芸術に拍手

全記事ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてる。

ミュージカル薄桜鬼 志譚 風間千景篇

 

『ミュージカル薄桜鬼 志譚 風間千景篇』

2019.

4.5-11  日本青年館ホール

18-21   京都劇場

 

https://www.marv.jp/special/m-hakuoki/index.html

 

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4.6昼 Q列目上手にて

 

薄桜鬼、世代なんだけど原作まったくノータッチ。

周りが薄ミュ観てる人多かったし面白いらしいとは聞いてたし、カラオケで友人がヤイサとか歌ってるのは聞いてた。そしたら推しが出てしまったので、ついに私も薄ミュを観る時が来たな…と。

キャラは史実ベースだからだいたい分かるだろうと思ってたらそういえば史実にはいない、風間千景篇だった。ち、ちー様って呼ばれてる人でしょ…知ってるよ…。

 

 

ストーリーとか演出とか

ストーリーは原作準拠なのだろうから未履修者が特別言えることはない……と言いつつ、途中まで藤堂平助篇かなと思ったり、風間さん随分恋は突然だな!?とは思った。

藤堂平助の離反や近藤さんの動向など、史実のことは勉強してから来いって感じ。まぁここは話の主軸ではないと分かってるので不満はない。

鬼側のあなた方は何者?ってのも原作勉強してから来いってやつですね。多分今回は戦闘要員だったね。

破れ板っぽい舞台セットの上から照らされるライトとその影が綺麗だなーと思う。

 

1幕は早々に池田屋まで進んだり*1サンバ始まったり(???)して面白かった。2幕がちょいちょいダレた印象。静止シーンが多かったのか暗転が多かったのか。

いやそれより原田左之助、いつ死んだ!?!不知火さんとやりあって……えっあのとき死んだの!?不知火から原田の槍受け取ったとき、新八っつぁん「あいつはそう簡単にやられるような奴じゃねぇ」みたいなこと言ってたのに!?!

あと「一度狂った羅刹が正気に戻ることはない」って言ってたけど、山南さん変若水飲んだとき狂ってなかったっけ。あれはまだ狂いのうちに入らないのか?仮にあそこで狂ったフリすることも、特に利点はないはず?

他はだいたい分かったけど、この2点が真面目に分からなかった。いや、やっぱり風間さんの突然のラブも補完…………………そんなもんなのか…?

 

殺陣は本当に凄かった。見れてない人もいると思うけど基本みんな上手いし、勢いが良い。(殺陣はいかにギリギリの間合いで本気で振り抜けるかだと思っている人間の感想です)

特に風間vs土方は武芸としての美しさもあり見惚れる。

 

演出として一番驚いたのは、自己投影が多い乙女ゲージャンルにおいてヒロインがいること自体まずハードル上がるのに、キスシーンがフリでないことでしたね。ガチ恋のオタク死ぬのでは。なんだか薄桜鬼という作品に対する覚悟みたいなものを感じた。

 

 

歌について

思ってたよりガンガン歌った。しかし歌詞に突然英語出てくると違和感が凄まじい。どうして英語入れた。

ちょくちょくテニミュっぽいな…と思ったら作曲が佐橋さんで納得。

風間千景のガウチさん、歌上手いのは知ってたけど歌のロングトーンが全身に響いてすっごい気持ち良くて、あーーこの人が主演の時に見られて良かったーー!!と思った。一生聴いてられそう。

歴代千鶴役の人は歌上手い人しかいないとは聞いてたけど、やっぱり上手かったしなにより声が綺麗。こっちも一生聴いてられる。

歌に関してはここ2人がホント良かったので、初見が風間千景篇で良かったです。

 

ヤイサやらないな…"いつもの"みたいな曲じゃないのかな…と思ってたらカテコ曲だったのか。長年夢見た(?)ヤイサが聴けて感無量です。

 

 

キャラとかキャストさんとか

これは全くもってキャストの本西さんのせいではないんだけど、千鶴ちゃんが帯刀してる割に護身が必要な時ですら刀抜かないことと、台詞のオウム返しと名前返しが多いことにイラッとしてしまったあたりマジで自分、乙女ゲー向いてないと思った。雪村千鶴というキャラクターは人気あるみたいだから原作履修したらきっと違うんだろうな…。本西さんは見た目も声も可愛くて歌もめっちゃ上手くて(2回目)良かったです。

 

200以上の羅刹から逃げられんのか!?ってときに裏切ってたと思われた山南さんの「半分残しておいてくださいね(ニュアンス)」がカッコよすぎて、応援上映だったら叫んでた。熱い。一番好きなシーンかもしれない。

裏切りの輝馬さんめっちゃ似合うわ〜と思ってたらこれだもんね…智略の士、最高……さすが世界一眼鏡が似合う俳優(当社調べ)。

若水飲んだときの演技は凄すぎて、ヒェッ輝馬さんのこんな声聞いたことない…てなった。

とりあえず山南さんルートにいきたい。

 

輝馬さんとテニミュぶりの共演なのではーという水石くんの原田さん、良い身体してたし槍使いも力強いし何より見た目生で見た方が100倍カッコよかった。声も普段と変えてるのか、最初聞き分けできなかった。

ひじ、かた、さーんのくだりは脱ぎ芸っぽいし毎回同じなのかな。

 

沖田の山崎くんもなんか、ちょっとやらしいというか意地悪い感じが、似合う。沖田篇やりそう。

あとはやはり風間千景の中河内さんね、声も良いし歌も上手いし殺陣もダンスも上手いし、何度でも言うが本当にこの人主演の時に観られて良かった。

元のキャラミリしらだからベタ褒めだけど、パフォーマンス力があまりにも強いでしょ。

 

キャラじゃないけど、アンサンブルの人たちも凄かった。

めちゃめちゃにアクロバットするし、風間さんに切られた時に一人の力でできる物理運動とは思えない空中前転してたのが意味分からんすぎた。あのアクロしてたの誰だったんだろう。

ダンスがめっちゃ吉谷光太郎さんの舞台観てる感じするな…と思ったけどそういえば振付MAMORUさんだったわ、と途中で思い出した。突然アンサンブルにBE THERE組入ったのもそれかな。推しブルズが何人もいたけど、遠かったし目が忙しくてちゃんと見られなかったのが悔やまれる。

 

 

 

 

色々と疑問点はありつつも楽しかったです。原作やってからのが100%面白いんだろうなとは思う。

歌上手いミュージカルはいいね。

 

 

 

 

 

★★★

*1:新撰組における池田屋事件はほぼ後期の話というイメージがあった