『マリオネットホテル』
2024.
9.14-29 東京 サンシャイン劇場
10.3-6 大阪 サンケイホールブリーゼ
すべてがイニシアチブの糸で支配された
奇妙奇天烈なホテルで巻き起こる《クローズド・サークル・ミステリー》
完全階級社会である吸血種の世界。特級貴族であるダリ・デリコ(染谷俊之)のもとに、差出人不明の一通の手紙が届く。手紙に誘われたダリが或る古びたホテルに赴くと、支配人ムンク・ミーラン(神農直隆)や従業員たちに歓迎される。そのホテルは従業員や宿泊客の全員が、何者かによってイニシアチブを掌握されている《マリオネットホテル》であった。
そこにはダリと婚約破棄となったフリーダの妹であるジョー・ヴェラキッカ(愛加あゆ)と弟のエゴ・ヴェラキッカ(梅津瑞樹)、ダリの亡き父クロードの部下であったモネ・スタンフィールド(瀬戸かずや)、ダリの旧友であるゲルハルトの妹フランチェスカ・フラ(川崎愛香里)、他にも名門デリコ家に縁のある者たちが集められていた。
秘密を解き明かそうとするダリたち。この状況を招いた黒幕である《人形使い》とは一体誰なのか? ダリはなぜ《マリオネットホテル》へと導かれたのか?
その秘密を解き明かそうとする時、過去の因縁が姿を現すこととなる。
https://marionette-hotel.westage.jp
9.14 1階2列下手 にて
※TRUMP、グランギニョルのネタバレ含みます
1回しか観てないので激浅感想。投稿日は公演序盤だけど、実際閉幕してから投稿してる。
初日当日、デザイン不備発覚でパンフの会場販売無しに。LILIUM再演の二輪咲きの件といいデリコズの放送遅延といい、もう運営を全面的に信用していない。
https://marionette-hotel.westage.jp/posts/55271710?categoryIds=9412338
ムンクによる前アナ、ディ〇二ーランド?ホンテ?
前方から見た感じ、アクティングエリア狭いなと思った。実際は分からん。
デリコズナーサリーを見てからマリホ観るべきか悩んだが、とりあえず配信済みの5話まで見た。
結論から言うと見なくても大した影響はなかった。コラプスのイメージがつきやすかったのと、ヒルマの台詞でクララ侍女長のビジュアルが想像できたのは良かった。
誰も死ななかったのマジ!!!!!!ハピネスライネス!?!!?
いやプロポーズ成功の瞬間のライネスの意図としては、グランギニョルへの確定演出なんだろうけど、なんか………予知夢でそこまで分かっちゃってるならもうそれは、運命ということでしょうがないんじゃないすか……みたいな気持ちになってしまい……。てかそこで「そのルートはバドエンになるのに;;」みたいな未来の不幸せが絶対で、その過程にある今の幸せを勝手に嘆くことで己の望む絶望のダシにするのはなんか嫌なんで……。
なので私としてはあんま絶望感なかった。単純にサスペンスエンタメとして面白かった。地味に殺陣(シーンというか手数)も多い。イニシアチブサークルね~、無限の可能性がありますね~。
普通に自分でめちゃくちゃ犯人探ししてた。少なくとも「アレン」の話が出てきたあたりのすえみ……モリゾが一人、話者を見ない不審な動きしてたから割と疑ってて、イニシアチブリング判明する直前のモリゾが喋った瞬間のイニシアチブSE露骨すぎるとも思って、えーでもただでさえリソース足りてない末満さんが端役でわざわざ演者として出る(安直)?黒猫といいつつ情報捏造してんじゃないの?てか出られないのに、どうやって黒猫仲間に情報くれって言えるの?とも思ってやっぱり最後まで疑ってたけど、何もなかった。ただ元祖ダリがダリパパになった。なるほどね?てかモネ卿ことあんな男装の王子様に慕われるのずるいぞ。え、でもほんとにどうやって黒猫通信網にアクセスできたの?
マリホを演劇で演る必要性という意味ではクリティカルな情報はなかった印象なんだけど、まあ何が後々効いてくるか分からんね。エゴとかエゴとかエゴとか。
フリーダが元ヴェラキッカの者であることと、ラファエロがデリコ×ヴェラキッカということ、エゴとシャルロッテとエマの存在提示ってとこ?2番目は意味あるのか分からんけど……社会に出る前に灰になったし……。ダミアンストーン周辺、グランギニョルからずっと理解してないしまだ理解できてない。
ムンクのガンギマってる目怖すぎたんだけど、あれ結局どういう状態だったんだ。医者だったか繭期に詳しい人で、クロード・デリコ協力者としての記憶はない、でいいんだよね?
刺さるキャラはエゴ単勝賭けだったけど、やっぱエゴだった。てか全若俳オタク、梅津くん推しが心底羨ましいと思いますがどうすか?ロン毛・シスコン・腹話術(?)・人形操演・多重人格(女性とクラウス含む)・我守護担当、そんなウマいのあるか。要素が多い!
レポ見てるとシャルロッテの操演がえっっぐい細かい演技してるらしくて。円盤に映るんかね。カテコはエゴの立ち位置下手寄りだったけど、しぬほどシャルロッテと目が合った。シャルロッテ、口も瞼も眼球も首も、中から片手で動かせるけど、手は外から持たないと動かせないのが、表情特化なんだなぁと思った。
伏兵としてはモネ卿がキた。いかんせんキャストは染谷愛加以外把握してなかったもので、宝塚って知らなかったんすよ。画家クロード・モネの名前を分けてなお振られるんだ……てなった。
ダリちゃんね、シャルロッテのゲス吹き替え「昨日食べた鼻くそ美味しかったワ」のとこ、最悪の下ネタ日替わりになってたらしくて、おもしれー男。
でも席が下手に振ってたのでダリちゃんのプロポーズ正面から見られたんですけど、「染谷俊之かっっっっっこよ……………………」ってなっちゃって悔しい。あと相変わらず演技うま。余談ですが今回梅津推しは上手、染谷推しは下手だと思います。
ジョーことフリーダ様はグランギニョルから大好きなんですけどもっと好きになっちゃった~~~!!最推しはリリーなんだけどフリーダ様と僅差!!フランチェスカとの「今宵は黒き夜」デュエットからのロマンシスに、もうここの組み合わせで完結してよくない?になりました。
TRUMPの炎上キャンセルとかあるんだ……しかもキャンセル方法、デリコパンチなんだ……とか、あれだけ燃えててみんな無傷!?!?とか、色々ありましたね。
個人的にイニシアチブキャンセルを破った代償が「死をもって償う」なところが引っかかりましたし、ここヴェラキッカ姉弟で掛かってるってのが伏線!?てなったけど、いやーグランギニョル~完~。そもそもキャンセルできるんだって話だけど、つまり黑世界のお二人さんはあえてキャンセルしてないっていう……?
上述の通り私は今の幸せしか受け止めてないため個人的に今作は泣き所なかった印象なんだけど、ラストシーンあたりかどこだったか、割と泣いてる人いたな。
とりあえず「要素が多い」を伏線にすな。
★★★★