芸術に拍手

全記事ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてる。

ノサカラボ版 ゼロ時間へ

 

『ゼロ時間へ』

2024.

10.3-9  東京 三越劇場

10.13-14  大阪 COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

9月のある日、休暇を過ごすため、イギリスの田舎にある貴族の邸に、家族や友人といった親しい人々が集まった。

元弁護士のトリーヴズ、マラヤから帰国したばかりの青年ロイド、ハンサムなスポーツマンであるネヴィルとその妻のケイ。
そしてケイのボーイフレンドのテッドに、ネヴィルの元妻オードリーまでもが邸に集まっており、非常に複雑な人間模様となっていた。

そんな中、邸の主であるレディー・トレシリアンが何者かに撲殺された。凶器のゴルフクラブからはネヴィルの指紋が検出されるが、ネヴィルには彼女を殺す動機がないうえに、アリバイがあることが判明し、捜査は暗礁に乗り上げる。

いったい犯人は誰なのか?
そして、殺人の動機は…。
次々と見つかるあやしい証拠品や、登場人物たちの食い違う証言から、意外な真犯人とその動機が明らかになっていく。

ノサカラボ | 舞台 『ゼロ時間へ』

 

10.7  14列上手寄り にて

 

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三越劇場。百貨店6階というハンパ階に、突然劇場現れる。

客席内装が本当にめっっっっちゃくちゃ綺麗。早く来て劇場内見て回れば良かった。

 

 

客層が老若男女、割と均等な珍しい舞台だったんだけど、まず誰が出るのか水石亜飛夢さん以外分かってなかった。ネヴィルの原嘉孝さんて旧ジャニなんだ。 女性陣が3/4宝塚で、背高くてカッケー。そして鋼の錬金術師、舞台版エドの一色さんと舞台版ウィンリィの岡部さんと映画版の水石さんが一堂に会するという奇跡。 あとキャストとして書かれてないけど一瞬出てくる警察男子とメイド女子、君の名は…!?アンサンブルとしても載ってないけどカテコにはいたから幻覚ではなかった。

 

演出は、BGMは暗転場面切り替えの時以外無し、SEも超最低限の環境音のみ、ライティングも9割均一な固定光の、THE会話劇。ある意味読書してる感覚はあった。役者はみんな上手いし、面白くないわけじゃないけど、疲れてたら寝るかも笑。昼寝してきて良かった笑。

マイク無しの肉声演劇、超久しぶりに観たなあ。

そして肉声、BGM無しで非常に静かだったのもあって、観客環境は最悪だった。一生携帯のバイブ鳴らしてる人、何度ものど飴の袋ガサガサする人(多発)、お喋り、音系は全部いた。前のめりもいた。正直多ステオタクだらけでギャンギャン音デカイ2.5現場のが100倍快適である。いや100倍は言い過ぎか……2.5界隈も若い初心者多かったりそうでないのに動物園みたいになることあるし……。

 

 

1幕は主人公(?)ネヴィルがクズすぎ&ケイがヒスすぎてイライラしてしまい……。惚れた腫れたはどうでもいいからはよトリック教えろの気持ちだった(本末転倒)

2幕から出てくるバトル警視とジムくん、突然ギャグパートあって、笑うタイミングここなんや……と戸惑う。ミステリーの警察コンビってギャグやりやすいんかな……完全に生執事のアバハン思い出しちゃって……。しかしこの警察コンビ、声がデカくてかなり好き。

最後の、窓からinネヴィルがホラーすぎて、これこれこういうの演劇として観にきた!!ってなった。

最後の最後、泣いてるオードリーに対してのロイドの「どうしたの?」は、「え!?どうしたもこうしたもある!?」とはなったし、「あ、これで終わり!?」ともなった。どうもスッキリはしない。

水石さんのチャラ男は普通にええやつで良かった~。クズ役ばっか見てるもんで、最後までクズ化に怯えてた。

 

 

ミステリー小説というジャンルは好きなんだけど、アガサ・クリスティー自体読んだことないんですよね。解決パートの独壇場ぶりに、もしかしてミスター トリーヴスってアガサ作品に毎回出てきて解決してく役目だったりします?知らんけど…………と思いながらゼロ時間へのWiki読んだら、えー、

話全然違くない!?!!?

Wikiのあらすじで今回の舞台とえらく話が違ってきたあたりから、逆に原作を新鮮に読みたくなってきて斜め読みした。本当にどういうこと?私は何を観た?

物語改変はともかく、確かにミステリーとしては面白かったけど、「ゼロ時間へ」の意味は分からんかった。あと動機面も、痴情のもつれに関して全然ピンと来なくて、突然やなあという感覚。結局、原作読めってやつですか?

 

 

 

カテコでの一色さんの、三越劇場ウンチク挨拶が一番オモロかった節ある(笑い的に)。重要文化財なんだー。扉に客席を覗く小窓があるのとか、言われなきゃ気付かなかったかも。

終演後は1階が閉店済みのため、観劇客のためだけにエレベーター降りた後の導線敷かれて案内スタッフがいて、VIP感あってなんか楽しかった。

 

 

 

 

★★★