芸術に拍手

ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてます。

LikeA

 

『LikeA』

2018.2.3-12 新宿FACE

 

海沿いの静かな街High-Tide<ハイタイド>に立つ一軒の高級ホテル『PERMANENT(ペルマネント)』

ここペルマネントを訪れたお客様には、最高級のサービスを保証しており、
それだけに宿泊料金は想像を越えるものとされている。
さらにはペルマネントの最上部分は雲がかかっているほど高く建物の全貌を知るものは少ないとされている。

1階ではドアマンのアッシャー、ベルボーイ、ポーターが華やかにお客様を出迎え、
執事の役割をこなすバトラーや、ウエイタートップのメートル・ドテールがホテルマンたちの動きに目を光らせている。

ペルマネントのブランド力を落とすことがないようにと、経営担当のFCが陽気に今日も歌っている頃、
ホテルの裏側では残飯処理を仕事としているバスボーイが陰に隠れチップも貰えない自分の仕事に不満ばかり。
幼馴染である点検係のインスペクターや清掃係のキーパーと共にホテルや人生への文句を日々、叫んでいる。
同じく幼馴染であり優等生のバトラーは、そんな彼らの文句に耳を傾けながらも、彼らの主張を受け入れなかった。

そんな日常にも飽きてきた頃・・・事件が起きた。
ペルマネントのライバルでもある豪華客船型ホテルROXANE<ロクザン>が沈没したというのだ。

ハイタイドの海辺にはボロボロになった男が一人。
彼はROXANE<ロクザン>のバッチを付けたクルーの一人と見られ、記憶を失くしている様子。
ペルマネントには相応わしくない男を、ホテルに招くべきかそうではないか。
珍しい客の襲来にペルマネントの日常は揺れ動いていく。

 公式HP: https://www.clie.asia/LikeA/

 

 

2.7夜 1列目センターにて

 

ハマる時期が遅くてSLAZYは生で観られなかったから、LikeAは行こうと思ってた。

 

何気に新宿FACE、初めて来た。

うひょーパイプ椅子だ!!と無駄に興奮してしまった。

しかしすぐに、2時間ない舞台ですら割とマジでキツい地獄椅子であることを知ることとなる。座布団ください。

パイプ椅子いえど、友人のおかげで最前センター角というエグい席をいただいてしまって、まるで自分の為にイケメンが舞台上で歌い踊ってくれているかのような感覚を味わった。

これ以上の席は、もうないだろう。

 

 

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ロビーに貼られる「ご宿泊予定の皆様へ」のポスター。プレミアム特典で貰えるアメニティセット(やたら豪華)

前アナは「ご宿泊」のご案内。開演前から、ステージには足の踏み場がないくらい散らばる数多の小道具たち。M0のオシャレな音楽。

この感覚はディ〇ニー〇ンド…!

とにかく最初から世界観が徹底されていた。新宿FACEHotel Permanentロビー。

 

幕が上がると、「素敵」以外の感情が失せた。

ひたすらオシャレ。隅から隅までオシャレ。暴力的なまでにオシャレ。

激オシャハイクオリティ演劇って感じ。

Hotel Permanentは高級ホテルなわけですが全てが高級で上品なわけではなくて、俗世と同じくヒエラルキーが存在している。

LikeAはそのヒエラルキー最下層の「俗」部分も描かれているのだけど、それすらも上質に見せていて、魅せられる。

内容は最高級ホテルと謳ってるわりに、銀劇や帝劇みたく劇場そのものがオシャレじゃなくて舞台セットもめちゃくちゃお金かけてるわけではない辺りのギャップが、よりキャストの上質さを際立たせているのではという勝手なポジティブ解釈。キャストの衣装はすごく綺麗で、お金かかってるように見えるし。

 

特徴的な台詞回しといい、海外演劇観てる気分だった。

歌もダンスもステージも、全て素敵です。

特に曲がめちゃくちゃ良い。全部良い。早くCDが欲しい。

そういえば友人から聞いたのですが、女装さんが最後ウィッグを投げ捨てる演出って、ラ・カージュの定番らしいですね。

 

 

