『レイディ・ベス 2026』
2026.
2.9-3.27 東京 日生劇場
4.4-13 福岡 博多座
5.3-10 愛知 御園座
16世紀イギリス。ベスは国王ヘンリー8世の娘にも関わらず、母が反逆罪の汚名を着せられ処刑されたため、片田舎で家庭教師達と共に勉学に勤しみながらひっそりと暮らしていた。王女らしい理知と少女らしい好奇心に満ちたベスは、ある日、吟遊詩人ロビンと出会い、自身と真逆で自由に生きるロビンに反発しながらも、淡い恋心を抱き始める。しかし、つつましくも平穏だった日常は、彼女が現国王である姉のメアリーに対して反逆を企てているとの疑いを掛けられ一変する。忠義心をメアリーに信じてもらえず、彼女の側近ガーディナー司教やルナールから陥れられ、ついにはロビンとも引き離されロンドン塔に投獄されてしまう。だがメアリーの圧政に不満が溜まった民衆からは、「ベスを女王に」という声が次第に高まっていく。ベスが選ぶ道は、国のための人生か、1人の女性としての幸せか、果たして――。
日生劇場 ミュージカル『レイディ・ベス』

Wキャスト:小南満佑子、手島章斗、有沙瞳、松島勇之介、石川禅、浅利香那芽、上條日菜
2.10 C列上手 にて
友人の推し 松島くんのグラミュデビューを見届けるという大義を持っての観劇。手島くんも観られるのありがたすぎ~。
てかレイディ・ベス表記だけど前はレディ・ベスじゃなかった?セリフとしても明確にイを発音してたし、原語に寄せたってこと?
劇場内入ると、いきなりホロスコープの宇宙的な好みのセットをお出しされてビビる。え、そんな話だっけ。日生劇場のジャミングがエグすぎて、すぐロビーに戻ってしまいましたが……。
事前評判0で臨んだんですが、面白かった!
てか今までの「グラミュはあらすじを読んでおかないと不完全燃焼で終わりがち」の教訓を活かして、ちゃんとあらすじを読んでおいたのが幸いした。多分読んでなかったら、「ベスの決断の行方を見守るもの」ではなく「恋愛の行方を見守るもの」として捉えてしまってあんま面白くなかったかも。
1曲の中でステージに1人だけかつライティングがまったく変わらなかったりミザンスの変化が少なかったりする演出もあり、これガチで歌が上手くて表現力なかったら成立しないよなと思う(批判ではない)。古来のミュージカルってこういうものかも。
この日2公演目でWキャストの片方の初日だったのですが、小池先生が出てくるしシルヴェスター・リーヴァイご観劇でカテコで紹介されてた。
イケコは初日と楽は毎回挨拶するとは聞いてたけど、リーヴァイに会えるとは思わなくて感動した。グラミュで初日楽に行ったことないから地味にイケコも初見だったと思う。
衣装が凄すぎる。ピカピカで光り輝いてるの、もう……すごいよ(語彙力)。メアリーのドレスが、移動すると擦れる音がするのが印象的だった。今まで散々"軋むテニスシューズの音"は聞いてきたものですが(テニモン)、"ドレスが擦れる音"は意識したことがなかったので、これは前方の特権なのだろうか。それとも後ろにも聞こえるくらい「意図的」なのだろうか。
手島章斗!!!!!!!良い男すぎる!!!
天性のワイルド系爽やか主人公。やはり声質、声質はギフト……。でも道に迷って戻ってきたベスにキスした後からの所作や声色がゲロ甘で手島オタクだったら死んでた。目の前だったからノータッチキスだったのは分かったのですが、1789もそうだったけどやっぱキスNGなんや、オタクが死ぬから?と考えてしまった。あと「……送ってく」の言い方さあ……。
手島くんはロナンしかりロビンしかり、ポスト加藤和樹の匂いがする。腹筋バキバキやし。
後述もするけど、ちょっと序盤歌詞の聞き取りにくさはあり。後半は慣れたのかあんま気にならなくなった。でもやっぱ歌めちゃめちゃ好きだわ。
三連輪投げ成功してて凄かった。
小南さんはナチュラルボーンプリンセスですか?なんかもうずっとプリンセスなんですけど、カテコまでプリンセスでェ……。カテコの挨拶が、あとから出てきた小池先生が「綺麗にまとめてくれて…」的なことを言うくらいには、内容も話し方も声色もあまりにも完璧に美しい挨拶で、ああいう淑女になりたい人生だった。
メアリーの形見?の指輪嵌めて女王になった瞬間からの顔つきが今までの可愛らしさと違いすぎて、美しいとかっこいいのハイブリッドみたいな……。最後の衣装も凄かったな……。
事前情報として「半裸の男がビリヤード台に乗って踊る」とは聞いてたんですけど(なんで?)、該当シーンに入った瞬間に理解した。松島くんグラミュデビューが0番で一番高い位置って、最高じゃん!!
