芸術に拍手

全記事ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてる。

ヘタミュWU

 


『ミュージカル ヘタリア FINAL LIVE A World in the Universe

3/17,18  東京 幕張メッセ イベントホール

3/21       大阪 フェスティバルホール

 

公式HP:http://musical-hetalia.com

 

 

 

17     アリーナA2 9列

18昼 スタンドB4

18夜 スタンドE2

21昼 2F4列センター

21夜 3F2列センター

にて

 


※曲名表記のために国名書いてるので検索避けの意味は最早ありませんが、キャラ名は基本漢字表記します。

 


【セットリスト】

  1. 君と僕の物語
  2. 世界の謎の謎の鍵
  3. American Hero
  4. Break Out Reality
  5. プロイセンの歌
  6. 産業ロック
  7. 新大陸へ!
  8. スペイン親分(大阪公演のみ)
  9. 規律正しきオーストリアと召使いイタリア
  10. 走馬灯&一緒になりたいな
  11. ナンバーワンお兄ちゃん
  12. 新時代の到来
  13. 極東兄弟
  14. アルマダ海戦
  15. タッグマッチ
  16. アメリカの倉庫掃除&アメリカの独立宣言
  17. 開国慕情
  18. プロイセンの決意
  19. サラエボ事件の歌
  20. わざわざ歌にするほどでもない歌
  21. 連合軍 VS ドイツ
  22. 東西冷戦
  23. 連合軍総攻撃
  24. 世界会議
  25. 約束の木の下で~in the new world~
  26. 1・2の3で日独伊
  27. 肉じゃが誕生の歌
  28. トマトの歌
  29. ピロシキ
  30. あとは鐘をならすだけ
  31. ホームパーティをやろう
  32. 日本の憂鬱
  33. 何を贈ろう
  34. イタリアによるドイツのうた
  35. 大事な取り扱い説明書
  36. 胸を張って
  37. 神様のしずく
  38. 星に願いを
  39. どこにでもクリスマスはやってくる
  40. 百年旅
  41. まるかいて地球
  42. 僕の原子は君の想いで出来ている

 

 

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渋谷 半蔵門/田園都市線改札の広告

 

 

 


今まで生きてきて、こんなに愛が満ちた世界を見たことがない。

 

 

しばらく私のヘタミュ語りが続くので興味ない方は読み飛ばしてください。観劇7年程度の小さな世界で生きてきて、2年半ヘタミュを追っかけた人間の一感想です。

一度書き切ったものを読み返したんですけど、なんか宗教の信者みたいだな。温度差に引かれないかな。実際信者だもんな。

でも「感情はいつか忘れるかもしれない。大事なことは、紙に書いとけ」というのが、我が領主のお言葉なので、電子の紙に書き記す。

終わった今でもたくさんの人にヘタミュを見てほしいと心の底から願っているから、盲目の人間が書いた感想であっても、読んでくれた人が少しでもヘタミュに興味を持ってくれたら嬉しい。

 

 

 

 


ヘタライ。ミュージカルのライブなんですよねこれ?

言葉にならないほど美しい世界だった。

キャストもスタッフも客も「好き」しかない空間。私は原作も勿論好きだけどヘタミュというコンテンツを愛してるタイプで、周りも割とそういう人が多かったのだけど、当然「原作分からないけどキャスト推し」の人や「原作キャラ単推し」の人もいたと思う。ただ何かしらの愛は共通していて、その愛を惜しみなくぶつけられる空間だったように思う。

だって向こうからも愛してくれるんだもん。制作サイドから「愛しています」なんて言われること、あるかよ。7年程観劇オタクしてますけど、こんなのありえないし多分今後一生ないよ。勘弁してくれ。一生愛す。


全て終わった今、不思議とヘタミュロスはない。

テニミュドリライ2014でも2ndメンバー全員が卒業という状況で、あの時は完全に抜け殻になってた。だからキャラの卒業どころか、ヘタミュそのものが終わることが怖すぎて、ライブ初日の前夜は楽しみ<<<<<<<<<恐怖だったのに。

今はただ「あんなに大きな愛を知ることができて嬉しいなぁ」という思い。なんだか、「必ずまた会える」という確信があって、今も傍にヘタミュがあるような、そんな感覚。

 

 


ヘタミュから得たものが沢山ある。

 

