芸術に拍手

ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてます。

グランギニョル

※TRUMP、LILIUM、グランギニョルネタバレ

 

グランギニョル

2017/

7/29-8/6 東京 池袋サンシャイン劇場

8/18-20  大阪 梅田芸術劇場シアタードラマシティ

 

特権階級である名門貴族の家督者であり、吸血種の統治機関《血盟議会》の若手議員でもあるダリ・デリコ。

ダリはある日、上司ヨハネスより停職処分を受ける。ダリが遂行した異教団殲滅作戦の際に、保護されたスーという《人間の女》が身籠った赤子が、ダリの子であるという疑惑が議会にリークされたからだ。もしそのことが明るみとなれば、それは吸血種と人間種の間で締結された《不可侵条約》に違反する行為であり、将来を嘱望されていたダリの失脚に繋がりかねなかった。 だが、停職中であるはずのダリは、ヨハネスよりある事件を秘密裏に捜査することを命じられる。それは、各地で発生していた《繭期少年少女失踪事件》の真相を解明せよというものであった。ダリは、任務補佐官に任命された下級議員マルコと、護衛 兼 合同捜査官として派遣されたヴァンパイアハンター歌麿と春林らと捜査チームを結成し、事件を追うこととなる。

事件を追う中で、《黒薔薇館》という闇の社交倶楽部が捜査線上に浮かびあがる。その黒薔薇館の会員の中に、ダリの同期議員であるゲルハルトの姿があった。またダリたちはその社交倶楽部で、不老不死を研究するバルラハという男と、ダミアンという謎の人物と接触する。ダミアンは、歌麿と春林が長年追っている、多くの猟奇的事件を裏で糸引いていると目される吸血種だった。またバルラハの傍には、アンリ、キキ、オズという三人の吸血種の少年少女たちが付き従っていた。三人は、失踪者リストに掲載されている吸血種たちであった。

一方、教団の残党から命を狙われるスーは、デリコ家の屋敷に匿われていた。だが、人間である彼女は屋敷の使用人たちから嫌悪され、不遇の扱いを受ける。その彼女を庇ったのは、ダリの妻であるフリーダであった。スーとフリーダは、次第に心を通わせていく。しかし、スーを身籠らせたダリのスクープを追う新聞記者ジャックがフリーダに近づく。

混迷する人間関係、血盟議会という巨大組織との対峙、陰謀渦巻く黒薔薇館、そして吸血種の間で伝承される原初の吸血種《TRUMP》の不死伝説──事件を解き明かした先で、ダリがたどりつく真実とは?

 

公式HP: http://grandguignol.westage.jp

 

 

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8/6 8列目下手にて

 

 

 

※SPECTER未視聴、LILIUM1回のみで色々曖昧、台詞はニュアンス

※TRUMPの感想はこちら→Dステ版 TRUMP〈映像〉 - 芸術に拍手

 

 

TRUMPシリーズ初生観劇。


初にして東京楽のチケットを友人に戴いてしまいガタガタしてたし、当日当然の「諸事情で演出が一部変更・カットされます」とかアナウンスあってブルブルしてたし、知らぬ間に開演30分遅れになっててキョロキョロしてしまった。
「諸事情」は本来の開演時間+5minの13:05から末満さん直々にご説明があり、めいめいさんの体調不良とのこと。出演はするけど、一部のかなり激しい殺陣は負担が大きいのでカットで、ドロンジョ様みたいに横にいることになる、と笑
その後、突然の東・松浦・大久保のワタナベ枠トークショー(キャラメイク)&コントでなかなかレア体験でした。ここのレポは末尾にて。
なお最初に書いておくと、全体ダンスでキキだけいないところと下手で見守ってるあたりだけは「ああここがカットなんだな」と思いましたが、それ以外は全く違和感なく観られました。歌ったし軽い殺陣もやってたし、40度の高熱出してたとは思えないほど素晴らしかったですめいめいさん。

 

 

