芸術に拍手

全記事ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてる。

滝口幸広さんについて

 

2019.11.15

 

「ご報告」なんてタイトルのブログ、「ついに結婚か!?」と思いながらページを開くまでの数秒間。

あの数秒間の気持ちに、戻りたい。

 

 

2011年頃、初めて映像でテニミュに触れた時、沢山のキャストの中で一番滝口さんの大石が好きだな、と思いました。それから1stキャストで唯一、ゆるくゆるく、応援した俳優でした。
ハイスクール歌劇団男組、ぼくとしょ全作、タンブリングvol.4、work shop、カレーライフ、TARO URASHIMA、板垣塾、全部滝口さんがいたから行きました。「これたっきーさんいるから行きたいな」も「今度行く舞台、たっきーさんいるじゃんやったー」もありました。

 

推しではないはずなのに、2014年のデビュー10周年バースデーイベントの滝口レストランも行きました。

俳優本人が、ビュッフェの料理作るって。一人一人にスープを手渡してくれました。昼ゲストの大山真志さんと中村龍介さんとどつき合いながらワイワイしてた姿、ドリームジャンボ宝ぶねのぬらりひょんの歌を歌ったこと、最後のお見送りで前にいたファンの人のお話を真剣に聞いていた横顔を、よく覚えています。あの時のお見送りが、最初で最後の握手でした。

 

推しではないものの、当然のように行った明治座主演舞台の滝口炎上。こんなに深い愛の下、名付けられた作品タイトルはあるのでしょうか。
滝口炎上のとある1枚のブロマイドは、他のどの俳優よりも、どの作品の何よりも、世界で一番美しい写真だと本気で思っています。白背景で何の変哲もないのに、あれほど心惹かれるブロマイドはありません。

でも一度しか観ていないから、記憶が曖昧なんです。円盤は廃盤。でももう一度観たい。

 

推しではないけれど、戦国鍋のライブ、るひまの2部、見知った俳優さんが沢山舞台上にいても、よく目で追うのは滝口さんでした。
毎年のるひまの年末舞台では、なぜかよく位が高い役で、情報が出る度に真っ先に「今年もたっきーさんの役は位高いのか」をチェックしていました。出演しない可能性は考えていませんでした。いることが、当たり前でした。

 

推しではないのに、雑誌に滝口さんが載ってるページはちゃんと切りとって残していました。最推しと作品以外で切り抜きを残していたのは滝口さんだけでした。

11/13の夜、ふと、マガジンファイルを買いました。それなりに綺麗に本棚に収まっていたから、整理しようなんて一切思ってなかったのに。暇な時にファイリングしようと思ってたのに、寝る直前にどうしてもやりたくなって、日付線を越えた11/14の深夜1時からファイリング作業を始めました。数は多くないし、5年前と少し昔の雑誌だったけど、残していた滝口さんのページを見返して「やっぱ顔が良いな」と思いつつ。あの時もう、あなたはこの世にいなかったんですか。


推しではないけど顔ファンだからと、疲れた時には「滝口幸広」で画像検索して、何度も見た写真一覧を何度も眺めていました。

インスタを始めたことで、今まで時間割の名前でシンプルだったブログタイトルの一覧が文字だらけになって少し寂しかったけど、生存確認の機会が増えたことが嬉しかったです。インスタも最初は料理写真ばっかで、レシピ載せたりしてて、「らしいなぁ」と思ってました。半年経った頃から自撮りや自分が写った写真が増えて、嬉しかったです。

今日が、滝口幸広Instagram開設1周年です。

 

 

若手俳優、特にテニミュキャストから故人が出るなんて考えられなくて、何もかも私が死ぬ方が早いんじゃないかとすら思っていた。そして青春の舞台は地続きで、どこへ向かっても、いつかまた道は交わると。その機会はいつか来るのだと夢見てた。青学3代目会、大石会。テニミュだけじゃなくて、アワレンジャーとか、そういう幸せな縁の夢が沢山あった。それが叶わなくても、夢を見続けられるだけで幸せだった。どこかで生きてること、ただそれだけで良かった。
たっきーさんに惹かれたきっかけの大石秀一郎、生で見てないのに、歴代で一番好きな大石です。テニミュ1stキャストで一番好きです。ドリライ2018で、またテニミュの舞台に立ってくれてありがとう。1stを見られなかった私にとって、奇跡の瞬間でした。テニプリパーティーで大石くんを描いてお祝いしてくれてありがとう。年末のる変でテニミュパロやるんでしょう。安土学園レギュラーの大石みたいな役だったんでしょう。私はこの縁も、ずっと楽しみにしていたよ。

