、風間さんに切られた時に一人の力でできる物理運動とは思えない空中前転してたのが意味分からんすぎた。あのアクロしてたの誰だったんだろう。

ダンスがめっちゃ吉谷光太郎さんの舞台観てる感じするな…と思ったけどそういえば振付MAMORUさんだったわ、と途中で思い出した。突然アンサンブルにBE THERE組入ったのもそれかな。推しブルズが何人もいたけど、遠かったし目が忙しくてちゃんと見られなかったのが悔やまれる。

 

 

 

 

色々と疑問点はありつつも楽しかったです。原作やってからのが100%面白いんだろうなとは思う。

歌上手いミュージカルはいいね。

 

 

 

 

 

★★★

*1:新撰組における池田屋事件はほぼ後期の話というイメージがあった

ALTAR BOYZ 2019

 

『ALTAR BOYZ 2019』teamSPARK

2019.

3.20-4.7  新宿FACE

4.12-14  (合同公演)品川プリンス ステラボール

 

アルターボーイズとは、神と司祭に仕える美しき男子たちのこと。5人の使徒たちがボーイバンド(ダンスボーカルグループ)を結成し、“福音”の歌とダンスで愛を説き観客たちの魂を救う。舞台は、2019年世界ツアーの、まさに日本ファイナル公演!きょうもアルターボーイズの5人のメンバーが観客たちの魂を浄化しようとステージ上に勢揃いした。

汝、罪あらば懺悔せよ!

人種差別、移民差別、ゲイ差別・・・そんな現代の難問が知的な比喩に姿を変えて、ファンキーでコミカルな愛と希望にあふれた5人が観客を魅了する。はたして、この5人の使徒たちは日本ファイナル終了までに観客たち全員の魂を救うことができるのか。LIVE SOUNDに乗って、SONG×DANCE×ACT!
美しきアルターボーイズの熱狂が再びやってくる!!

 

3.23夜 6列目下手にて

 

team SPARK (敬称略)

マシュー:良知真次

マーク:金井成大

フアン:勧修寺玲旺

アブラハム:和田泰右

ルーク:山本隼也

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会場のポスター撮り忘れたので。ひつじちゃん可愛すぎて買ってしまった。サイリウムは2019年版売り切れまくってたな…ピンク振りたかったので2017年版で買いました。

 

 

アルターを浴びた。周りがちょくちょく話してるから気になってはいたんだけど、何だかんだ見逃してて。

で、「へーまたやるんだー10周年なんだーめっちゃ気になるー、でも私全国立海貯金しなきゃいけないからー行かないー行かないよー行かないってばー」と頑張って抑えてたのに、初日空けて金井成大さんのブログ見たら、なんとお爪がピンクじゃないですか。なぜブログ見た。

これがアルター観劇の決定打だった。爪がピンク。

 

開演前、懺悔カードなるものがあることを知る。紙がやたらしっかりしてて驚いた。持って帰りたいと思いつつせっかくだから入れた。(後日友人がくれた)

 

 
開演

キャストが物語を紡ぐステージとアルターボーイズが観客の魂を救うステージが混ざりまざって、最強の非現実を生む。物語はすべて、新宿FACEの上で起こる。物語はすべて、ALTAR BOYZ東京ファイナル公演中に起こる。

新宿FACEは確かにALTAR BOYZ 世界ツアー2019年東京ファイナル公演で、私たちはまさに彼らに魂を救われるべき観客そのものであった。

 

ストーリーとパフォーマンス、どちらもおざなりにせずガッツリ魅せてくれる。

舞台がライブだというからにはある程度心構えはしていたつもりだったが、舞台観劇しに来て、こんなに手拍子するのかと。2時間公演中1時間半くらい手拍子してたんじゃないかと思った。

