芸術に拍手

全記事ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてる。

黒執事 ~寄宿学校の秘密~

 

『ミュージカル 黒執事 ~寄宿学校の秘密~』

2021.

3.5-21  東京 銀河劇場

25-28  大阪 メルパルクホール大阪

4.1-4   大阪 梅田芸術劇場シアタードラマシティ

 

19世紀の英国。ヴィクトリア女王の<裏>の仕事を請け負う<悪の貴族>ファントムハイヴ家の万能執事、セバスチャン。その正体は悪魔。呪われし運命に立ち向かう孤高の若き当主シエルとの契約のもと、シエルの影となり、裏社会の事件を闇で片付けている。ある日、女王のいとこであるクレメンス公爵の息子デリックが去年の夏休みから帰省しておらず、その原因を調査してほしいと女王より依頼の手紙が届く。セバスチャンとシエルはデリックが通っている名門寄宿学校の先生と生徒になりすまし潜入調査を始める。そこは伝統と規律が支配する閉鎖空間で絶対君主である“校長”がいた。“校長”は一切姿を現さず、唯一面会が許されているのは学園に君臨する監督生4人(通称P4)のみ。事件の真相を探る為、P4にあらゆる手段で近づきだんだんと認められていくシエル。そんな中、活躍した人が“校長”の開催する「真夜中のお茶会」へ招待されるという、年に一度のクリケット大会が開催される。 シエルは面会の絶好のチャンスだと策を練るのだが—

http://www.namashitsuji.jp/index.html

 

 

3.10夜 K列下手寄り にて

 

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色々一新した生執事。そもそも生執事自体4年ぶりという事実に驚く。

生執事には2.5の最高峰でいてほしいと思ってて。でもシエル子役じゃないし、Twitterのキャストが上げる写真見てたら、ウィッグが微妙だな……と思ってしまって。あえて期待値下げて行ったんだよね。

 

いや普通に面白かった。予算桁違いの最高峰~という感じではなかった。雰囲気も全然違った。けど2.5として面白かった。

まあそもそも題材が寄宿学校編だしね。観てからやっと、シエルが子役じゃない理由が分かった。他のキャストとの年齢が離れすぎるんだ。しかしこれで次の緑の魔女編で子役じゃなかったらウーンてなってしまう気もする。緑の魔女やらずにキャスト続投でアイドルやる可能性も充分あるな……緑の魔女やってくれ……ヴォルフラムはspiさんがいい……。

終盤のP4が殺人を隠蔽する決意をするシーンは、ちょっと昔の生執事の雰囲気を感じたから、やっぱ題材の影響が大きいのかな。豪華客船編の映像演出があまり好きではなかったんだけど、今回はさらっと受け入れられたし。いやでもラップバトルはしないな…笑

 

そして何より紫寮推しになって帰ってきました。これは全然予想してなかったわ。ノーマークだった。紫寮めちゃくちゃ可愛いし、バイオレットとチェスロックのダンス上手すぎ事件。しゃーねっす!

 

演出は今回から松崎史也さん。スーダン、クジ砂、プリステ、魍魎の匣で観てて、個人的に安定した演出だなあと思ってるからそこは安心してた。めちゃくちゃ特徴あるわけではないんだけど、やっぱりなんか安定感ある。

最初のシエルの早着替えは驚いた。布の中でモゾモゾしてる時から着てるんだろうなとは思ったけどあんなガッツリした衣装、あの短時間ですごいね。

クリケットのバット持った群舞の曲は正直めっちゃテニミュだった。振り付け本山先生だし。テニミュキャスト7人もいたし。視界に3rd立海ラインが並んだ時は胸が熱くなってしまった。

全体的に群舞多くて目が足りなかったな。これもテニミュっぽいなと思わせる一因なんだけど。曲数もめっちゃ多くないか?これは音響の関係だと思うが、割と歌詞聞き取りづらかったのが辛い。

ウィッグ微妙って言ったけど遠目で観たら普通で、ごめん。でもやっぱりキャストが上げる写真では微妙て思っちゃう。

あとは歌詞が微妙にダサいのが気になった。ごめん。

舞台セット良かった。可動式大道具が好きなのかもしれない。奥の階段が三階建てなのが良い。段差があるのは良い。

 

立石さんのセバスが予想の10倍良かった。幸村精市のイメージしかなかったから声色想像つかなかったけど、歴代を見てる感覚に近かった。歌がはちゃめちゃに上手かった。

田鶴さんから真田弦一郎とヘタリアのルートヴィッヒ(演じてはいない)の波動を感じて脳がバグった。原作読み返してた時から分かってたけど、たづグリーンヒルの「たるんどる」と「絶対王者」は実に沁みる。

佐奈ちゃんのレドモンドがめっちゃドルイットの血筋を感じられて良かった。しかし改めて見ると、ほんとにレドモンドの人を見る目が無さすぎて可哀想。

前述の通り、紫寮が最高すぎた。後藤大くんが大天才。全体的に最強のグレゴリー・バイオレット。チェスロックの福澤くんもキングオブダンスで知ってたけど、ダンスキレすぎて最高。ほんとにもう一度言うけど紫寮のダンス上手すぎて見応えがすごい。クリケット中に大道具の2階からバイオレットが帽子落としちゃって、下にいたレドモンドが拾って被って遊んでるのを上からチェスロックが返せ返せアピールしてたのが大変可愛かった(最終的に帽子は返された)。

ハーコートのスタイルがえげつないくらい「美少年」のそれで、思わずガン見してしまった。やはりキャストもガタイ良しが多い中、なんかもう、薄い。

アガレス先生の高橋駿一さんは、つい一か月前まで五歳児みたいな高校生*1やってたのに今度は先生という。しかし新テニミュよりアクロバットが多かった。戦闘シーンのアクロは惚れた。

葬儀屋も和泉宗兵さんの声に慣れすぎて最初は違和感あったけど、良かった。上田堪大さん歌上手いの知らなかった。

 

 

 

私が愛した生執事は消えてしまったけど、新生生執事も面白かったよ。あまりに違ってたら今後行くのやめようとすら思ってたけど、今後も行くよ。

そういえばサーカス編でキャス変になってしまった松井月杜くん、寄宿学校編で出てくれないかなあと思ってたけど叶わなかったなあ。

 

 

 

 

 

 

★★★

 

*1:鈴木惷先輩