芸術に拍手

全記事ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてる。

アイ★チュウ ザ・ステージ~Rose Écarlate~

 

『アイ★チュウ ザ・ステージ~Rose Écarlate~』

2019.

4.21-29  東京 シアター1010

5.10-12  大阪 サンケイホールブリーゼ

 

F∞F(ファイアーフェニックス)のもとに新作映画のテーマ曲タイアップと、出演の話が舞い込んできた。
しかし、そこに現れた特別講師を名乗る男によってオファーは白紙に。
公開オーディションという形で、ほかのアイチュウたちとその座を争うことになった。
そして次々に訪れる逆境。
彼らは乗り越えることができるのか?
そして栄冠の行方は…!?

http://i-chustage.jp

 

 

4/27昼 16列目上手にて

 

 

 

アイチュウミリしらが、アイステを浴びることになった。

アイステのRTを見て「ポプスタさんとやら、気が狂うな」とか言ってたら、アイチュウ課金兵の友人にチケット(しかもS席)をご用意されていた。関係者かよ。

ゲームはね、ソシャゲすべてが本当にどうしても続けられない人間でして、インストールはしててもプレイできなかったごめん。*1

 

SS席本人確認のためかチケットの席で入口が分かれてて、なんかもう、早くチケット転売クソ野郎が死滅しますようにって思った。関係ないけど「不測の事態対応窓口」というものが設置されててネーミングに笑った。

 

 

そんな世界と裏腹に

あまりにもアイチュウ ザ・ステージの世界が清い。現実世界の汚さ、邪気がない。まっすぐ素直に、人がその人自身で生きられる世界。あまりにも清い、夢のような世界。

物語とは何かしらの試練がないと物語とはならないもので、アイステも例に漏れずイントロダクション通りの試練があるわけだが、アイステの場合は理不尽でありながら、ただただ他者愛ゆえの試練なのである。

アイチュウとはアイドルの途中、だから根本的に「成長」がテーマなんだと思う。夢のような世界であってもアイドルとはビジネスである。だからアイチュウたちの、あくまでも上から与えられた環境と条件下で、最善の生き方を選ぼうとする姿がとても好きだった。

そして他者愛ゆえの試練は、アイチュウたちだけでなく運営の大人たちも同様であった。黒野幕男とか、和泉宗兵さんとはいえ絶対こういう「お前のためを思って言ってるんだ自分で考えろ系」の上司には従いたくないですねと思ったけど(名前からしてアレだけど)、最後でちゃんとリカバリーされてて、客としてもみんな好き、で終われたのが良かった。物語を終わらせるために客の恨みすらおっ被せて、誰かをスケープゴートにする話は好きではない。

この世の綺麗なものを集めてみせたのがアイ★チュウ ザ・ステージだった。考察好きな人は物足りないかもしれないけど、つくられた世界である舞台上では絶対に腐った現実は見たくない、かつ"友達"という存在が好きな人には圧倒的にオススメだと思う。*2

 

聞き取れないセリフが他の舞台より多かったのはちょっと気になったかな。

ただ世界の尊さに4回くらい泣いた。キャラ名も性格も大して分かってないのに、私はオープニングの曲で泣いた。よく分からないのに、あふるる涙よ。

ペンライトは2本持っていったけど3本必要だった。担当カラーが分からんので会場見まわして、かつ隣が1本持ちさんだったので、隣の人が点けていない他の2色にした。

 

 

流れを決めるのは客

入場時に赤いタグを渡されるんですね。休憩の時に、それまでのパフォーマンスで良かったユニットにタグで投票してくれと。で、その時点での中間発表1位ユニットがコーレスできますと。つまりこのタグは、"コーレスユニット選抜投票"であり、物理的にオーディションの優勝とは関係ありませんと。

じゃあ優勝を決める基準は?と思ったら、客の拍手と歓声を騒音計で測る。いや騒音計ほんまか?計測地点に依らない?最前センターの人が強火だったら勝てそうじゃない?まぁ何となく音がデカい、で決めるのかなと思ってたから、客観的数値があるよって情報をくれただけでも公平感あるよね。

 

で、この優勝が日によって違うことについてなかなかの衝撃を受けたんですけど、これ1位2位ユニットで1曲やるんですよね。しかも絡みの振りがある。しかも1位と2位で上下手が逆転する。もしかして違うユニット違う立ち位置で、12パターンあるんじゃないの?あれ本当に即興でやってるのか?熱すぎ。

ちなみに4/27昼は、中間1位ランスロ、1位F∞F、2位リベル。

 

 

