2019.12.28-31 明治座
第一部 芝居
「この世に名君現るとき、麒麟もまた現る」
時は戦国。
武将たちが天下統一を目指して戦を繰り広げた戦乱の世。
残虐非道な第六天魔王、織田信長は今日も今日とて戦に明け暮れていた。
一方。令和元年。
動物が好きで歴史オタクの青年が、動物園で突然"きりん"に突進される。
青年が気が付くとそこは―戦国時代だった。何故か擬人化した"きりん"が言う。
「おめでとう。今日からお前は竹中半兵衛だ」
更に"きりん"は言う。
「"きりん"は織田信長を探しています。あ!見つけた信長!」
話を聞かない"きりん"が再び突進したその先にいたのは、明智光秀と名乗る武将だった―
第二部 ショー
LMS歌謡祭-第二部 3.5次元舞台-
1年に1度、明治座で行われる、LMS(ルヒマメイジザ)系列の歌の祭典。
今、最高に人気のある3.5次元アーティストが明治座に集結。
3.5次元とは-
①三次元と四次元の間
②あらゆる世界に乗っかろうとすること、その意志。
③祭シリーズを原作としたキャラクターによる、また別のお話の世界
オープニングアクト 安土学園vs朝廷学園「あいつこそが織田ノーマ」
ミュージカル「へ―アンセント」より「天皇の闇が広がる」
吉法師 ft. ニコニコ水墨画アーティスト「デーモン」
いろは坂48カーブ「天下人マジナリテー」
12.29夜 1階17列下手 にて
るひまさんありがとう。
でもお馬鹿。
※いつも通りネタバレ
初めて花道挟んだ席に座った。
正直前日まで超体調不良だったもので、回復しきらず所々記憶が無くて申し訳ない(インフルではないよ)。考察なんて以ての外のただの短い感想になってしまった。観劇って己のコンディションがめちゃくちゃ大事だなと改めて感じますね…。
特典、今まで通りユニット曲CDだと思ったら違ったの悲しい。流石にギリギリ攻めすぎたのかなと思ったけど、いや…?今までもそれなりだな…?
第一部
今回のるひまトンデモ解釈は、明智光秀(平野さん)が本当の信長で、史実的な信長(安西さん)は信長の弟信行。明智左馬助(神永さん)は本物の明智光秀。という入れ替わりネタ。向いてない、と家督相続者の道を捨てた信長と、信長となり天下人を目指す信行の話。
全体通して、思ったより笑い少なめだった。いつも一幕で散々笑かしにきて二幕で泣かせる流れだと思っていたんだけど、割と一幕も真面目だったような。一番笑ったのパンの歌だわ。そして己の体調不良差し引いても、真面目な歴史ものは1回だとやっぱり難しい。浅井長政の援軍話とお市の立場に混乱した。
やっっっぱり安西慎太郎氏の狂気は格別ですなぁ。何度見ても好きだしゾクゾクしてしまう。狂気の高笑いが上手すぎる。しかし「うらら」の歌と相まって、アンジェリコ様*1が過ぎってしまったのは私だけだろうか。シュールギャグな登場しがち。狂気と言えば辻本祐樹さんも最高なんだけど、また全然タイプが違うから凄い。安西氏は後天性狂気、辻本氏は先天性狂気がめちゃくちゃ上手いイメージ。
きりんが普通に可愛くて笑った。きりん、たかいとこ、こわいっ。加藤啓さんは、る年の富士山フォルムが可愛かったなぁという思い出なんだけど、もしかして啓さんって可愛い枠なの?ボコられるシーンは普通にキツかった。
それにしてもお市(凰稀かなめさん)が綺麗すぎた。「お喋りな長政様はもう、おられないのですから」からの演技の闇深さよ。
るひまはストレートと思いきや意外と歌うので今回も歌ってたけど、平野良さん、何気にストレートしか見てないからこんな歌上手いの知らなかった。(ママ僕でちょっとくらい歌ってたかもしれない) 「パンの歌」が本当に『パンの歌』ってタイトルなの笑った。*2 1幕終わりのメドレーへの既視感がすごいんだけどはっきりコレとも言いづらい……強いて言うならレミゼのOneDayMoreかな……。
印象的なのがラストシーンで、星空の下で肩を寄せ合う信長(光秀)と信行の美しい静寂の絵がとても良かった。個人的に、ラストの構図が一番印象に残ることって少ないんだよね。締めが良いのは後味良いね。
ところで、わたし武将は竹中半兵衛が一番好きなんですけど、本物どこいった?
第二部
オープニングアクトがアホすぎて泣いた。本物のソレじゃないのに、「目が足りない」って思わせるの何なの?しかも私この日の夜行バスで、本物を観るための遠征だったんですよね。現行公演校と被ってないからセーフと思いきや、ライバルズで跡部様も日吉くんも見てるせいでダブって笑い死んだ。安西さんがかなり声を"らしく"してて、「似てる」って思ってしまった。誰に似てるか分かんないけど。しかし、久しぶりにるひまちゃんのてにみゅパロが観られて良かったよ……てにみゅくんのこと、忘れちゃったのかと思った……(?)
司会は安心安定の三上さん。ゲストが佐奈宏紀さんなんだけど↑の後に出てきたからずっとフシュフシュ言ってた。てにみゅのワンシーンやってくれたんだけど(???)、未だにしっかり台詞覚えてて感動してしまった。途中の「ブーメランスn」で三上さんに止められたけどこれ円盤でピーーになるのか、他のミュキャスゲスト回では何してたのか気になりますね。
ヘーアンセント、もう最後の一文字しか合ってないじゃん。でもこっちは「思ったより」元ネタより遠かった。「思ったより」、ですからね。原田さんと平野さん歌うま。概念帝劇。
イエス&ブッダはもうダメなんですよ、スバるが。宣伝ビジュアルからずっとスバるの頭上に全視界を奪われてたせいで誰がいたかすら危うい。いやー…日本の車はダメでしょ…。
吉法師はとにかくハイヒール履かせたのが天才。そしてハイヒールだからか椅子ごと運ばれてるの無理。ダンスかっこよくて無理。
鬼MAX、円盤でバッサリ切られる悲しみ。何でやろうと思った!?
いろは坂は思い入れというかどうしてもたっきーさん思い出してしまうんですけど、特に言及されることなくわちゃわちゃしてて面白かった(雑) しかし何故だかもう一回観たいと思わせるパフォーマンスで、個人的に一番好きだった。
優勝はヘーアンだったけど、三上さんがマチネで間違えて「全グループ1回ずつ優勝してる」って言っちゃった帳尻合わせも含まれてるとどうしても思ってしまう。忘れられたヘーアン。
初日が30分押しで終わったのはゲストのさと兄のせいだとか思っててすみませんでした。2日目も30分押しでした。佐奈ちゃん思ったより暴れてた。
そういえば、るひまさんのおかげで滝口さんに最後のお手紙を出せました。どこかでるひまさんが、滝口さんへのプレゼント受け付けてますって言ってたと思うんだけど、ソースが探せず。プレボが人で分けられていないので入れてきちゃった。困らせてたらごめんなさい。本当にありがとう。ブロマイドも無事買えて良かった。
★★★
*1:TRUMPシリーズの「COCCON」を見て。