まず、2.5次元舞台において製作と客の間にこんな関係が築ける可能性を知ったこと。

正直、2.5次元ってほんといろいろすっげーめんどくさいじゃないですか。前述の通り私たちの「好き」なんてベクトル色々あるし、向こうは一過性の仕事のひとつでしかないから大体一方通行だし、客同士も同担拒否とかファンサの奪い合いとか、全部「好き」故の行動に違いないんだけど、なんかもう、オタクってめんどくさいじゃないですか。

制作は制作で「仲が良く大好きなカンパニーです!」と言うことはよくあるけど、やっぱりそこに客は含まれていない。作品を創る企業がいて、それを求める客がいる、当たり前のビジネスモデルがそこにあるだけ。(勿論私の主観なので、他の作品を貶してるわけではないです)

だからこんなに相思相愛の関係が築けることが奇跡だと思った。

ヘタライサプライズ企画の紙に書かれていた文面で、制作さんが私達ファンも「ヘタミュファミリー」に入れてくれたことも、吉谷さんが私たちのことを「出演者」と言ってくれたことも、とてもとても嬉しかった。ヘタミュと結婚したい。

 

そして、奇跡は起こせるってこと。

突然何言い出すって感じなんですが、ヘタミュって「奇跡」が山のように起きてて。なんというか、愛が奇跡を生んだとしか思えなくて。

引き寄せの法則ってあるじゃないですか。アレ、本当にあると思いましたね。それくらい凄かった。

独キャスト2人が不動峰の戦友同士だったことも、みんなギリギリのスケジュールなのにヘタライ大阪公演の日程が祝日に確保できたことも、私が大阪公演遠征で夜行バスに乗ったら隣の席もヘタライ遠征の方だったことも、奇跡。 お隣の件は、スタンド使いは引かれ合うってやつかなと思った。自分、バスから全身物販装備だったからちょっと恥ずかしかった。

3/17が伊の誕生日だったのも…奇跡かな…狙ってたのかな……。まさか国に「お誕生日おめでとう」と直接言える日が来るなんて……お祝い出来て良かった……。そして祝われた瞬間の北伊ちゃん、「兄ちゃんにも伝えなきゃ」って、凄い。長江くん、凄すぎ。

ライブに出られないはずだったジェーさんが、大阪追加公演で出演を決められたことは、確実に愛が生んだ奇跡だと思う。人為的でない、本当の意味での奇跡も含まれてるんですが。ここら辺のあれそれはリリイベレポで書いてるんですけど、リリイベは映像に残らないのが悔しい。あれを生で見ていたら、「予定調和だったんじゃないの?感動演出なんじゃないの?」なんて絶対言えないからな!

「福岡で」「別舞台の」「大千秋楽(大体普段より延びる)」があったのに、幕張ラストで11ヶ国揃ったのは鳥肌でした。

「物理的な距離をすっ飛ばして 一瞬で会いたい人のところに行けるそんな夢」が今この時代では実現出来ることを示したわけで、サプライズすら物語のアンサーになっていたのには震えた。

  • 13:00開演の2時間40分の舞台で、恐らく劇場を出られるのが最速16時過ぎ。16:15
  • 劇場から福岡空港までおよそ1時間。17:15
  • 離陸時間のタイムラグ含めて羽田空港までおよそ2時間半。19:45
  • 羽田空港から幕張メッセまで1時間。20:45

「到着」が20:45ですよ。ヘタライ本来の終演時間は21:00。

誰だよこれ間に合うと思った人。誰だよチャレンジしてみようと思った人。

で実際はジェーさん曰く、終演後5分で劇場飛び出して20分遅れの飛行機に乗ってタクシーでメイクして会場着いたら、アンコール前のラストナンバー「百年旅」が流れてたって。寿里さんツイートの、ヘタライそのものが延びてなきゃ絶対に間に合わないはずだった、っての本当じゃないか。*1

何のリミッターもない、最高の笑顔の親分が「いたちゃああああああん!!!!」と飛び出してきて伊に抱きついた瞬間は、世界一幸福な一瞬だったと本気で思った。

 