 

誰にも話したことないけど、「幸広」って良い名前だなとずっと思っていました。もし自分に子供ができたら名前の一候補にしたいと思うくらいに。

普段人の名前見てそんなこと考えないのにずっと強く思っていたのは、滝口幸広という好きな俳優が、「幸せを広める」人そのもので、"名は体を表す"という言葉にぴったり合致していたからなんだと。だから名前も良いな、好きだな、と思ったのかもしれない。

どうしてこんなに過去形を使うことが悲しいんだろう。

爽やか好青年の顔してるのに、口が悪いたっきーさんが好きです。アニキみたいな顔して、実際面倒見の良いたっきーさんが好きです。賢そうな顔して、ポンコツと弄られまくりででもやっぱり人として賢いたっきーさんが好きです。顔だけじゃなくて、中身まで大好きです。毎回舞台観に行ってないしテレビ録画してないしSNSチェックしてない所謂にわかだけど、今、訃報を見て俳優仲間やスタッフさんが語っている彼の人物像が、私の中の彼のイメージと寸分も変わらない。

 

ご報告のブログを見た時、血の気が引いた。嘘だと思ってしばらく涙は出なかったのに、平野良さんのブログを見た後から一時間以上涙が止まらなくて、寝て起きても夢じゃない。訃報の記事を何度も読み返したのに、まだ嘘だ夢だと思っている自分がいる。

 

推してないと思ってたけど、今初めて、確実に特別な俳優だったことに気が付いた。

まだ、お祈りができない。

 

 

 

 

https://ameblo.jp/takiguchi-sd/entry-12545404146.html

 

 

 

 

 

 

 

2019.11.19 追記

 

 


https://twitter.com/ren_official/status/1195298241102802944?s=21

https://twitter.com/ren_official/status/1195558197957804033?s=21

まず初めに。八神蓮さんがTwitterで滝口さんへのメッセージを集めて、ご遺族の方にお渡ししてくださるそうです。6000件を超えるメッセージを扱うなんて、どれだけ時間のかかることか…。そしてこのメッセージ数。言葉に出来ないものがあります。

 

 

 

17日に告別式があったそうですね。あらゆるニュース、トレンドになるほどのツイートの嵐を見続けてなお、私は訃報を実感できないままでした。物販代行してもらった鉄ライのブロマイド、まだ受け取っていないんですよね。ついこないだ出たばかりであなたから貰えるものがまだあるのに、おかしいな、というか。

これは笑い話なんですが、15日は仕事休みました。いや、行こうとはしてたんですが、朝起きてからまた涙が止まらなくて不審者すぎたの‪で諦めて上の記事書いてました。書きながらとんでもない悪寒はしていたのだけど、午後から行こうと電車に乗って直射日光に当たってなお悪寒が止まらず、ふと「私まで死ぬわけにはいかない」と思い出社を諦めました。普通に風邪をひきました。胸の圧迫感もあって私も思わぬところで死ぬのかもなと真面目に思いました。たっきーさんのおかげで若干「いのちだいじに」を覚えました。

 

真面目な話に戻ります。

 

私はたっきーさんが気になると思いつつ、鉄ミュスピンオフと鉄ライに結局行きませんでした。薄情と思われるでしょうが、行かない選択肢をしたことを後悔はしていません。当時の私には行けない理由があったからです。「推せる時に推せ」と言います。でもきっと、いくら会っても、いくら伝えても、キリがない。もしかしたら好きな人ほどそう思ってしまうのではないかと思います。満足と後悔の境目なんて、あるのでしょうか。

私が唯一後悔していることは、私が受けた思いと感謝のほとんどを、たっきーさん本人に伝えられなかったことです。

滝口炎上の頃に一度くらい手紙は書いたと思います。書いたと思う、というくらい曖昧で内容なんて覚えていない手紙。滝口炎上以降もたっきーさんからもらったものが沢山あるのに、そのほとんどを本人に伝えられませんでした。チケット代以上のものをもらっていたのに、金銭で返せなかった分を、私は溜め込んだまま返すことができませんでした。(上で散々で「推してない」と言っていた一番の理由がこれです。そしてこれはあくまでも、私の推し定義です。)