感想

ストーリー、殺陣、世界観etc.、とても良かった。
まず舞台セット、M0が素敵。ぼんやり眺めてるだけで世界に取り込まれそう。
観劇中も、気付けばあの膨大なレースやひらひらロングコートの世界があたかもスタンダードであるかのような錯覚に陥る。
衣装めちゃくちゃ綺麗だった。ダリ、ゲルハルト、春林の裾長い組のひらめきが美しすぎる。装飾がどう考えてもメーター3000円以上。
衣装の甲斐もあり、殺陣は見ててとても楽しかった。染谷さんは2015年のママ僕ぶりだったんですが、あんな動ける人だったのか……剣さばきに既視感あると思ったらあれだ、ハブのあの手首の返しだ。

 

間違いなく、先にTRUMP、 LILIUM見てる方が絶望度高いし苦しい。逆にグランギニョル完全初見の人にどう見えたのか非常に気になります。
TRUMPは4回は見たはずなのに、序盤の怒涛の専門用語たちは早くて若干ついていくのが大変だった。おそらくここではさしたる問題はなかったと思うけど、ゲルハルトが語る、ダリが制圧したなんぞやの組織は誰ぞがわざとで…血盟議会が云々…のところはちょっと最後まで分からんかった。もう一回見れば分かると思う。

 

冒頭で繭期の少女が実験体として何人も噛まれるシーンや繭期3人組がイニシアチブをとられた人数を語るシーン、言い方がかなりアレですが、気持ち悪さが集団レイプ事件を聞いた時のそれと全く同じでして。嫌悪感がすごい。
アンリ、オズ、キキは3人でずっと一緒に幸せになってほしかった。
「繭期でなくなっても、きっと誰かを愛せるよ」「僕はダメなんだ」という台詞、オズはキキが大好きだったんだろうなぁと思えて、透き通るような綺麗な愛が見えて。キキがめいめいさんであり繭期の吸血種ってあたりである程度察してはいたが、「花畑の中で、君によく似た女の子が見える。マリーゴールドだ。」のくだりでいよいよボロ泣きしました。
キキが本当に愛する人を見つけて幸せな生を送れたのか気になるし、オズのために見届けなければならない気持ちがあります。
オズとキキが強烈すぎてアンリの役どころが若干薄いのですが、アンリはまだ生きてるし、「老化の傾向が見られる」等ちょっと付加情報を得てるから今後関わってきそう。
キキの「繭期の子守唄」は本当に声が綺麗で素晴らしかった。

キャラクターはフリーダさんと春林が好き。
フリーダさんは本当に強くて格好良くて、最初に「綺麗な顔…。この顔でダリを誑かしたの」という台詞以外、非の打ち所がない…。あの台詞もカマかけるためか本心か分からない。
赤の他人の子供にも「たくさん愛してあげて」と言えるのは何故だろう。フリーダとスーの関わり部分は若干記憶が曖昧。

春林は、まず、スタイルが好きすぎる。手足が長すぎる。好きです。チャイナスタイルの挨拶とか戦闘方法とかドツボです。
開演前に主従でコントしてたから、まさか敬語キャラだと思わなくてびっくりした。好きです。
扇子、戦闘に使わんのかーい!と思ってたら、本来もっと扇子を使って戦うらしかった。カットで見られなくて少し残念だけどそれが見たいという理由で、円盤買うこと決めました笑
スタイル良い人の肉弾戦が大好物だし、裾長くてひらひらするの最高だしで、終演後ナチュラルにブロマイド買ってて怖い。
「ポジティブダンピール」というワードが語呂良すぎてグランギニョル一好きなワード。「ポジティブダンピールのできあがりです✌️😀✌️」

