『Royal Scandal ~悲恋の歌姫~』
2018.11.22-12.2 品川プリンスホテル クラブeX
演劇×音楽
演劇と音楽の織りなす魅惑的な物語がはじまる――。Royal Scandal による楽曲、「チェリーハント」「クイーンオブハート」「REVOLVER」「ビーストインザビューティ」を元に「Bar マスカレイド」を舞台に据え、歌姫として活躍するチェルシー、店のバーテンダーとして影で支えるルイスを中心に、周囲の登場人物を交えて物語を描いていく。
演劇×音楽を融合させた「Royal Scandal」の世界へようこそ。
11.30夜 センターブロック2列下手寄りにて
これでRoyal Scandalさんのこと初めて知りました。
舞台セットがクラブeXにぴったりなロイヤルさ。劇場の雰囲気を最大限に有効活用していた。劇場そのものの雰囲気って大事。
主人公でありバーテンダーであり元奴隷のルイスとヒロインであり歌姫のチェルシーは、両片思いだけどなにやらお互い距離があり。
世界観としてはハート、スペード、クローバー、ダイヤになぞらえた、何かを得る代わりに何かを失う宝具ロイヤルカードがありますと。全部集めるとすべてを手に入れられますと。ロイヤルカードには所有者以外がつけると呪いの部分だけ受けるとか色々法則があるんですけど、混乱しててこの辺あんま分かっていない。
チェルシーは愛を得て幸福を失うというハートのネックレスを持っていて、それを狙うヤツらに狙われたり強引傲慢アルベール王子に一目惚れされたりで、物語が動き出す〜みたいな。(すみません記憶が)
宝具が4つもあるなら4つそれぞれに関わる話するのか?絶対to be continued...ってやつでは!?と思ったら、この2時間だけでとりあえずルイスとチェルシーのくだりは綺麗に終わってびっくりした。
わたしのそもそも好みが少年漫画的な舞台なのであまり恋愛ものって得意じゃないんだけど(なんで観に行った)、単純に恋物語として素敵だなと思えた。元奴隷というステータスはそんなに障壁になるのか?というところは疑問ではあったが価値観の違いでしょう。
ちょっと長いなと感じる瞬間があったんだけど、ダレるというよりは歌唱パートは普通のミュージカル以上にストーリー展開が膠着しがちだったからかもしれない。芝居を楽しむ感覚と歌を楽しむ感覚の切り替えが要るかも。
luzさんも歌姫も歌めちゃくちゃ上手いので、良い歌聴けただけでも満足感がすごくて本当にショーを見た感覚。ブルズのダンスも、普段よりバレエ的な優雅さを増した感じで全員素晴らしかった。毎回思うけどブルズを追うのに目が足りない。仲田さんはやはりカッコいい。
luzさんという方がどう出るのかと思ってたが誰よりも派手なお洋服でしたな。でもちょくちょく…いや結構…?出てきてドセンで歌われるのに、不思議と違和感なく見られた。それどころかその世界の人間ではない第三者的存在であるはずなのに、世界とのマッチングが素晴らしかった。バーに来た客の一人に擬態した、実は全てを知るラスボス的な雰囲気をかもし出していた。
そんな彼もカテコでは、最後の最後に幕からひょっこりしてひらひらお手を振られていたのがギャップ可愛かったです。
清楚系で売ってるけど実際下ネタ放ちまくる歌姫ロゼッタお姉さまは最高だった。キャラ的にはロゼッタが一番好きだな。
チェルシーはルイスというお相手がいるけど、わたしはロゼッタとチェルシーの組み合わせもかなり好きでしたよ…。
そして初心で見習いバーテンダーのエルマくん。
ダークホース!!めちゃくちゃ可愛い子見つけてしまった、と思ったらコドミュとかでブルズやってた。いやほんと可愛すぎた。もっと役付きで出てほしい。
ちょいちょいカクテル名が出てくるので終演後はお酒飲みたくて仕方なかった。
いや楽しい時間でございました。これ円盤出ないのもったいない。
★★★