仮に伝えたところで、相手の為になっただろうとは微塵も思いません。自己満足とすら思います。ただ、0よりは1でありたかった。

 

先日書いたもの含めて、読み返すと自己中心的で、特に本当に推していた方々に失礼極まりない内容だなと思うばかりです。ご不快に思われたら申し訳ございません。ただ、これが滝口幸広さんという人に対して、おそらくこの時しか出せなかった、正直な思いでした。忌憚なき記録をお許しください。

 

 

 

 


たっきーさん。あなたの顔が世界で一番好きです。多分私の昭和顔好きの原点です。特におでこ出ててる髪型の時が最高に男前だなと思います。インスタ更新される度に本当にカッコイイなと思ってます。好みの顔を聞かれた時、テレビの有名人しか知らない人達に「誰?」と言われようとも、いつもあなたの画像を見せています。今年こそブレイクするといいですね。るひまの年末舞台ではあなたのブロマイドだけは毎回必ず買ってます。る変は12/29夜に行きます。元々28か29が行ける日だったのですが、あえて29夜公演をとった理由は、S席特典ブロマイドにあなたがいたからです。引くほど似合ってるなと思ったパイロットじゃなくて、麒麟ですけども。おまえ見てるの顔だけかよって感じですが、先日久しぶりに見たぼくとしょ2の智恵子抄でまた泣きました。あれは舞台好きな人全員一度は見てほしいくらい、本当に素晴らしかったです。何度も再放送されている戦国鍋、ヘアアーティスト毛利大好きでした。普段のたっきーさんからは想像もつかないようなつめっっったい演技、最高です。る戦では、トノケラという若手のキラキラユニットがあるにも関わらず、なぜかるひま古参随一の個性爆弾集団ギリギリーンに組み込まれてしまった井澤巧麻くんと仲良くしてくれてありがとうございます。初共演のはずなのに肩に手置いたり腕掴んだりやけに仲良さげな写真が多くて、きっと輪に入れるようにしてくれてたんだな、そういうところがたっきーさんだよなと嬉しかったです。インスタで9/7に上げていたエーステ動画で「でも今可愛いって言ったじゃないですか」と言われて一瞬眉を顰める仕草が好きすぎて、A3知らないのに30回は見ました。でも最後の一瞬の笑顔も大好きです。しかし滝口食堂なんて、楽屋にあんな豪華な差し入れできるの、あなたしかいませんよ。ファンに料理提供できる俳優もあなたしかいませんよ。イケメンで俳優できて料理できて麻雀できてそんで心までイケメンなんて、どれだけハイスペックなんですか。俳優辞めてもいくらでも生きる道あるじゃないですか。それでも俳優を続けてくれて、表舞台で笑顔を見せてくれてありがとうございます。いつも私たちに楽しいとか面白いとか嬉しいとか、そんな幸せな感情をくれてありがとうございます。

これは全部、私の中に溜め込んだままあなたに伝えられなかったことです。せめて、「滝口幸広という人は、こんなことを思わせる人間だったんだな」と将来たっきーさんを知らない誰かに知ってもらうために書き残しておきます。

 


たっきーさん。私はきっと年末のる変で「舞台上にいないのを見た時」、ようやくあなたの死を理解できると思います。

Twitterで見ました。る変の千秋楽が、四十九日だと。あんたすげーよ。これだけの人に想われてるのだから、極楽浄土に行けないはずがないじゃないですか。そしてあなたが極楽浄土に行けるなら、私は信じられずとも祈るしかないんです。

 


滝口幸広さん。これからもずっと大好きです。

ご冥福を、心よりお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020.11.13 追記

 

 

 

一周忌です。

もう1年か、というよりまだ1年か、という思いです。何度、たっきーさんの死の事実を身に刻んだことやら。でも今後は「もう〇年か」と思うのだろうな、と思います。

この1年間、定期的にたっきーさんのことを思い出してました。故人のことを思い出すと、その人の周りに花が降るという話を聞いたことがあります。私たちはお墓に花は持っていけないから、天国にいつまでも沢山花が降っているといいなあ。

いまだに信じられない自分もいます。芸能人は特にそう。引退したとしても、私たちは会えない、姿が見られないのですから。だからたっきーさんも、ただの引退なんじゃないかと思ってしまう時もあります。いつかふらっと戻ってくるのではないかと。

2020年、大変ですよたっきーさん。大きく変わった今の世界で、仮にあなたが生きていたら何をしていたでしょうね。料理?麻雀?インスタでのレシピ投稿が増えていたかな?