また客側にとって、ある意味「奇跡」の話だと思うんだけど、こんなに願いを叶えてくれる舞台ってなかなかないよ。アンケートに書いたこと(私ならCD化、Blu-rayでの発売)はほぼ叶えてくれた。*2 何を予想しても「ヘタミュならやりかねん」と思ってたし、実際毎回それを上回ることをやってくれた。人生はそう サプライズ。

 

 

 

 

 

WUでは、今まで「過去の歴史上にいた国」たちが、「今我々がいる時間軸の国」として存在していた。それはヘタリアという作品の性質上、現代に「いる」ことがありえるから。*3

ファンとヘタミュの世界が、時間の概念でも繋がった。

この時間や世界の捉え方は、"概念"の擬人化であるヘタリアならではの感覚だと思われる。

誰かが「ヘタミュはもはや2.5次元ではない」と言っていたけど、空間を超越するのが2.5次元なら、時間を超越したヘタミュは3.5次元かな。

 

 

 

 

そんなわけでようやくライブ当日の話をする。

 

物販可愛い。

 

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あの頃の私(芋推し)再現。

 

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ジェーさんデザインのMA-1とキャップ。タグ付き。(MA-1は刺繍) キャストがデザインしたアパレルが売られるとは。本当は、出られないけど何かしらの形で参加したかったからっていう企画だったみたい。

 

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アクキーとか「ヘタミュ」感は薄いものの普通に国推しとしてひたすら可愛い。

グッズ、みんな平等に欲しいものが渡ってほしいけどお金は落としたがりの人間にとって、ランダム系の物販は有り難かった。結果的にランダムグッズや過去公演フラッグは爆速で売り切れたわけですが。

 

今回、ペンライトが全員配布だったのと、応援グッズの種類と個数を制限されたのがとても良かったと思う。

お陰様で信じられない一体感あったしありえないくらいマナーが良かったと感じた。

公式団扇もみんな胸前で、何より、誰も頭上ペンラ芸してないだと……?会場がフラットだ…。

 

 

 

 


M0でまるかいて地球が流れてて、みんな5分前くらいから音楽に合わせてペンラ振り始めたのが楽しかった。あれ他公演は普通に縦振りだったけど、初日だけは横揺れの振り方多かったんですよ。可愛かった。

開演時間になってもまた1からまるかいて始まって、「まだだったかー笑」って笑い声が起きてた優しい世界。

運営さんも察してくれて、幕張楽からはまるかいて一曲終了と同時に開幕するようになっていた。優しい世界。

 

 

M0が消え、ふっと訪れる静寂。歓声。ダンサーさんが双眼鏡を覗き彼方を見据える演出から始まる、君と僕の物語。

再び静寂、世界の中心で伊が呟く「ここは…?」

ああ、いたちゃん、「今」「この場所」に来てくれたんだなぁ。

再びあの国に会えたことと、この子達が幕張という大きな舞台に立っていることが嬉しくて嬉しくて、M1から泣いた。

10年前にヘタリアにハマった時、

3年前にヘタリアがミュージカルになると知った時、

2年半前に初演を見た時、

一体誰がヘタリアのミュージカルというコンテンツが幕張メッセでライブをすると想像した。想像もつかない未来ってこういうことかと思った。

 

ステージはメインステージセンターに太陽光線のような装飾がされた半円の巨大モニター、左右にもモニターでとても見やすい。

幕張の出島の床には地球が描かれている。(初日アリーナにいた時は気付けなかった)

太陽と地球、そしてペンライトの無数の小さな星で、幕張会場全体が宇宙そのものになっていた。

フェスティバルホールの大阪公演。

大阪公演では出島はないが、ほぼ同様のステージセットと演出で驚いた。あの格式高そうなホールで、レーザー、爆竹、雪、紙吹雪、銀テープをやるとは。

どうやらフェスティバルホールが新しくなってから、いくつかは初めて行われた演出で、そもそも2.5次元舞台の上演自体このホールは初めてだったらしい。

ヘタリアにぴったりな名前かつ素晴らしい設備のホールで観られて本当に有難い。

想定された世界は、やはり幕張が完成形だったのだろうなと思う。ピンクのペンライトは宇宙の星だったけど、ステージという木に咲く桜でもあったから。

しかしフェスティバルホールは客席と舞台が「いつもの」配置で、少し安心感もあった。そして不思議と「帰ってきた」という感覚も。

 

 

始まってからは怒涛。3時間が1時間に思えた。

各曲メインのダンスなどに大きな変更はないものの、3月からリハ始まったの嘘だろ…?と思えるステージ。植田さんなんて1日しかリハ参加できなかったとか、嘘だろ…?ダンサーさん、初参加が半分以上だったのにこれ覚えたの、嘘だろ…?