あとね、春林と歌麿の主従がマジで設定の大洪水起こしてる。
普段は飼い主と飼い犬のような敬語同士(呼び方「歌麿さん」「師匠〜!」)の主従なのに、元人間で吸血種の弟子(歌麿)がダンピールの師匠(春林)を噛んでイニシアチブをとり師匠に命令すると、師匠の普段30%しか出せていない力が100%まで覚醒させることができる。ただし弟子は後天性吸血種ゆえに効果は1時間のみ。
ってなに????すごいの生みましたね?????書き出すだけでも長い。
「”また”あれやるんですか!?」というあんまりやりたくない風の忠犬歌麿さんだけど、噛んでイニシアチブの効果が持続する1時間の間だけ主従関係逆転するのかと思いきや、イニシアチブの下命ぜられた直後の春林さんが「危ないから下がっていなさい」ってまた主従逆転してて、なんだこれ。ちょっと深掘りお願いしたいですね。2人とも生きてて良かった。

 

最後、マルコに死に怯えて生きるようイニシアチブをかけられたウルに、ダリがかけたイニシアチブ「負けるな、負けるな、負けるな」はなんて曖昧なんだろうと思いつつ泣いた。
多重イニシアチブの場合、より強い方の効力が勝ると劇中にありました。TRUMPのウルは死に恐怖し不老不死を求めたわけで、死に抗うTRUTH of VAMPに異常な執着を見せたのところがダリのイニシアチブが効いている部分なのだろうか。呪いや祈りが強い方が最後に勝るあたり、「眠れる森の美女」みたいだな。
また、TRUMPのラファエロ・デリコとウル・デリコは一切血の繋がりはなく異母兄弟ですらなかったのに、ラファエロはあんな必死にウルを守ろうとしていたのかと思うと、もう家督とか血縁とか何なんだという気持ちです。真実を知らなければ何でもありだ。

 


グランギニョルにも様々な「対照」が存在しました。
家名に抗うダリ・デリコと家名に囚われたゲルハルト・フラ。血盟議会の原初信仰に対する見解の表と裏。

終盤の怒涛の真実解禁には、脳みそフル回転しながら心が死にました。
整理すると、

 

ラファエロ(3歳)→ダリ、フリーダ夫妻の息子。デリコ家直系の真の貴族。

ウル(0歳)→初代ウル、スー夫妻の息子。ダンピール。

アンジェリコ(3歳)→初代ウル、マリアの息子。フラの血は流れていない=血統的貴族ではない。

 

またTRUMP見返して心が死ぬやつです。
他に気になる点を整理。(記憶が定かでない部分あり)

 

  • ゲルハルトの星に手を伸ばすアレン(&クラウス)のポーズ

カトリックでいう十字を切る動作のような、原初信仰者のポーズ?そもそも「TRUMPは実在する」というのが、実際にクラウスに会った者から派生した信仰なのか、何某の奇跡の集まりから派生した信仰なのかが不明。「憧れるもの」への暗喩(つまり偶然の一致)ともとれるけど、根っこ深そうだしなぁ。

→「我は守護者なり」「僕は君になりたかった(のかもしれない)」「君は僕であり、僕は君だ」のデリコ家の兄弟の台詞を、お家として対照の位置にあるゲルハルトが言う。全員血の繋がりはなし。単純にダリ⇄ゲルハルト、ソフィ⇄ウルの対比か?

  • ラファエロの思考回路がゲルハルト寄りで、ウルの思考回路がダリ寄り

→何故、唯一まともに貴族ダリ・デリコから生まれたラファエロはダリ寄りの思考でないのか?家名を嫌うウルのがよっぽどダリらしいと感じる。ウルがダリに近いのは最後のイニシアチブのせい?

グランギニョルでは3回くらい聞いた気がするけどTRUMPでそんなに聞かなかったような。キャッチコピーの「貴族の、貴族による、貴族のための残酷劇」にもある通り、「貴族であること」がキーになっているからその文脈でしょうか。果たすべき義務は、家督の存続も含まれているのかしら。

