『怪奇幻想歌劇 笑う吸血鬼』
2017.12.28-31 大阪ビジネスパーク円形ホール
2018.4.19-22 全労災ホール/スペースゼロ
謎の駱駝女(らくだおんな)から血を受けて、吸血鬼となった十四歳の美少年毛利耿之助。
血を求めて夜を彷徨う。悲しみと憂鬱も満ちた日々。
そして第二の吸血鬼となった同級生の宮脇留奈。ふたりの運命は…。
http://kgk-waraukyuketsuki.com/
2020.5.1 4cu LINELIVE配信にて
COVID-19の影響でどこの舞台も中止。外出自粛。
暇を持て余した我々のために、色んな舞台制作さんがたくさん舞台の無料配信してくださるんですけど、なんだか申し訳なさもあり色んな舞台が見られるのが楽しくもあり。舞台再開したらお金落とすからな……。
大阪公演を見た。エログロナンセンス系は、好きでもなく嫌いでもなくって感じで。何故見ようと思ったのかというと、大変失礼ながら、作業用の何かが欲しい時にたまたま配信してたから。なので前半、ながら見です。
ながら見で、苦手な部類だったら見るのやめようと思っていたんだけど、結局最後まで見てしまった。虐めのシーンとか苦手だから、最初の方はかなりキツくて、もうやめようかなと何度か思ったんだけど、それより先が気になってやめられなかった。精神的にキツいのに見続けられたのは、ミュージカルだったからかもしれない。(見て初めて"歌劇"と知った。)
後半は見入った。最初からちゃんと見ておけば良かったと思うくらい、面白かった。
これ丸尾末広さんの漫画の舞台化だったんですね(そこから)。少女椿とか、名前は知ってるけど話は見たことなかった。
舞台セットの髑髏が凄い。かっこいい。でもほとんど暗くて見えない。
その下の月には映像が投影されるんだけど、耿之助と留奈の影姿が映るシーンが非常に美しかった。また「月は空に空いた穴だ」という台詞が、ラストに効いてくるのがとても良かった。今まで投影に使われていた月が穴になって、そこから光がもれている演出。
カテコは笑う吸血鬼の主題歌(?)歌うけど、最後アカペラになるのも雰囲気最高だった。「笑え 笑え 笑え 笑う吸血鬼」って曲、頭に残る。
全体的に曲も良かったんだけど、役者が歌上手ければもっと…と思うところは無きにしも非ず。留奈役の飛鳥さんはすっごい上手かった。あと声が綺麗。
駱駝女の柄谷さんは迫力が素晴らしかった。存在の圧が強いというか。ババア好きだったよ、ババア……。
あとは主人公の顔が良すぎる。海輝くんの顔が良すぎる。(演技も良かった)
大阪公演千秋楽に4ヶ月後の東京公演が発表されるというなかなか稀有な舞台。円盤になってないのがもったいないなと思う。
★★★