今年いっぱいでON STAGEで配信されていた「滝口幸広のちょっとだらだら喋ろうよ」のアーカイブが消えるそうです。いくらデジタルであろうと、形あるものはいずれ無くなるものですね。きっと今まで発売されたDVDやBlu-rayディスクも、いつか見られなくなる時が来る。新しい写真が増えなくなっても、生きた証が見られなくなっても、やっぱりたっきーさんの顔が世界一好きだし、あの快活な笑顔は忘れられない。

もうこの記事は更新しないと思います。でも私が生きている限り、いつまでもあなたのことを覚えています。

沢山の想いをくれて、本当にありがとう。

 

 

 

 

 

 

ゲームしませんか?~荒野行動~

 

『ゲームしませんか?~荒野行動~』

2019.10.30-11.4  こくみん共済coopホール/スペース・ゼロ

 

冴えないビジュアル系バンド『十二使徒』の解散で無為な毎日を送る斎藤ショウ。
バイト先で極悪レスラー堀 ヒデキと知りあったことで運命の歯車が回り始める。
恋愛に悩むアイドル女流棋士宮西ミーコ、中二病のこじらせ男子堀 ミキオ、パートに忙しいシングルマザーセツコ。
本来なら接点のない5人が、スマホを手にした時に世界は一変する。
銃声が響き、爆音が轟く、命が交錯する戦場に立つ仲間なのだ。
お互いの正体を知らぬままにプレイを続け、絆を深めていく5人であったが、やがてそれぞれに大きな転機やピンチが訪れる。
「荒野行動」を通じ繋がり、成長し、問題を解決しようとする5人の戦士たち。
交錯する複雑な人間関係の糸とゲームが織りなすコメディ人情劇!
友情、愛情、親子愛、崩壊と再生と戦略の果てに、彼らは幸福と栄光を掴みとれるのか!?

http://game-stage.jp

 

 

11.4夜  8列下手寄り

 

 

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なんというか、メンバーが異色でどんな経緯でこの企画立てられたのか気になって仕方ない。荒野行動がサブタイになってるからシリーズでやるのかな。

脚本の吹原さんは以前、PMCの「錆びつきジャック」で拝見してて面白かった記憶あるし、ほさかさんは幻想的なのが得意イメージあるけどうさぎレストランとか僕図書とかで見てるから、舞台オリジナルでも観劇前からだいぶ安心感はあった。

ちょくちょく転換にアンサンブルによる戦闘シーンが入るもののその転換も「あー着替えてんな」とか余計なこと感じさせない(普段は集中力切れると裏事情に思いを馳せてしまう)。中ダレがかなり少なくて驚いた。題材的にもハピエンだろうとは予想してたけど、予想通りでありながら着地点は分からないのも良かった。一発目の大会で優勝して終わりかと思ってた。

舞台セットは、ベースが上に登れる((結構高くて高所恐怖症はキツかったらしい(亀井さん談)))中抜け立方体で、布で遮蔽して映像投影したりくるくる回せたりと変化に富んでて面白い大道具だった。

ゲームの荒野行動そのもののチュートリアルもがっつりやってくれる。私は3D酔いが酷すぎて5分で終わってしまったけど、FPSやりたくなるね。

 

ゲームの話だからゲーマー全員、半分アバター衣装。ヒール格闘家の設定のヒデキ(久ヶ沢徹さん)がアバターをローズという女性キャラにしたせいでほぼ女装だったの笑う。

杉江さんには常々一生金髪でいてほしいと願ってしまうくらいには金髪似合うと思ってるんですけど、ショウのビジュアルが可愛すぎた。しかしくるくるパーマの金髪で銃を構える姿、すごい既視感。伊藤摩美さん手掛ける、バンド衣装のヒラみと私服のジャケットについたわしゃわしゃ合皮、既視感につぐ既視感。劇中で「しっかりしろー!!」ってセリフがあるんだけど、もうトリプル既視感。オリジナルキャラクターなんだからビジュアルいくらでもできたろうに、どうしてこの題材でこうなったのか?いや既視感元も多分オリジナルビジュアルだったし、いいんだけどね?この髪型めちゃくちゃ似合ってるし??いやあーーー、メサッ………。