→ゲルハルトが性的不能だから他の男との子を産ませるようにした。ゲルハルトが直にマリアに命じたのか、暗にそう仕向けたのか微妙なところ。気付いた瞬間に狂ったのか徐々に狂ったのかも微妙なところ。ゲルハルトの話になりますが、自分で追い込んだくせに「マリアを守る」と言うゲルハルト自身もなかなか狂ってるなぁと思います。「あなたは空っぽ」とは、家名という殻にこだわるあまり、非道な行いを妻に強要するなど、貴族らしい高潔さという中身がないということでしょうな。ちなみにマリアの言うエリエリでの「主」とは、TRUMPのことだと思います。ダリとゲルハルトの対照性を考えるとデリコ夫妻がそれぞれ思想が違ったのと対照的に、フラ夫妻は2人とも原初信仰者だったんじゃないかと。(ただマリアという名前自体はちょっと気になるところではある)

  • クラウスとダリの白メッシュという共通点

→TRUTH/REVERSEでクラウスの髪型違うから関係ないかもしれない()

  • スーの台詞「ウル、私たちの故郷で”希望”を意味する…」

→今まで地名が出てきたか忘れたけど、TRUMP世界も多言語、多民族世界なのか。「ウル」自体は古ノルド語で光輝の意味らしいですが(by wiki)。確かに他の人たちは主にイタリア、ドイツなどのヨーロッパ系とアジア系の名前で統一されてるのに、ウルやスーは現実世界ではメジャーな名前として成り立ってない。

 

 

グランギニョル」は
貴族 ダリ・デリコ の
貴族 血盟議会 による
貴族 TRUMP(社会) のための
残酷劇
ということになるのだろうか。

どうせみんな燃えてしまうのに
と思いつつ、どうしようもなくこの世界に惹き込まれる。

 

 

 

 

開演前トークショー

文字起こしがニュアンスだしあまり面白さが伝わらないんですが一応記憶の引き出しのために書いておきます。円盤収録あったらいいんだけど。

コントは楽屋でいつもやってるとか何とか。
最初は東ちゃん松浦さん2人で。大「俺、後から入るから(捌ける)」
東松「「ども~~~~~!!ヴァンパイアハンタ〜♪」」
松浦さんが「おれ吸血種に憧れてるんだよ。あの噛んで従うやつやりたいからちょっとやらせてくれ」と言って、東さんが噛まれる役やる。
一回目「ぐわあああああああああ(崩れ落ちる)ああああああああああああああああああああ」「長いわ!」
二回目「おえええええええええ(吐き崩れ落ちる)」「ええええええええ」
三回目「ぬうううううううん」「ぬううん!?」
四回目「ぐああああ」「従わせてください♡」「そっち!?」

次3人で出てきて、
大「吸血種オーディションを開催します。次の方、どうぞ」
松「エントリーナンバー632番!松浦司です!よろしくお願いします!」
大「君なにか特技あるの?」
松「特技はありませんが!精一杯頑張ります!」
大「じゃあ課題ABC渡したと思うけど、Bやって」
松「ハイッハイッハイッ!ハイッハイッハイッ!ハイーッ!」(リズムネタ)
大「君、名前は?」
松「松浦司です!」
大「明日から来なさい」
東「おめでとうございます!」(ものすごいテンポ良い)
東松大「「「ヴァンパイア♪ハンター♪」」」(全然揃ってない)
二回目は全く同じ流れで課題Bを「台湾公演も決まったことだから台湾の人にも伝わるように」と言われたけど殆ど同じ流れで逆に笑う。
東松大「「「ヴァンパイア♪ハンター♪」」」(割と揃った)

 

トーク
・昨日の打ち上げの場所が「バルデリコ」。完全に名前で決めてる。池袋に4ヶ所くらいあるから末満さんめっちゃ迷ったけど結局劇場から一番近い場所だった。
・末満さんがどこかしらにこっそり出演してる
・みんなが何かしらモノマネしてるシーンで、平○成さんを何故か全員でやることになったが日南田さんだけ知らされてなくて直前でやったせいで一人クオリティがアレだった
・モノマネで東ちゃんがタラ○ゃん、松浦さんがオットセイ(観客の\まーつくーん!/で振り向く)

 

 

TRUMP感想:

tomiharu-stage.hatenablog.jp

 

SPECTER見ました感想:

tomiharu-stage.hatenablog.jp

 

 

 

★★★★