ただ私は正装でガチガチに着込んでる男が好きなので、一幕終わりにスっ……と出てきて下手に佇む王族フェリペに湧いた。この時の顔つきが神妙なのも良い。
衣装と表情といえば結婚式の衣装も最高だったのですがフェリペ、嫌な表情というより表情筋が一生死んでるやつで、ほまに不本意の境地すぎる。
フェリペ曲はキャッチーで良かった。突然ルナールとペアダンスし始めた時はどうしようかと思いましたが……。なおシモン・ルナールに関しては観劇後の感想戦で、「高橋健介がやってるシナモンロールみたいな名前の人」と呼ばれてた。
フェリペの「……あいつ(呼び方うろ)と結婚すれば良かった」が確か彼の最後のセリフだったと思うんだけど、強烈で良かった。なかなかセリフが"最後のセリフ"として記憶に残ることってない。うっすら悪役的な話の続きがありそうな、余韻がある。
なお私は松島フェリペはロビンの意思を尊重してベスに手を出さない二次創作が脳裏に浮かびました(でもロビンがいなかったらベスの意思を尊重するかと言われると、しなさそう)
なんか最初の方、歌詞が聞こえづらくて席位置の問題?オケとスピーカーの位置関係?と考えてたけど、メアリーの有沙瞳さんの歌詞がめっっっっっちゃ聞き取りやすくて凄かった。当然セリフも明瞭で、素晴らしい品格だった。
メアリーがやってたことはヤバいけど、生い立ちは同情の余地ありでだいぶ可哀想だった。はじめからメアリーは「あなたは敵ではありません」つってたし、ベスが殺されそうになる度に動揺して、割と回避方向の策をとろうとしてたよね。姉も妹も敵視はしてないと思ってたから「敵ではない」の和解曲が一抹の違和感だったんだけど、つまり両片思いハピエンなのかなあれは………。
メアリーが別に嫌いではなかったのもあって、いや嫌いであっても、想像妊娠の曲は正直かなり不快だった。コミカルにすな。思想が合わなくて虚無る経験を昨今していなかったから久しぶりにこんなに露骨に不快感覚えた。レイディ・ベスで大批判するとしたらここ。マジでなんでコミカルにしたの?しかもだいぶ後半の二幕でやられたから意味分からんかった。あかん、愚痴ほど筆乗ってしまうの良くないからもうやめとこ。
一幕はベスママ推しだった。ベスパパのヘンリー8世もまあまあ言われてるのに、なんでベスはパパ好きでママ嫌いなのか分からず一幕が終わる。二幕で誤解解けた風だったけど、分からず二幕も終わる。
しかし大衆を想い運命の役目を果たすベスはええ女だし、それを理解し見守るロビンもええ男や。大局を見る立場のアスカム先生の言うことも分かるし、1人の娘として幸せになってほしいママの言うことも分かんねん。
ベスとロビンの応酬、意地張ってるんか分からんが結構差別的というか謙虚ではないよねって感じなんだけど、ロビンはよく食らいついたな。
どうしてもお嬢様と市民の組み合わせは1789とダブる。てか手島奥田の組み合わせだと完全に1789。名前も1文字違いだから「ロ~~……ビン」と何度間違えかけたことか。なんとなくロナン・マズリエより清潔感ある気がするロビン・ブレイク。
ベスがウッドストックの館に幽閉されてるところにロビンが助けに来たけど、到着早々寝とる(広義)場合か!!と大ツッコミしてもた。でもまあ70なんとかマイルあって道中めちゃめちゃ疲れたんだよね………でも朝5時まで寝とる(広義)場合か!?!!あとアーティスト仲間3人はたぶん野宿でかわいそう。
ガーディナーがえーすけさんなのは幕間でキャスト再確認して気付いた。声の要素を拾えてなかった。
ところでカテコでのアクサル先生のバウがめちゃくちゃカッコよかった。
そんで整列した後、上手端にいた処刑人の方がマスク外されてて、あの、
メロフェイスすぎんか??????
マスク無しで処刑って可能????????????
ほんまにあの肉体美であの顔はどういうことなんですか。君の名は。
★★★★