新宿FACE初めて来たので、「ステージ狭っ」と思ったんですよね。2枚の壁板がドンと舞台を陣取ってて。

その板がそれぞれ回転して、縦になったり斜めになったり横一列になったりすることで多彩なシーンを表現していたのは地味に感動した。大道具がこれだけでもこんなに背景が創れるんだなぁ。

 

その他ステージ演出で感動したのは、何といっても影絵。

初っ端、散らかった小道具をキャプテンRが懐中電灯で照らすと、Hotel Permanentの文字やカラフルで透明な物(試験管?)が上記の壁板に映ったのは鳥肌が立った。

舞台照明が部屋番号を照らしたときに壁に映る影もものすごく洒落てる。うわー計算されてんなーって感じ。

先日観た舞台(おおきく振りかぶって)が昨今珍しい、映像を一切使わない舞台で感動してたんだけど、デジタルではない映像もとても良い。

こういうのって距離が遠すぎると像がぼやるから、小さい劇場だからこそ出来ることな気がします。

 

 

ストーリーは、一舞台完結型の話を期待して来た人にとっては200%消化不良だと思います!!

ムーちゃんて何者?キャプテンRも何者?PermanentのVIPフロアの話は?アッシャーが盗聴した話は?幼馴染の意味は?トラウマとは?私も兄弟が増えた話気になるんだけど?てかキャプテンR、病院行けばいいのでは?

なんと「Like A」のタイトルの意味すら分からない。劇中、頭文字Aの固有名詞は存在しません。

VIPフロアの謎を解く話かと思いきやキャプテンRの扱いで大体終わったし、それなりに多種多様な舞台を観てきたはずだが、明らかに今回収する気のない大量の伏線を投げられたまま迎えるカーテンコールには流石に戸惑った。

 

LikeAは大きく面に広がった世界の一角を、チョキンと切り取った印象です。面はミルフィーユで、物語は切り取った外側にもあるし、内側の深いところにもある。

考察好きなオタクはこういうの大好きだと思います。私みたいな。

続きをやる以外の選択肢がない。次はLikeBかな(適当)。

 

 

キャラクターは、SLAZYのあの独特さそのままだった。エロさを抜いて上品さを注入した感じ。

しかし別にみんながみんなお上品というではないんですよね。メインの部分は俗っぽいし。流れ着いたキャプテンRを虐めるのとかゲスすぎて目瞑りたくなったし。

三浦さんがつくるキャラクターってみんな情緒不安定というか、性格を言葉で解説できるような架空の人物らしくなくて、でも人間の多面性をめちゃくちゃブーストしてる架空の人物だなぁと思っている。同じ人間でも、家族間と友人間と職場とでキャラが違う、みたいな。いやでもやっぱBBは情緒不安定かな。

 

 

キャストさん、内藤さん平牧さん岩さん辻さんていうテニミュメンバーしか存じていなかったんですが、みんな歌もダンスも上手くて見応えある。

キャラはバトラーが好きで、見た目はインスペクターが好きです。

FCがまたZ'sさんみたいで。お供はフランスパンっていう意味不明さ。平牧さんのピアノ生演奏は驚いた。

歌ウマメンバーの中でも内藤さんの歌唱力はやはり頭一つ抜けている。声量が段違い。それにしても内藤さん、帝劇俳優なのに小劇クラスの舞台も結構出てくれて……原田さんコースですよこれは…(ゆく年く・る年参照)

あと辻一点しんにょうさんはテニミュでしか見てなかったものの、座席当選ブロマイド当たったり山吹チムライのお名前カードお見送りでお世話になったりで個人的に思い出深かったのでまた観られて良かった。相変わらず肌とお顔が綺麗で脚が長かった。

橋本さん今井さんはSLAZYのNJと認識していたのですが、高﨑さんも2にNJで出てたんですねぇ。続編でスレメンバーまた出る可能性無きにしも非ず。

 

 

 

マジで話は謎しかない前哨戦だけど、もう一回観たかったです。

とにかく曲とパフォーマンスが良いんだ。オシャレとセンスに塗れたい。

そういえば最後のカテコや後アナまで世界観保ってて素晴らしかったです。好きです。

 

次作も必ず行くので、期待してます。

 

 

 

 

 

 

★★★