そして何気に後ろの映像のクオリティが高い。特に「世界の謎の謎の鍵」と「約束の木の下で」が好きだった。映像つくとまた違った雰囲気になるんだなぁ。

 


曲ごとの話。(めちゃくちゃ長い)

 

1「君と僕の物語」  CDでしか聴けなかった曲。オーオーオオオーオーのコーラスが会場いっぱいに響いていたのには震えたし、最早自分の声が聴こえないほど力強かった。前述の通り泣いた。新規ダンスがカッコいい。センターでダンサーさんと踊る伊がキレまくっている。

2「世界の謎の謎の鍵」  懐かしい…。上田独はこの曲初参加で、近江独とまた違った「夕陽のシルエット たくさんの船の影」でちょっと泣いた。背景映像が国のソロごとに国旗カラーになってたのに愛を感じる。間奏で「かかってこい!!!」と叫ぶ伊にときめかない人いるの?ヘタライでイケたりあが爆誕してしまった。

3「American Hero」  コーレスでテンション爆上がり。「俺の名はアメリカ」で映像にエフェクトかかるのが地味に好きだった。米の煽りの「笑え!!!」がイケメリすぎてうっかり移民しかける。吉谷さんがインタビューで言っていた「カッコいい彼らを見せたい」が刺さりまくる。

4「Break Out Reality」  島国に新たな感情を抱かざるを得ない。デュエット…なんだこれ…すごい……島国強い…すごい……。日のソロパートこんなセクシーだったっけ?

5「プロイセンの歌」  普があんまり楽しそうだしカッコイイ俺様極めてて湧くしかない。露のヘドバンでウィッグネット見えるの笑うしかない。高本普が良い顔しすぎてそこしか見られなかったので、バックダンサーのガラ悪ゲルマンは映像で見たい。最後剣を振るの、幕張は逆手で大阪は順手だったの何ででしょうね。

6「産業ロック」  大好きな曲。念願の産業革命コールやらせてくれたの最高だし、大楽で「これができるのは最後!!」と一番思いながらコールしたのもこの曲。やたら映像クオリティが高い。

6.5 "おにいさんタイム"    仏が輝いている。17 ダビンチの人体図、18昼 人類進化論、18夜 ギ○ュー特戦隊。大阪公演からは悪友タイムで私は大変興奮した。

7「新大陸へ!」  みんな歌上手くなったせいか、音程がすごく聞き取りやすくなって違う曲にすら思えた。(特にABメロ) サビのダンス直前に「今からかっこいいダンスするから真似してくれよな」って米に煽られたけど踊れるかいな。

8「スペイン親分」  大阪で初見のはずなのに昼公演の時点で\O・LE!!/のコーレスがばっちり入ってたの、ヘタクラすごい。大阪昼、これもヘタライで聞けるのか…と思わず鳥肌立った。

9「規律正しきオーストリアと召使いイタリア」  ひたすらに歌が上手い。伊、完全に大人のままちびたりあを演じるとどこか違和感があって、実際の舞台の空気感ってすごいなぁと思う。「描きたいものたくさん」でブルズさんがデッサンしてる日替わり振付が残ってて嬉しかった。残念ながらダンサーさんにマイクついてなかったので、本来ブルズがコーラスしてた部分を補完する意味で、個人的に「従っていれば よいのです」も歌いたかった。

10「走馬灯&一緒になりたいな」  本公演では台詞が被っていた走馬灯のイントロのピアノが、こんなに美しいメロディだったことをヘタライで初めて知った。SWとNWの曲を交互にやるのはゾクゾクした。記憶と希望の交錯が、一層切ない。ここでも最後に二人は別れるんだよなぁ…。

11「ナンバーワンおにいちゃん」  シリアスブレイカー子メリおじさん!!「ヒーローの弟、じゃあ 呼んでもいいの?」の時の、くるぞ…くるぞ…感がもう味わえないのが悲しい(大楽で噛み締めた) 。日替わりアドリブは17 65歳風、18昼 電車の車掌さん風、18夜 西親分風、22 大阪のおばちゃん風。

