『1789 ~バスティーユの恋人たち~』2018年版
2018.
4.9-5.12 東京 帝国劇場
6.2-6.25 大阪 新歌舞伎座
7.3-30 福岡 博多座
パリに咲き、バスティーユに散った美しき愛の物語。
民衆は貧困にあえぎ、貴族は贅沢に溺れる18世紀末のフランス―。
農夫ロナンは父を貴族に殺害されたことをきっかけに、
パリへ飛び出し、革命派に身を投じる。
ロベスピエール、ダントン、デムーランら熱き仲間を得て、新しい時代に希望を燃やす。一方、宮廷に仕える心優しき侍女・オランプは
マリー・アントワネットとフェルゼン伯爵の逢瀬を手引きしてパリにやってくる。
マリー・アントワネットをつけ狙う一味との騒動に巻き込まれたロナンは
オランプと運命の出逢いを果たす。決して出逢う筈のなかった二人は強く惹かれ合うも、対立する身分が壁となる。
そして、愛に悩む彼らの心を揺さぶるかのように革命の足音が近づいてくる…。1789年7月14日、バスティーユ牢獄襲撃。
遂に革命の火蓋が切って落とされる―。
公式HP http://www.tohostage.com/1789/
5.2夜 2階G列上手寄りにて
Wキャスト:
/山口陽愛/中村琉葦
私がブログを書き始めるきっかけと言っていい作品の再演。
ほんとにほんとに楽しみにしてた、割に、時期が合わなさすぎて一回しか行けなかった。初演の時に、再演あったら複数回行きたいと書いたのに。無念。
でも二階席も良い。当たり前だけど群舞が綺麗に見える。
やっぱりものすごく楽しかった。1789は全人類にオススメしたい。
出会って2秒で恋に落ち、5秒で愛し、1時間かけて愛を語る感じ。流石おフランス演劇(偏見)。
10秒で死ぬ驚きのスピード感も健在である。日本製演劇だったらあそこであと5分は遺言喋らせた(偏見)。
私元々海外の感性(特に恋愛観)に心がついていけなくて、演劇問わずあまり海外作品のストーリーは得意じゃないんですけど、たまには全ての考察や想像を諦めてひたすらハイクオリティパフォーマンスを全身で浴びるのも嫌いじゃない。
ダンス良いよね。今、ダンスだけでも観たくてたまらない。曲はいつでも聴けるから、CDありがとう。
初演も一度しか観られてないから演出変化とか分からなかったんですけどどこか変わってましたかね(後述のロベピ彼女以外で)。とりあえずロベスピエールのボウタイの色変えたのは、何で!白可愛かったのに!チャーム白なのに!とは思った。
今回も革命家sにキャッキャしてしまった。
まず新キャストりょんりょん。
2016年版のロベスピエールがめちゃくちゃ好きで1789の最推しだっただけに、どう変わるのか不安あり楽しみあり。とりあえずテニミュのオタクは全員テニスの革命家@印刷所も映像で欲しかった。でも2018年版円盤化ありがとう。欲を言うならBlu-ray…。
予想以上に、キャストで印象変わった。りょんベスピエール、お人形みたいな顔でなかなかに感情表現豊か。ゆんベスピエールは静かに溜めて溜めて急にフッと過激派が表に出そうだったけど、りょんベスピエールは普段から思想を表に出しまくってるけど気付いたら過激派になってそう。
この印象は、サイラモナムールでロベスピエール突然のカノバレだったのがちゃんと段階踏まれるようになったのもある。初演のあそこ、キャストにも驚かれてたしだいぶ突っ込まれてたらしくてめっちゃ笑った。(by 2018年パンフレット) でも今回もロベピだけノーネームドキャラが彼女だからか、絶妙に彼女の顔は隠されてて二次創作の夢絵構図を思い出した。
ともあれ「誰の為に踊らされているのか?」の歌い方なども全然違って面白い。ちょい高音弱いか?と思わんでもないけどいかんせん感情発露とお顔が強めなので均したらちょうどいいのかもしれない。
デムーランは相変わらず男前で……真面目な人間の色気すごいなっていうか……。大ちゃんは歳重ねるほど魅力増し増しになってると思っている。
余談ですが年齢的には、大ちゃん>和樹さん>上原さん>りょん>ゆんなのが結構驚く。上原さん貫禄ありすぎて一番上だと錯覚する。
あとダントンとシャルロットの組み合わせが何とも可愛くてめちゃくちゃ好きだなあと今回初めて思った。これに気付かないなんてパレ・ロワイヤルの時、前回のわたしどこ見てた?
「助けてくれたお礼だ」のキスが許されるのって和樹さん以外いなくない?と思ったんですけどそこの小池ロナンの演技が気になりすぎてそっちもとても観たい。下手すると物語崩壊しかねんくらい顔面のタイプ違いすぎるダブルキャストだと、こういうのがあるからずるい。
てか和樹さん、あんなに声通る方だっけ?こもりがちな声質だと思ってたし多分過去記事もそう書いてるんだけど、久しぶりに見たら他と比較しても通る声になってて驚いた。
さーやちゃんは相変わらず素晴らしい滑舌に声。神田オランプの強さ大好き。
強いと言えばソニンソレーヌも最高だった。カッコいい。パン屋襲撃の時は、いやパン屋に罪はないぞって思ったけど、この時代、生きることそのものがこんなにも難しいんだなと…。パン屋と握手して泣き崩れたソレーヌに少し泣いた。
凰稀さんは初見なんですが、お花様音源に慣れすぎたせいか若干歌に違和感あったのが正直なところ。しかし初演はオペラグラスを持ってなくてよく見えてなかった、マリーアントワネットの最期の短髪姿に泣いた。質素な姿でもお綺麗。
ラマールちゃんの第一声「おまたせ♡」には「待ってた…」としか言えない。ラマール衣装がてんとう虫で追加されたのめちゃくちゃ笑ったし、「求)ラマール」が多い。
他にも色々思ったことはあるはずなんだけど、ありすぎて忘れた。本当に1789はオススメです。楽しい。
オリジナル版観てみたいなぁ。1789観てから、妙に海外演劇のオリジナルが観たくて仕方ない。
★★★★★