バンメンのシンジ(前田隆太朗さん)も可愛い。すごく可愛い。実家に帰って漁業継ぐって、青森(前田さんの出身地)かと思ったらお父さんが南の方の方言だったね。そして宮下雄也氏は全ての笑いかっさらいすぎて流石としか言いようがない。役はどクズだけど。ギャンブルに金貸し、ダメ絶対。ここ二人がゲームアバター作ったらどんなのだったんだろう。

セツコことケンジサワダの美津乃あわさんは宣伝ビジュアルの100倍素敵だった。宝塚男役みたいやん。こういうチートおばさんになりたい。ナツミちゃんはパンとの子のくだりは人類が理解するには早すぎるシュールオブシュールギャグで、逆にどこで笑っていいか分からない。

あと、プロゲーマーのテツト(亀井有馬さん)がすごく良くて驚いた。ウザめのYouTuberの演技が上手い。わたし全然詳しくないのに、こういうYouTuberいそう…ってなった。なんというか顔面から実況してそうってなった。そしてめちゃくちゃウザイ演技が上手かった。ダークホースでしたね。

 

私が行ったのは千秋楽だったんだけど、カテコが非常に珍しい雰囲気だった。観客は男性比率高かったんですけど、男性…の特に普段アイドル現場の方々ですかね?そういうお客さんが多いからか、カテコの客側の盛り上げが上手い。普段あまり声張らないであろう女性がメイン顧客のメンズキャストも、強めの客からのリアクションになんだか嬉しそうにしてたから良かった。本当の父子と思われる男性客もいたりして、面白い雰囲気だったなぁ。

 

 

 

 

 

★★★

五右衛門マジック

 

『五右衛門マジック』

2019.10.10-20 CBGKシブゲキ!!

ただの詐欺師と盗人がこの町を変えるんだよ。自分を偽り、あの時代を蘇らせるんだ!

時は戦国時代。 世に名を轟かす、二人のエンターテイナーが居た。 ひとりは幻術士、果心居士。そしてもう一人は天下の大泥棒、石川五右衛門。 五右衛門は重税に苦しむ町民のため、豊臣秀吉の暗殺を試みるも果心居士の策により、死罪。 だが、秀吉にその幻術の腕を恐れられた果心居士は、命を狙われて姿を消したー。

時は過ぎ、二人のエンターテイナーが消えた世界。 秀吉の治世に苦しむ人々は、更なる娯楽を求めていた。

とある見世物通り。 端正な姿ながらもどこか胡散臭さのある奇術師、佐治が路上パフォーマンスをしている。 そこへ、秀吉の片腕である智将・石田三成の部下、前田玄以と平賀源大が盗人を追って町へと駆け込んでくる。追われているのは方々で盗みを働く小平太と、その仲間、鼠。

捕まる寸でのところを佐治の奇術に助けられた小平太は、「自分と一緒に組んで一番のエンターテイナーになろう!」と佐治に誘われる。 佐治の提案は、“石川五右衛門”と名乗り、民衆の求めている活気あった時代に戻すべく、“救世主”として生きることだった。 二人は悪人から金品を盗んでは町民にばら撒き、着実にその名を上げていくが、当代随一のエンターテイナー出雲阿国には遠く及ばない。

阿国の人気を越えられず行き詰まる中、次のターゲットが決まる。 “国家機密”。ここから“情報”を奪う計画が始まるがー。

https://goemonmagic.com

 

 

10.11 D列センブロ上手寄り にて

 

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脚本・演出:磯貝龍乎
プロデュース:吉谷光太郎
音楽:ROU
主催:ポリゴンマジック

 

この並びを見たら行くしかなかった。プロデューサーって大抵映画のエンドロールの最後あたりに書かれると思うんだけどめっちゃアピールしてくるじゃん……まんまとノッたけど……。

 

台風で公演中止やキャスト変更等、大波乱の公演でさぞや大変だったろう……私の観劇日が台風直撃直前だった。そして自分がこの日体調崩してたのもあって、途中記憶があやふやで変なこと書くかもしれない、ごめんなさい。