12「新時代の到来」  大好きな曲。まさかの替え歌なんだけど「最高の友達を知った俺たち」ちょっと泣いた。「みんなの夢は、何?」に初日は戸惑ったけど段々\ヘタミュ続編!!/とかの声が大きくなってて凄かった。「必ず叶いますように」って露が力強く言ってくれたのが嬉しかった。

13「極東兄弟」  兄弟繋ぎのセトリ神か?「欧州の兄弟より末永く」が俄然強く感じる。\にゃあ!/のコールが良い。「嫌な予感が…」で終わらない平和な世界。

14「アルマダ海戦」  大英帝国様である。西がシリアスな顔してるのここしかないので大阪公演は震えた。あと廣瀬さんがNWライビュ特典映像で海賊衣装着たがってたの思い出して、新規衣装作るお金なかった!?もっとお金払うね!?という気持ちになった。

15「タッグマッチ」  ソロは敬語歌詞に変わってるけどユニゾンは変えられなくて「美味い」って言わざるを得ないリア様に少しグッとくる。先住民が守ってきた~や時間を巻き戻しにするな~など好きなダンスが多い曲なんですが、踊り狂う露のダンスで人が増えてて笑う。

16「アメリカの倉庫掃除&アメリカの独立宣言」  米の汗が涙のようにも雨のようにも見える。流れと演出が神がかりだった。ちびたりあといいシリーズを跨ぐヘタライありがとう。英による手を挙げる発砲指令がカッコよすぎる。独立宣言の最後の英の銃先、幕張は客席向くんだけど大阪では米に向かってたのでよりつらかった。

17「開国慕情」  開国?\慕情/コーレスは予想外だったよね。全体通して見ても稽古期間が圧倒的に少ない植ちゃんのソロが多くてマジかってなる。ただ、多分、ダンス的な動きは少なく設定されてるのかな。多分。

18「プロイセンの決意」  この1分ない曲やるとはって感じなんだけど領主がカッコよすぎたのでもうなんでもいいです。

19「サラエボ事件の歌」  生ピアノ…!?最初フリだけかと思ってたけどどうなんでしょう。(追記:エアーでした!本当に弾いてるように見える)背景画像が、これウィキペディアで見たやつだ!ってなった。「だけどその夢は途絶えた」で手を取り合おうとした瞬間に事切れるダンサーさんの動きがとても苦しかった。

20「わざわざ歌にするほどでもない歌」  後で気付いたけど、原曲、ピアノとヴァイオリンしかない!なのにまさかの生バンド。この曲の時だけ何となくペンラが独特の振り方と独特のリズムを刻んだ。

21「連合軍vsドイツ」  この曲入る直前、仏がジェスチャーでスコップを形作るんだけどその表情が超かっこいい。Twitterで誰かが、ペンライトって穴掘りやすい形してると言っていたのには笑った。今更だけどこれのタイトル、西部戦線じゃないんだ……。

22「東西冷戦」  曲前の米と露の張り合いで、ジャンプ求められると客席のピンクの光がぴこぴこしてて大変可愛かった。またあの資本vs社会のダンス対決が見られるとは思わなかった。NW円盤では見事に台詞言ってる方がカメラインしてたのでお願いしますからあのダンスを映像にしてください……本当にカッコいいんだ……。世界地図フォーメーション、独普の東西が逆位置だったんだけど何でだろう。

23「連合軍総攻撃」  禿げたおっさんの髪の毛全部むしり取る勢いの懐かしさで溢れる。今更だけどこの曲めちゃくちゃカッコいいなと思った。というか連合に勝てる気がしない。最後の爆竹の音が大きすぎて初見は心臓止まりかけたし何度も身構えてビビってた。幕張スタンドBブロックにも爆竹の熱が伝わってきたんだけど枢軸のみんな、あの近さでよく耐えられるな…。

24「世界会議」  上田独の初フル世界会議で泣いた。大阪は11ヶ国いるのも泣いた。カッコつけてる独は可愛かった。全員椅子に座る時、大楽ではダンサーさんが全員の椅子引いて転ばせてたの、最高の演出。あれ誰の発案なんだろう。ダンサーさんとキャストが同じ土俵にいる!って感じてすごく嬉しかった。*4  