生バンドだし。バンメンさんも普通に笑って普通に演技してくれるのね。

そして圧倒的観客巻き込み型。あの、あそこまで客巻き込むなんて知らなかったよ。特にマシューソロのあの曲ね、びっくりしちゃったよ。公開処刑??って思っちゃった。

ただ視覚と聴覚の両立が困難なのもあり、正直初見だと歌詞は半分も聞き取れなかった。めっちゃCD欲しい*1

 

開演前に入れてた懺悔、読まれてしまった。

初観劇で全然ノリが分からなかったしまぁ当たらんだろうと思ってたから、本当につまらないこと書いてしまった。キャストさんにもお客さんにも申し訳ない。次行く時の懺悔内容が決まった。

フアンのバースデーサプライズ演出にも素で騙された。結構マジで、あれ私そんな特別な日にチケット取っちゃったの?!って思った。ついでにチョコパイも足元に落ちてきた。前列で弾いてしまった人にあげちゃったけど。懺悔もチョコパイも運が良すぎる。

 

 

歌とダンス

すごくすごくカッコイイ!!誰見てても楽しいなと思う。

クロバットもするし良知マシューは三回転ピルエットキメるし。普段観ている舞台のダンスとはまた違った感じで面白かった。

ダンスに関してはやっぱ勧修寺さんと和田さん上手いなーと思った。

あとすごいファンサしてくる。前列良いな。しかし出島があったのに気付いてなかったから、6列目でもものすごく近くて驚いた。

 

曲は本当にCDを、CDを買わせてください。

ラストナンバーがカッコよかった。歌詞がなんか様子がおかしかったけど。

というかあれ笑っていいとこだよね?シスターが子守歌に歌ってくれた悪霊退散のうた、一応笑わせようとしてきてるよね?演者もクソ真面目だし観客もみんな慣れてて真面目に(?)聞いてるから私なにか聞き間違えたのかと思った。

 

 

キャラクターのシステム

SPARKはダブルキャスト制で金井さん(184cm)と北乃さん(171cm)が同じ役って、身長全然違うけどどうするの!?と初め思っていた。

アルターボーイズは基本的なキャラクターの性格やシンボル的アイテムは決まっているけど、髪型、服装、顔の系統、身長、体型、などの外見がそれぞれのキャストによって全く異なる。

アルターボーイズには固定の外見がない。恐らく年齢も固定されていない。同じキャストでも公演期間中に髪色が変わったりする。*2

つまり、見た目や生き方に関わらず、誰もが誰にでもなれるということ。

様々なキャストがアルターボーイズという概念を具現化することによって、多様かつ多彩な"可能性"をその身で示している。かつてアブラハムだった良知さんも今はマシューだ。(楽しくなっちゃうとマシューだったかアブラハムだったか分からなくなるらしい)

この流動的なキャラクター付けは、背が高いから可愛くなれない、顔が厳ついから弱くなれないなどのバイアス、特に外見が重視される2.5次元舞台が増加したいま陥りがちなバイアスから解放してくれるシステムだと思った。

またこのシステムは時間にも囚われない。いつだってその人がその時見たアルターボーイズが、確かにその場に存在するのだと思う。

 

 

マークちゃん

私の観劇トリガーを引いたお爪ピンクマークちゃんだが、元々メサイアから金井さんが気になってたかつわたしが高身長で手脚が長い男がとにかく好きなせいで、ほぼマークちゃん定点であった。金井さん自体おお振りメサイアでしか見たことがなく、踊れるのか歌えるのかも未知だったからそこへの興味もある。

普通に歌えて踊れるじゃん~~~ヤダ~~~しかも高音担当?私が好きなものは手脚が長い男のパフォーマンス、そして男性のハイトーンボイスです。

衣装も白のロンTにスキニーパンツですごく可愛い…ピンクメッシュにヘアピン天才…。

事前情報で「マークお嬢様」とは聞いてたんだけど、ほんとにお嬢様だった。好き。

懺悔でマークがなにか言ったのが「はっかいさーん!!」に聞こえたからってその後なにかと八海山ネタだった。飲みに行く話してた時にマシューに「目が嬉しそう」って言われてたにこにこマークちゃん世界一可愛かった。