初日6日前にアンサンブルで杉浦勇一さんが追加され、アンサンブル増員とか突然そんな変更ある?と思ったけど、成程、分業。ヘルニアで降板された戸谷さんに代わり山口大地さんがキャスティングされたけど、役の石川五右衛門(小平太)がかなり動く役だった。そこで五右衛門"ビーストモード"として、殺陣部分は杉浦さんにお任せするのは、上手いなと思いました。最早アンサンブルではなく普通に五右衛門(ビーストモード)役だけど、ネタバレ的に公表できなかったかな。

 

記憶あやふやとか土下座級のこと書いといてアレなんですけど、端的に言って、面白かったです。何で円盤にならないんだと思うけど舞台って円盤になる方が珍しいんだよね……2.5に甘えてごめん……。

ROUご担当の劇中曲が全体的にオシャレ。CD出してほしい(強欲)。

殺陣も多くて見応えあった。てかビーストモードの杉浦さん、あの殺陣量を5日足らずで覚えたの凄いな…。

舞台セットもよく動くんだけど、この動かし方に少し吉谷節を感じてしまう。ブルズの動かし方も。

ギャグに関しては「これ書いた本人(磯貝さん)がやったらもっと面白いんだろうな…」と思ってしまうところはちょいちょいあった。りゅこさん自身が天才的なげいにn…エンターテイナーだと思ってるので、その影が見える。ある意味、本人の得意分野は、本人だから出来ることなのかもしれない。カテコに見せかけてまだカテコじゃない演出とか、めっちゃりゅこさんらしいなーと思った(しめっちゃ笑った)。まあ、勿論日替わり(っぽいとこ)もあったし、レポ見てると千穐楽に向かうほどとち狂った笑いがあったみたいだからなんとも言えない。

 

和田さんを観るのはダイステ以来2年ぶり。やっぱり顔が良い。演技力あるのは知ってるから、佐治のキャラの"ブレ"に違和感があった。飄々として余裕綽々で賢い人かと思えば突然小物になったり。最後の佐治=五右衛門のくだりまで観たらこの違和感に納得した。これがマジック。話が込み入ってるように見えたけど、実際「人の名前という表層」に惑わされてるだけかもしれない。本当の石川五右衛門は「誰か」ではなく「何か」。それはある意味、人間ではなかった。

そういえば小野健斗さんのスタイルが良過ぎてもーすごかった。ロングコートすごい。

新規で気になったのは平賀役の松井健太さん。ほんっっっ………………とうに顔が可愛くてなぁ……役も生意気でキャンキャンしてて可愛くてなぁ……。久しぶりに顔に釣られて追ってしまった。またどこかで拝見したいものです。

 

ラストのどんでん返しに次ぐどんでん返しを知った上で、もう一回くらい観たかった。評判良かったのに、円盤…ないんだよねぇ…。

 

 

 

 

 

★★★

テニミュ3rd 全国立海 前編

 

『ミュージカルテニスの王子様 全国大会 青学vs立海 前編』

2019.

7.11-21  東京 TDCホール

7.26-8.12 大阪 メルパルクホール

8.17-18 愛知 豊田市民文化会館 大ホール

8.31-9.1 福岡 アルモニーサンク北九州ソレイユホール

9.7-9.8 宮城 多賀城市民会館 大ホール

9.19-29 凱旋 TDCホール

 

https://www.tennimu.com/3rd_2019rikkai_1/

 

 

※重めの立海オタクによる柳蓮二定点

 

 

7.11 2バル1列下手サブセン

7.14 3バル4列上手サブセン

7.19 3バル2列下手サブセン

7.20昼 2バル6列上手サブセン

7.21夜 2バル3列センター

8.11昼 1階3列上手

8.11夜 1階12列

8.18夜 1階の列下手寄り

9.19 アリーナ11列下手寄り

9.22夜 アリーナ14列センター上手

9.25 アリーナ7列下手寄り

9.27夜 アリーナ3列センター下手

9.28夜 アリーナ12列上手

9.29昼 2バル3列上手サブセン

9.29夜 アリーナ6列上手寄り

にて

 

f:id:toMiharu:20200124081516j:image

 

 

最初9公演だけのはずだったんですけど、チケットがひとりでに増殖してました。予定表に書き忘れてて、友人から「この日連番だよね?」と言われて初めてチケットあるの思い出すことが2回もあったの自分の中で前代未聞で笑う。抽選申し込みが「とりあえず行けるとこ全部」だったから完全に脳死してた。しかももうチケット持ってるの忘れてた日ですら「当日券並ぼ〜」と思って普通に予定空けてたっていう。