24.5~箸休め~   10分座らせてくれる有難い時間。ここ全部映像収録してほしい。一発ギャグ対決死ぬほど笑った。うろ覚え覚書→17 大喜利「こんな〇〇海戦は嫌だ」「普の新しい笑い方」「パスタを使って相手を震え上がらせよう」、18昼 小道具で思い出振り返り、18夜21昼夜 一発ギャグ対決

25「約束の木の下で ~in the new world~」  大好きな曲。幕張2日目昼だったか、「君はどう?」のハモリで英が上を歌わずナンブラユニゾンしたことが一度だけあって、それはそれでレアなもの聴けて興奮した。ホールで聴くと一層壮大で、正に新世界。墺の歌い方アレンジが良い。ダンサーソロ、あの場に全員いてほしかった気持ちはあるけど、伊ちゃんが拍手を煽ってくれたことに泣いた。帯くんセンターなのも泣いた。後ろの映像演出も良かった。本来タイトルを見上げていたところは、ヘタライではキラキラした新緑の木だったけど、あれはまた芽吹いた約束の木なのかな。何度でも「ほら顔上げて」と歌ってくれるから、何度も笑顔になれる。

26「1・2の3で日独伊」  笑っている上田独の初123だと思うと泣く。我々も一緒に歌わせてくれたのが嬉しくて、楽しかった。歌わせてくれるところ全部歌詞を映像に出してくれるんだよなぁ…優しいなぁ…。

27「肉じゃが誕生の歌」  曲前の日がガチ恋メーカー我らが祖国って感じ。私事ですが大楽の後の晩御飯は肉じゃがでした。

27.5~親分映像~   素で照れてる映像を普通に使っちゃうヘタミュちゃん…。17日の伊ちゃんの「どうしてこれにしたかな」がほんまそれ。

28「トマトのうた」  トーマットットットーマトトーマートー。ダンスがえらい可愛い。リアルトマト祭りが開催されるとは。幕張は伊ちゃん一人で歌ってたのが、大阪では案の定西が二番担当でグッときた。

29「ピロシキ」  おきロシの体力すんごいなと思った。マチソワ公演のソワレ、この辺でだいぶ体力が尽きていて、露の「みんな疲れてない?」に、普段全く思わないのにこの時ばかりは「超疲れた!!」と思わざるをえなかった。ぶち上がりすぎ。

30「あとは鐘を鳴らすだけ」  ヘタライ1の問題作では?まず迫り来る仏(目がマジすぎて怖い)を英ピントで英越しに抜いた会場のカメラワークが神がかっていたのをよく覚えている。正直この時の英が一番原作でよく見る英って感じでしっくりきた。大阪昼公演でお兄さんがブーケトスするのを段下できゃいきゃい取り合ってる、ウサ耳つけたダンサーさんたちが可愛かった。

31「ホームパーティーをやろう」  この時のために旗をスタンバイしていた(レギュレーションで、ペンラ・旗・うちわが持てるのは片手1本ずつのため)。NW大楽ver.でハッピー。歌って踊らせてくれたの楽しすぎた。やっぱりこの曲最高だぜHAHA!大楽のマッカーサーずるい。さらに米が、NWでラップ歌ってた帯くんに顔近づけてマイク貸してたの見た瞬間に涙ボロっと出た。りゅこさんは本当に生粋のパフォーマーだ。そして現地では脳みそ空っぽになってたけど、ニコ生組の「結婚式二次会」にめちゃくちゃ笑った。

32「日本の憂鬱」  頭上に巨大ミラーボールがあったのは初日会場入った瞬間に気付いてた。英のキラキラジャケットにパンツが追加されたのは予想外だった。またハンディカム視点映像期待してます。「結婚式三次会」笑うわ。

33「何を贈ろう」  このために旗をスタンバイしていた2nd。段々、ね~こちゃんっ\にゃあ!/コール増えて楽しかった。

34「イタリアによるドイツのうた」  公演だと録音伴奏に合わせなきゃいけないから駆け足になりがちなんだけど、生演奏だからタイミングの息合わせられてて生演奏の良さが光ってた。「よろしくおねがいしまぁす」が可愛い。体育座りするドイツも鬼のように可愛くて、カメラ抜かれて笑いが起きる。大阪昼公演での長江くんが挨拶で、この歌を上田独にも歌えて良かったと言ってて泣く。幕張初日2日目昼公演では「犬にとっては天国」のとこで伊が犬かきの動きしてたはず……めちゃめちゃ可愛かったから映像欲しかった…。