マシューソロで舞台に上げられたお客さん(エンジェルさんと言うらしいですね)、マシューがあげたタオルを奪って服の下に隠してたけど結局お客さんに投げつけ返す、ド嫉妬マークちゃんがこの世で誰よりも宇宙一可愛かった。

 

金井さんが普段セクシー売りしてること、あと半年早く知りたかった。なんなら高瀬準太のときに知りたかった。

日本版アルターいちの高身長で細くて可愛くてセクシーなマークちゃん!

 

 

その他もろもろ

アルターボーイズにはゲイ、捨て子、異民(?)がいる。だけどFamily。ひつじちゃんパペットの歌良いね。

スペイン訛り英語のフアンは関西弁なんだけど、やっぱヒスパニック系の言語は、日本語の関西弁互換イメージなのかなぁとヘタリアを思い出してちょっと面白かった。

無宗教なのでユダヤ人の何がダメなのかいまいちピンとは来ないが、創世記のアブラハムのくだりで一番にアブラハムを仲間にすることに反発するのは、ゲイであるマークなのが皮肉。

 

マークの一人語りのシーンは惹き込まれた。そして、自分は自分と受け入れて貫く生き方がとても美しかった。

背後の十字架がマークソロのとき虹色に光るのが良い。「周りはプロテスタントだけどぼくはカトリック」って歌詞だった気がするんだけど、プロテスタントも同性愛禁じられてなかったっけ。ここら辺ちょっと分からない。

ところでマシューはマークの想いに気付いてるの?気付いてたらその反応にはならないよね?と思うところがあったので、マシューは私の中でド鈍男認定された。創世記の雷ピシャーンでマシューがマークの胸と股間を揉んでたけど…あれは事故だから…マークちゃんファビュラスって言ってたけどラッキースケベだから…。

 

 

 

 

今回は一度しか観られなかったが、本当はGOLDも、SPARKの他キャストの組み合わせでも観たかった。本当に楽しかった。

今まで何度も公演してるのに1枚も円盤が出ておらず配信もしていないことが疑問だったが、著作権云々に関わらず、これは生の舞台でなければならない作品だった。

流動的な彼らだからこそ、アルターボーイズは観客がその目で見た瞬間に本当の実体を持つような気がする。

是非、あなたの人生にもアルターボーイズを。

 

 

 

 

 

 

2019.4.7

千穐楽後に、2010-2017のキャストであり今回の振付でもあった森新吾さんの訃報がありました。日付離れているのにアフタートークゲストを体調不良で2連続欠席で、どうしたのかと思っていたら…。直接拝見することはありませんでしたが、私もALTAR BOYZ振付に魅了された一人です。ご冥福をお祈りいたします。

★★★★

*1:唯一出てる2012年版、プレミア価格やんけ…

*2:GOLDの大山真志さんが最初金髪だったのが途中から紫だかピンクだかなんか凄い色になってた

【映像】文豪とアルケミスト 余計者ノ挽歌

 

『文豪とアルケミスト 余計者ノ挽歌』

2019.

2.21-28 シアター1010

3.9-10 京都劇場

 

文学作品を守るためにこの世に再び転生した文豪たち。
親友たちとの再会、そして前世では
ありえなかった出会いに喜ぶのもつかの間、
太宰のあこがれの人、芥川龍之介の作品が侵蝕される。
芥川先生の作品は俺が守る!と意気込み、
仲間を引き連れ潜書する太宰だったが―。

http://bunal-butai.com/1st/

 

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テニミュ3rd 四天宝寺

 

ミュージカル テニスの王子様 3rd 青学vs四天宝寺

2018.

