2018.11.17 公開
"悪夢は覚めず"
加々美いつき(杉江大志)は、有賀涼(井澤勇貴)を救うために北方連合に投降。サリュート(山田ジェームス武)によって移送される途中、何者かに襲撃される。気がつくと加々美とサリュートは密室にいた・・・。
二人を監禁した男の名前は『ナイトメア』。照る日の杜事件において、ナイトメアを名乗っていた有賀でも園之人でもない真の黒幕であった。
「私は君たちに恨みを持つ者だ。君たちが自分達の罪を認め。罪を償うのであれば生きて、ここから出ることができる・・・」
襲い来る刺客たち・・・その中の一人であるヤマシロ(波岡一喜)を名乗る男も加わり、三人の男たちは命を賭けた脱出ゲームに挑むのであった。
http://messiah-project.com/genya/index.html
※毎度の如くネタバレ
11.18,29 視聴
お台場舞台挨拶の痕跡。スークちゃんサインが可愛すぎ問題。
映像クオリティ、特にアクションカメラワークが良くなってたのは気のせいでしょうか。
楽しく(?)面白く見られました。
「何度でも言うが有賀加々美のメサイアは一気に消さないかぎり終わらないからな」という気概を感じた。有賀と加々美は一つの思想体であり、同じ源流を持つ二又の水脈みたいなもんなので、止めるには同時に潰すか源流を潰すか、みたいな。(例えが微妙すぎる) それに言い方悪いけど、片割れがいなくなってもまた………………まぁメサイアシステムを上手く使った在り方だよなぁ。
同じものが脈々と繋がっていくモノ。家族の血に似てるな。そう考えるとインタビュー(https://numan.tokyo/interview/tZKY6)にあった有賀と加々美は夫婦みたいな関係、ってのもしっくりくる。この系譜は有賀と間宮から繋がってると思ってるからどちらかというと加々美は子供だけど。
しかしメサイアには様々な形があると言うので、これが正解ではなくこれも一つの形、これも一つの正義。シリーズ重ねるにつれ「殺しの解釈」に迫り出した印象だけど、おそらくメサイアシリーズが終わる時にも、これについて結論は出さないんだろうなと思いました。
キャラクター方面の所感としては、まず雛森の「風向き、湿度、この辺か?」はメサイア流行語大賞ノミネートでしょ。
有賀涼に脚技の殺陣つけた人~~~金一封包ませてくれ~~~。元々回し蹴りとか多かったけど寝技で脚使うのは大天才……めっちゃ脚長……惚れる……。
そもそもあのメサイア界のピーチ姫と名高い*1有賀涼が、ついに救出する側になったことに感動しちゃった。しかも本当に顔が良い。さすが私の大本命。ヤマシロを撃てないいつきの腕を支えたときの有賀さんの顔が良すぎてあそこを劇中ブロマイドにして欲しかった。
顔が〜と言えば、新キャラのリュカさま、顔が綺麗!!!!!!って500万回くらい思った。映る度に脳みそが「顔が綺麗」に支配された。なんでGPS埋め込まれてて、その位置まで自分で知ってるんだろう。最後の黒坂の名前叫ぶところがあまりに必死すぎて、常に自分の盾であるはずのボディーガードに、そんな………?結構深いご関係…?
黒坂は黒坂で、極夜の周康哉リフレインだわいつきちゃんのサクラ衣装着せられるわ……いや金井さん身長184cmあるのによく171cmサイズを着られたな。服を返してる時間はないはずだけど加々美本人はラストきっちりサクラ衣装着てるので、ヤマシロわざわざ似せて作ったのかな…とか考えてしまう。
キャッチコピーは「これが夢なら、醒めないで欲しい」。ここで言う夢ってのは、いわゆる眠りの中で見る幸せな世界のことではないな、と。
「悪夢から目覚めさせる」とヤマシロに言う。目醒め=死なのだから、有賀と加々美にとっては今の現実は悪夢のような世界なんだろう。そんな「悪夢の世界」の中、"誰も悲しまない、苦しまない世界"という途方もない「(幸せな)夢の世界」に向かって、有賀と加々美は自らを悪夢と化して生きる。
そして、きっと悪夢のままで終わるんだろうな。メサイアに夢を託して。
それから彼らはふたりで幸せに暮らしましたとさ、とは絶対にならないのだろうけれど、最後の最後まで彼らが、彼らの願う夢という希望の中に在ることを願います。
★★★
*1:主観です