衣装がヤバすぎる

衣装がヤバすぎる。別項で特記するほどにはヤバすぎる。

ほんっっっとうに綺麗!!!!えっアイドル系の舞台全然行かないんだけどどこもこんな凄いんですか?と思ったら、パンフレットに衣装について衣装さん?コメントが各ユニットで記載されてて、しかも「型紙の開き方」とか「異素材」とか服作らない人にとっては馴染み薄い部分の話をしてて感動した。2次元特有の無重力デザインですら、踊ってても崩さず綺麗な形のままなのが凄すぎる。

F∞Fは安っぽくなる代表みたいな衣装なのにライン光り方からして凄く綺麗。ランスロも一誠の肩掛けコートがどうやってキープされてるのか気になって仕方ない。ああいうのって留めたところからすぐ端が攣れるイメージあるけど本当に綺麗だった。ポプスタは良い意味で他と全然違う軽さがあるし、ルナ様と桃ちゃんのスカートの非ドレープ部分とドレープ部分のバランスがうますぎる。

 

最強にヤバいのがリベルなんですけど、いやーーーーーこれは天才の所業。

エヴァ様のコートの総重量をお伺いしたい。コートのドレープが最高に良すぎるし、コートの裏地までめちゃくちゃしっかりしてて。しかもあれだけボリュームおばけのコート下部分があれだけ動いても、上半身部分ブレないの何で。ベストのセンターのレース?デザインも原作通りなのでは…?こ、こわい…。あと金のラインがキランキランすぎて舞台上でぶっちぎりで輝いてた(物理)

澪くんはあの耳がついててどうしてフードがフードたりえるのか。袖のエグいボリュームのパターンはどうなっているのか。もはや手が出る穴はあるのか。袖やブーツに対してボディが細身に作られてるのが良すぎるんですけど、どれだけ腕を上げても上半身からガーターベルトみたいに脚に繋がる部分のデザインがズレないの本当に何で。

蛮くんは張りがすごい。まずズボンの張りに目がいってしまう。加えて胸元の白い部分、長さの違うパーツ群に弛みの余裕を持たせながらも張らせるバランス。布部分も汚い皺が見えない。大量の金具パーツも原作デザインまんまでえぐいすごい。そして前開きがなくこれどうやって着るのNo.1。

 

ステージ衣装だけじゃなくて普通に衣装チェンジ多かったよね?

じっくり見たすぎるので衣装展やってほしい。

 

 

F∞F

清すぎる代表だった。どうしてあなたたちはそんなに清純なの?と思う。この子らのせいでわたしは友愛と男女の恋愛の区別がまるでつきません。世界平和はここにある。

星夜くんの子は初見だったけど色々と上手い。1幕のソロは魅入ってしまった。

奏多くんのうみちゃんはルドルフぶりだけど相変わらず可愛いね……ジャンプの打点が高いね……。

晃くんさんはまず、これ多分わたし元のキャラが好きですね。小波津さんは声が良いですね。

ここのユニットのダンスは、上手下手とかではなく個性が爆発してたように思う。

 

Lancelot

ここだけ背が高すぎてスケール感が狂った。

一誠さんというかユウヨシオカのアドリブ力。なんか黒野さんとかの大人に対してものすごくギャンギャンしてるなと思ってたら、一誠・心・澪のシーンで心澪を「喧嘩すんな」と諌めてて、突然のお兄ちゃん感に正直グッときた。

ニートさん(双海)は、ニートコールでニートさんという印象がついてしまい最後まで名前が覚えられなかったすまない。最後の客降りでは最後尾でゆるゆるゆるゆるしてたのか、列で他のアイチュウたちと距離開いてたの笑った。

鷹通さんはウィgg……みどりの地毛!!!!っていう凄さ。「たかみち」という名前に、テニスでいう「たかし」「ひろし」「まさみ」あたりの声に出して叫びたい名前の感覚がある(個人の感想です) あの性格も含めて、なんか熱いオタクが多そう(個人の感想です)

 

RE:BERSERK

もっと厨ニしてるとこ見たい。2曲目が良かった。

エヴァ様!!吉田大輝!!すご…かつての葵剣太郎…すご……やば……。語彙力ないけど演技含め良すぎた。

澪くんはああいうキャラだったのかと一番衝撃だったし、エヴァデレが可愛い。心ちゃんと喧嘩してるの可愛い。

蛮くんは開始早々、いいとこもってく〜!蛮くんは割と性格の事前情報あったんだけど喋り方に全然違和感なかった。F∞Fに勝ちを譲ろうと真っ先言い出した時はマジかってなったけど、何やかんやのあと真っ先に謝ったので良いじゃん…ってなった。ついでだけどあそこのシーン、全力でぶつかりにいく派で意見言うのが全員各ユニのリーダーなのが良いよね。安心感ある。

もうちょい個々の感想書きたいんだけどちょっと衣装が凄すぎて目と頭が割と衣装にいってしまったのだ…。コンセプトや関係性は好きすぎるから箱で推せるタイプ。

 