12.20-25  東京 日本青年館

12.29-2019.1.13  大阪 メルパルクホール

1.26-27  岐阜 バロー文化ホール(多治見市文化会館)大ホール

2.2-3  宮城 多賀城市民会館 大ホール

2.7-17  東京凱旋 TDCホール

 

公式:https://www.tennimu.com/3rd_2018shitenhoji/

 

12.24夜 2階C列下手寄り

2.16昼 3バルセンター

にて

 


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公演会場書き出してて、なんか少ないなと思ったら福岡公演がない。九州二翼がいるのに。九州二翼が、いるのに。

3rd終わったらテニミュ立海だけでいいかな〜と思ってたんですけど、やっぱ生で観るとダメ。定期的に摂取したい、この青春。

 

白石くんがすごい

四天に特別推しキャラはいないんだけど、まさかの白石蔵ノ介落ちした。天下の白石蔵之介に落ちるとはまったく予想してなかった。東京で衝撃を受け、凱旋は思わず定点してしまった。

立ち振る舞い、スタイル、横顔、演技、良い。「さぁ、反撃や!」が好きすぎる。

キー変『エクスタシー』とかあと50回くらい見たい。そもそもダンス、随分と鬼仕様になったね?好きです。

歌も上手いしテニス界の三浦大知か?よっ!パーフェクトアイソレーション

そしてこれで増子くん未成年だってさ。何をどうしたらこんなスキルと色気の未成年がこの世に存在するんでしょうか。テニミュは時々知らない世界を教えてくれる。

 

D2もすごい

D2は、テニミュじゃなかった。ペース崩されるのはこっちだ。面白すぎてテニミュじゃない。他作品のパロする作品は9割方面白くないという自論があるんですけど、何だったんだあれは。

桃城のモノマネするユウジの「ドーン」の後の小春ちゃんの一言でガチ吹きしてしまった。2/16昼は出オチがたっちのパロで、一言は「ストラァイク…」だった。

何となく性的なとこを全面におされるのが嫌で、ピンクの曲はあまり好きじゃないなとは思った。2ndのゲイ術的なテニスが好きすぎたのもある。ピンクピンクも演出やベンチワークは楽しかった。

大久保くんの桃ちゃんが好きすぎる。まず顔が好き。

 

温度差の二幕

一幕は割と平常心だったのに、二幕からが大変。

『Let's get it on together』良い曲だよなー。ほほほーじもやってくれて良かった。

タカさんが良すぎた。キャラ的に落ちたのは白石だけど、四天公演を総合的に見て、一番良かったのはタカさんだった。「嬉しかったよ…本当に嬉しかった」がすごく良い演技で泣いてしまった。休憩挟んでくれなきゃD2との温度差で風邪引くところだった。岩田くんの顔も好きだなぁ。

一球勝負はいつもどうしようもなく泣いてしまう。ひたすら純粋にテニスを楽しむ姿にグッと来るんだよなぁ。しかし演出が奇抜すぎて初見は度肝抜かれた。背景映像のぶっ飛びぶり。何だこの亜空間は。クレーン(?)技術を取り入れてきたのは凄い。一球勝負後の金ちゃんに対するリョーマの「いいよ!」がすっごい良い。本当にグッとくる。

 

その他雑記

乾菊丸コダマが公演経るごとに進化してて笑った。

小石川くんの顔が良すぎる。めちゃくちゃカッコいい。純粋にカッコいい。出番少ないのに顔でキャラ立ちしてる。

『僕は変わる』が歌詞同じで曲調だけ違うという。どうしても2ndまでの曲が頭を過ぎってしまう。

ガンガンガンガンガンウーウーウウーウー。またテニミュは謎の歌詞を生み出してきた。それでも容易に慣れてしまうのは私がテニミュ節に染まっているということなのか。

ヒカルケンヤネタ良い。おもろい。ここのペア好きだから日替わり嬉しい。

1人1キャラ派だけど、碕さんオサムちゃんすごい似合ってるよなあ……好きだなあ……。

 

 

四天公演は負傷者多いけど元気になれるから好きです。

 

 

 

 

★★★