『モーツァルト!』2018
2018.
5.26-6.28 東京 帝国劇場
7.5-7.18 大阪 梅田芸術劇場
8.1-8.19 愛知 御園座
6.2昼 1階L列下手にて
行けないかと思った。
いやほんとに東京チケットなかったですね。びっくりした。こんなチケットないものとは知らず。先行とか全部忘れた。もうキャストとか誰でもいいからと直前譲渡狙って譲渡検索張り込んで譲っていただけてなんとか観劇できた。どちらかというとゆんが観たかったのでありがたい。
『僕こそミュージック』の曲以外の知識0観劇。そういえば女性のオケピ指揮者は初めて拝見したなぁ。
ただ、初見の『星から降る金』が断トツで刺さった。M!中で一番印象に残ってる。ストーリー読んでいかなかったから、男爵夫人が終盤まで敵か味方か分からなかったものの(笑)、星から降る金は不思議と泣いた。涼風真世さんの歌がまた聴きたいと思う。
古川のゆんは今まであんな奔放な役を見たことなかったからとても新鮮だった。今回何度かちょっと調子悪い?と思う瞬間があったのが逆に驚いた。ロベスピエール、セバスチャン・ミカエリスなどで見てたときは安心安定の印象なもんで。
舞台セットが素晴らしい。鍵盤部分が階段になった巨大なピアノが大台になってて、回転したり上部が開閉したり。大きな開かれた本が丸ごとステージになってる舞台美術の写真を見たことがあってそういうのに憧れてたんだけど、同じようなものが見られて感動した。夢だねぇ。
加えて上左右の幕の端に五線譜のような線ライトが仕込まれてて、幕を動かすことでフレームを作り出していて面白かった。開演前まで幕が開いていて舞台のピアノが見えてたんだけど、開演5分前になったらその幕が閉じてロゴが投影されてた。ピアノを見せたかったんだろうな。
地味に映像演出も多く、馬車のシーンで突然異様にリアルな背景が出てきた時はちょっと笑った。
アマデ。アマデが可愛い。正直ずっと見てた。わたし小さい子が好きなんだなと死ぬほど実感させられた。ピシッと背筋伸ばしてハキハキ早足で歩くのだけで可愛い。ヴォルフガングと手繋ぐとなお可愛い。
アマデオーディション要項に
かなり高度な理解力と集中力が要求されます。
と書いてて、どないやねんと思ってたんだけど、これは確かに……と思わざるを得なかった。
ヴォルフガングの出番≒アマデの出番で本当に長時間舞台上にいるし、「じっと」していなきゃいけない場面が多い。じっとしてるって、結構難しくないですか。一瞬でも意識逸れて視線が逸れたらすぐ分かるし、反応しなければいけない瞬間は都度訪れるからちゃんとずっと周りを見られていないと置いてかれそう。
私が見た公演の美空ちゃんは9歳ですって……9歳………??この世に生まれて立って歩いて喋って文字覚えて演技覚えて人の心を理解して帝劇の舞台に立つまでの時間が、9年………????人生何周目…?
自分「天才」を題材にした作品が好きなんですけど、ラストにあんまり救いがないように思えて悲しみが深い。光あふれる宝箱はあんなに美しいのにね。
それにしても海外ミュージカルにおいて「特に制裁を受けるわけでもなく絶対に生き残る性悪一家」がいる確率が妙に高いのは何なのだろう。次観るときはちゃんとストーリー把握してからにします。
★★★