POP'N STAR

気が狂いそうだなと思ってたんだけど気が狂った。今可愛い衣装で女の子みたいに可愛く歌って踊ってる3人、全員男です!ポプスタさんの可愛さを女の子とするならば、わたしなどジャングルに住むモンキーである。メスモンキーの方が幾分可愛いかもしれない。性別ってなんだ。

てか女装男子はよくあるけど、本気で男の娘としてやるアイドルって他に無くないですか?超レア案件じゃないですか?気が狂う。

正直、心ちゃんのソロの話で泣いたしポプスタがきゃっきゃしてるだけで涙出た。(本公演初アイチュウの人間)

2曲目がすっごい良かった。運動量が凄いし可愛いし良曲だし可愛いし。というかこの曲で私はガチ泣きした。何でだよ。

心ちゃんが銀河くんだってのは知ってたけど生執事のドールの頃から変わってないなーと思っていた。終演後に見返したら、全然そんなことはなかった。がっつり身長伸びてた。星夜くんと同じくらいの身長だなとは思ってたけどなんか…心ちゃんという心のバイアスが…(上手いことは言ってない) 桃ちゃんの一人称に対して最初はぷんぷんしてた心ちゃんが、最後では優しいお姉さんになってて泣いた。

ルナ様はあの声の低さ?ハスキーさ?が良い。とても。あのお綺麗で可愛い顔から、あっ男かもしれないみたいな声が出るのがとても良いです。お綺麗です。あとウィッグもさらっさらでとっても綺麗です。キャラ的に好きな部類です。 

で、桃ちゃんが最高に狂う。人を狂わす。どう考えてもロリである。近くで見ても、ロリである。ちっちゃくてほんと…古賀くんブラコンの写真見た時は将来有望な男児だなと思ってたけど、将来有望な幼女だったのか?性別ってなんだ。このまま性別不明のまますくすく育ってほしい。

ポプスタの何がこんなに涙腺に来るのかって、異性装が極めて自然にそこに在るからなのか。異性の可能性を体現しているからなのか。はたまた女性っぽいのに実際男性であることに脳がバグを起こして、可愛いという感情が泣くスイッチに繋がってしまったのか。

 

 

オリジナルとゲストさん

オリジナルのアシスタントくんね、いつも猫背でダルダルくんなのに、表舞台の場ではしゃっきり背筋伸びて顔もしゃっきりしてるのが良いなと思いました。空気違いすぎて別人かと思った。あと黒野さんに完全に言いくるめられた池袋さんに対しての苦言が共感でしかない。むしろあそこのシーンがなかったらアイチュウ世界の常識みたいなものに違和感を覚えたままだったと思うから個人的にあのシーンは必須だった。

中田さんはくいだおれ人形みたいだなと思ってたら意図的くいだおれだったみたいです。どこまで日替わりか知らないけどギャグ量半端ないのでは。なので#中田もついでに推してやる

池袋さんは人気すぎてゲームに逆輸入されたという話は聞いてたんだけど、桃ちゃんよりちっちゃくてビビる。一言で言うと愉快。映画説明の長台詞芝居はすごかった。

上でちょっと書いたけど、黒野幕男さん割と最初の方すきじゃなかったよ!「〜気がする」って言い回しで、断定もしないくせに良い声で適当なこと言ってんじゃねぇ~~ってなっちゃって、何でこれが正論だと思うアイチュウくん!ってなってしまった。本当に最後で裏事情の話あって良かった。あと何気に黒野さんの衣装も綺麗だった。

 

4/27昼のゲストは桃井恭介さん。第三の壁を超えF∞Fの3人をまるごとガン無視しながら一人芝居を強行するメンタルの強さ。優勝決める歓声合戦で再び第三の壁を超えリベルのときに歓声に参加するメンタルの強さ。「桃井先生お疲れ様です」コール面白かった。これ見てたら、今回出てないユニットも見たいと思った。

 

 

 

 

最後の客降り巡回がじーーーっくり時間とってて、ファンサすーごい手厚くて、あれファンサ欲しい人絶対頑張るべきでしょ。

最初はキャラ名まったく分からなくてまったくコールできなかったけど、最後にはコーレスできるようになったのがわたしの成長。

ポプスタさんのブロマイド買おうとしたらルナ様と桃ちゃん売り切れててなお泣いたから友人に代行頼んだ。

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*3

 

 

 

 

 

 

★★★

*1:だからアニメやってくれるの有り難すぎる

*2:まぁ実際、原作が好きな人がどう解釈してどう思うのかは知らんけど。

*3:入場特典は完全ランダム2枚なのかキャラ毎2枚セットなのか?前者だったら私は狙われている