35「大事な取り扱い説明書」  18昼公演から段ボールから猫ちゃんが顔出してて、伊ちゃんがちょこちょこ撫でたりしてたのが可愛かった。全員顔が優しくて泣く。「つまらない国にはならないでほしいある」だった中の台詞が「立派な国になったある」みたいに変わってて、あぁ"今"だ、この国たちは未来に進んだ国たちなんだと思ったしにーにが素晴らしいにーにで泣いた。

36「胸をはって」  独が持ってる日記、大阪しか上からちゃんと見えなかったけど、新調してまた写真が増えてく方式だった?それとも元々NWと同じ日記?普の代替台詞の「楽しい時間は終わり」の言い方に泣く。この曲だったかな、間奏での伊の言葉が毎回違ったのが、心からの言葉だとよく分かって、どうしようもなく愛おしい。「これからもずっとみんなと12の3で一緒だったら」は私たちにも言ってくれてると、勘違いしていいんですよね。

37「神様のしずく」  降ってくる桜の花びらがとても美しかった。初日の光景は忘れられない。またこんな美しい光景が見られたのが奇跡だと思う。「またいつか会おうよ」の部分、歌わせてくれてありがとう。未だかつて無いほど泣きながら歌った。歌えなくなるほど泣いた。

38「星に願いを」  「宇宙に川をつくる」で一瞬真っ暗になって、満点の星が浮かんだのは鳥肌と溜息。ライブ中一番好きな演出かもしれない。本当に会場は宇宙だった。日から中にかけて川が出来てたのも素晴らしい。私たちに歌わせてくれるとこ、みんなイヤモニ外してたり、どれだけ声出してももっと、もっとと伊ちゃんが煽ってきたり。愛しかなかった。最後は笑顔で終わろうと強調するヘタミュ。「希望の舟に乗って 届いてほしい」を歌いきると、自然と口の形が笑顔のそれになるんですよね。本当にヘタミュって…。

39「どこにでもクリスマスはやってくる」  あの時は一人で泣いていた独が、笑顔で迎え入れられてみんなと歌っている世界線で泣いた。雪が降るとは。あの雪、大阪3階席までふわふわ飛んできた。

40「百年旅」  旗から国が現れる演出が大好き。ああ国が人の姿になって会いに来てくれたんだなぁって。ダンサーさんと向かい合って歌うところ、国と人が出会ったようで。自然に、ありがとうと思った。GWでは台詞が被ってたけど今回演出が強調されてて余計に思った。幕張ではステージ横から見られたので、旗の後ろで英が旗持ちのダンサーさんの肩に手を置いていたり伊が涙を拭うところが見えてまた泣く。今度は金のテープが降った。今でもCD聞くと、テープが降るザァーッという幻聴がする。最後の曲が「旅はまだまだ続く」未来への夢を感じさせてくれる百年旅で良かった。

40.5~アンコール~    大阪からアンコールのコールが君と僕の物語になったのには感動した。Twitterであのコールにしないかという提案を見てはいたけど、本当になるとは思わなかった。とてもヘタミュらしくて、楽しかった。永遠にこの空間にいたかった。とっっっても長いキャストさんの感謝の言葉は、要約に含めることができない想いや雰囲気、微妙なニュアンスが沢山あって、文章では書けないので映像を見てください。ただ、実際見てない人が又聞きで語ってほしくない内容だけど、正直円盤に入るかは五分…かな…。とりあえず全員の愛に何度泣いたことか。嗚咽が止められないなんて初めての経験だ。(追記:全部、円盤に入ってた。愛した…)

41 「まるかいて地球」  全員Ver.に泣いた。いや、笑った。世界平和で幸せだった。幕張メッセフェスティバルホールにまるかいて地球が響き渡るって、何度も言うけど奇跡としか思えない。独が名前を呼ばせてくれて、隊長めちゃくちゃカッコよかった。素晴らしい世界。まるかいて終わりにキャストメッセージ入の銀テープが降ってきたんだけど、みんな「とれましたか?」と声掛けて分け合ったり、大量に拾えた人が終演後に出口で配ってたりしてて、あったかい。一本に全員分のメッセージが書いてあって全部同じだから、戦争にもならない…平和…。