15公演。周りは普通に30オーバーとかいるから大したことないなと思うけど、同公演観劇数としては自己最高記録です。毎日テニミュが、観たかった。

 

 

覚醒の凱旋

正直に書く。

初日明け、東京が終わり、愛知楽(私が最後に観た地方公演)まで、絶望していた。絶対に立海が勝ってるのに、何故ストーリー通りに負けなければいけないのかと。

「三連覇に死角なし」の"実力が違う レベルに差がありすぎるようだ"の歌詞には「ほんまそれ」と思って涙が出たし、"それは諦めの境地か"には「もう(この感覚から脱することは)無理だと思っている私のことか?」と思って涙が出たし、"決められた結末だ そう変えられないラスト"は何度も何度も敗北のシナリオをなぞる立海のことを思って涙が出た。

東京まではまだ「今後青学も伸びるだろう」という期待はあった(実際、もう本公演3回目なのに…?という自分もいた)。とっくに公演期間を折り返した大阪楽でなお、「絶対立海が勝ってたのに」としか思えなかった時の悲しみは忘れられない。そして愛知楽でも「ああ、やっぱり」と思ってしまった。なにより、そう思ってしまった自分が嫌だった。

 

「どうして立海が負けるのか」

原作のストーリーに対して何度も何度も考えたことを、まさか、物理的に納得できずに苦しむ日が来るなんて想像にもしていなかった。「テニミュにおける強さ」とは、当然テニスの強さではない。テニスの強さを支える心·技·体を、目に見えるパフォーマンス(演技・歌・ダンス)に昇華して初めて強さになる。

立海贔屓いえど、当然大事な場面はちゃんと意識を向けるし、立海定点いえど、良いパフォーマンスには目を引かれる。懐古野郎で申し訳ないが、2ndはそこのバランスが良かったように思う。全員全パフォーマンスがハイレベルというわけではなかったが、しっかり拮抗してて、本当にどちらが勝ってもおかしくなかった。「もしかしたら今日は立海が勝つかもしれない」と思いながら観劇することができた。バランスという点では最早、3rd立海が強すぎたのかもしれない。でも関東大会でこの強さを持った立海が来てくれて、本当に本当に嬉しかった。客すら圧倒的な力でねじ伏せる立海が理想通りだった。だからどうしたって、青学に同等レベルへの底上げを願ってしまった。

上で「テニミュにおける強さ」はパフォーマンスと書いたが、テニミュにはもう一つテニミュ特有の要素「成長曲線」がある。パフォーマンスはそれなりに分かりやすいから、普通の舞台ではここで決まると思われる。テニミュも全体的なクオリティが上がってはいるものの、やはりまだまだ何かしらのパフォーマンスが素人のキャストがいるあたり、成長曲線に期待している部分があるのではないかと思う。キャストの成長も楽しむことはテニミュの個性だと思うし、約束されたロングランという稀有な性質を持ったテニミュだからこそできることだから、これからも「若手俳優の登竜門」であって良いと思う。ただし、タイミングを間違えなければ。

 

ってずーーーっと思い続けた公演だったんですけど。

凱旋で青学覚醒したじゃん。

まあ、いや、このタイミングでやっと?というのはある。安心した手前、もっと早く、なんなら最初から、このレベルが観られていたなら……と思ってしまう自分はいる。

他の人がどう思ったかは知らんけど、私は全体的に青学一気に伸びたな、と思った。何故ならどの試合も目で追うのは立海ばかりのこの私が、青学に目を奪われるようになったから。D2の乾海堂。いやここは元々良かったな。「良かった」が、「凄まじく良かった」になった。

もう具体的に言っちゃうけど、S2とか凱旋前まで本当に悲しみしかなかったんですよ。S2って、立海の……敗北……(言いたくない)の皮切りになる試合であって、青学には本当にギリギリを打ち破ってもらわないと立海厨としては戸惑いでしかない。でも一舞不二くん、凱旋以降公演を観に行くたびに良くなってて、これには驚いた。正直この期間に伸ばせる実力のてっぺんがもう見えてると思っていたから。ある意味、この「余裕すぎない」「ギリギリ感」は間違っていなかったのかもしれない。(しかし「イリュージョン」はあまりにも最強の一言。二幕はイリュージョンのために金払ってるなとすら思った。)