42「僕の原子は君の想いで出来ている」  歌詞すべてがあまりにも刺さる。「大切な君がいなくなったなら 悲しみは僕の心に大きな穴をつくる 僕がいなくなったなら 君もそうなのかもしれない」って本当にそう。仏が「この鼓動聞いてくれて」を全身全霊で歌う姿に、心動かない人はいるのだろうか。背景映像で11個の原子が1つになった。スタッフさんの計らいで幕張と大阪楽で、ロゴ映像を合図にスローガンサプライズができた。LOVE THANKS。文字をつくるのは前々からやってみたかった夢で出来ればやりたかったけど無理だよなと思っていたら、まさかのスタッフさんが叶えてくれた。たくさん想いを伝えられて、良かったな。

43~ED映像&神様のしずく~   これ以上ないほどの愛の言葉をもらった。幕張楽からファンの合唱が始まったの、素晴らしいタイミングだったと思う。歌いたいなと思ってたの、私だけじゃなかったのが嬉しかった。現地では歌ってたからあまり分からなかったけどニコ生で聞く合唱、綺麗だねぇ。全て終わった後の、吉谷さんの「アンコールは3曲あったんですね」ツイートは嬉しすぎてまた泣いた。

 

最後ファンもみんなで手を繋いでお辞儀。何もかも暖かい。幕張楽は「パスター!」も叫べて良かった。やっぱり最後はパスタで終わりたかったから。

 

幕張楽と大阪大楽の終演後、誰もいなくなったステージ。

会場中に、ファンの「ありがとう!」という声が響いていた。「Grazie!」「Danke schön!」など、各国のありがとうの言葉も。見知らぬ人同士が階下や対岸の人に手を振ったり、「またね」と叫びあったりも。全然知らない人なのにね。

私ヘタミュのファンも大好きなんだよなぁ。

 

 


少し考察。

君と僕の物語、最後の歌詞が「影の指す未来へ」って不思議だなと思った。

普通「光の指す未来」でしょう。しかも「影」は本来「差す」と表す。それが、「指す」。

これって彼らの後ろに光があるから、彼らの前(未来)に影が伸びているんだなと思った。

そして恐らく、「過去と現在」の歌詞を「君と僕」と歌ってることから、彼らの後ろ(過去)にある光は、君=他のキャストや関係者やファンなのではないか。

影の指す未来ははっきりとは見えず、もしかしたら全てが明るい未来ではないかもしれない。それでも未来へ進んでいこうという想いなのかなと思った。未来は人が紡ぎ続ける光の絶えぬ道でもあるから。

 

 


ヘタミュシリーズは類まれなる美しさをもって幕を引いた。

シリーズ物は続けば続くほど大好きだった昔と今の色々な「差」を受け入れられなくて、離れてくことも少なくない。だからこのまま歴史を更新しなければ、思い出は美しいままで永遠に大好きなままでいられるとも思った。

それでも私は、またいつかこのヘタミュと会いたい。1年に1回なんて言わない、オリンピックみたいに4年に1度でもいい。

「またいつか会おうよ 笑って木の下で」これを歌えば歌うほど、また会える気がするんだ。

 

ヘタミュは私の中で殿堂入りした作品です。

ベストアルバムを聴くたびに大好きな気持ちを思い出す。

今後、ヘタミュ以上に好きになれる舞台はあるのかしら。

 

この舞台に出会えて良かった。

ヘタミュに出会って、夢ができた。新たな一歩を踏み出す決意ができた。人生が変わった。

同じような人、結構いるんじゃないかな。どれだけヘタミュが多くの人に影響を与えたことか。

私にとって人生の宝です。

本当に、この舞台に出会えて良かった。

 

ありがとう。

愛しています。

 

 

 

 

 

 

 

always love

★★★★★★

*1:https://twitter.com/jurigig/status/975382382617313280?s=21

*2:2020.12.10追記:2年前の私へ。全部叶ったよ。

*3:なお普についてはそもそもの扱いや解釈が多種多様なので、矛盾はないと思っている

*4:2024.1.5追記:椅子引きは正直、今はもうできない演出だろうな。界隈の危機管理意識が向上したので……。