とにかく悲しみの感情を抱いたまま全立前編不完全燃焼で終わることを覚悟してたから、本当に伸びて良かったなと思う。立海贔屓の上から目線でごめんね。2ndほど拮抗しているとは(構成的にも)どうしても思えなかったけど、良かった、本当に。

 

 

 

解釈抉るD2 主に柳蓮二考

井澤柳さんは目の開閉をも演技表現に取り入れてきた。

悪魔化前に幸村とアイコンタクトする柳さん。誰よりも早く幸村と真田の動きに気付いている柳さん。人の試合でも真っ先に試合の変化や違和感に気付いている柳さん。赤也に厳しくて甘い柳さん。

ああ好き。

 

試合中の柳蓮二

井澤巧麻さんの何がすごいって、試合中も目を閉じる。たまに客席と反対側の目を微かに開いて位置確認しているので、世にも貴重なウィンク柳さんが主に上手席だとよく拝見できたんですよね。なので私は上手が大好きだった(動機不純) 。位置確認とかそういうとこ本来見られたくないのは分かってるんだけど、そこまでして目閉じてくれる努力にわたしは感謝の気持ち爆発です。

空蝉のモーションが美しいのは明々白々だが、ライティングまで美しいのがやなれんスタイル。ステージから客席にむかい拡散する、2重のフレーム型ライトがそれはそれは美しくて、慣れてきた頃にはここだけいつもオペラ外していた。これ、映像には上手く残らないんだろうなぁ……客席の壁を伝うんですよ空蝉が…柳さんの技で客席ないし世界が包まれるんですよ……手の中に"世界を包む"道二つ交差する……。

試合の途中で柳さんが赤也をおいでおいでして呼ぶの可愛すぎて、映像入ってくれなきゃ泣く。(入った)

 

雑魚

立海D2曲復活に大歓喜。それはもう初見時は心臓の鼓動で肺が潰されて声出るかと思った。この一曲だけで6000円の価値をゆうに超えた。マジで。本当にド贔屓なんですけどどれだけ不満あっても、でも結論D2良かったよねで終われるし、本当に私の全立前編のピークがここだった。まあ2ndもD2がピークだったんですけど。

ぶっちゃけ、この曲が誰よりも上手いと思っているし(贔屓)「歯ごたえがなさすぎるんだよ」のハモリは世界一上手いと思ってるんですけど(贔屓)、普通に井澤さん前田さん全部安定して上手すぎて逆に毎度心が穏やかでなかった。なんというかときめきが凄い。井澤さんは前よりミュージカル発声寄りになったのか声量が増してて、前田赤也とのバランスかちょうど良くなってた。

イントロ終わりに赤也が柳さんの腰をラケットで突っつくとこ、柳さん完全に後ろ向いててあまり首も振らないからまー表情が見えない。あの顔見るためだけに下手見切れ入りたかった。

歌詞に関してはまるで噛み合わない歌詞を交互に自分の好きなように歌ってて最高。でも1stでは最後も「歯ごたえがなさすぎるぜ(な)」と最後まで合わせなかったのに、3rdは語尾揃えてきてそこだけ合うのも最高。ただし私はここ1stと同じ歌詞だと思っててoの子音は歌い方で調整してるのだと公演期間中思っていた(歌詞カードで知った)。赤也のお魚攻めが加速してるのは笑ったし、出世魚なんて言葉よく知ってるね…学校で習ったのかな…????あと柳さんの「おデータ」ね。最初想像つかなさすぎてなんて言ってるんだ??と思ってたけどやっぱり何度聴いてもおデータだったね……煽り力高すぎる柳蓮二……。「そう 最新のデータは」が段々スタッカートというか「そう!」ってはっきり区切る歌い方になっていったのが好き。

振り付け的には、柳さんの頭の横でグーッパッてするやつ好き。何回かやるよね。「上書きするの遅すぎだぜ」の後、赤也がネット飛び越える時の柳さんのモーションが地味に日替わりで笑った。マリオジャンプ・指差し首振りバッテン・靴紐結びのパターンは確認してるんだけどマリオが一番多かったかな。バッテンが可愛くて一番好きだった。「ベラベラの攻撃だな」*1のところも時々変わってたし、そもそも歌い方もちょっとセリフ調になるパターンがあったりして楽しかった。

 

デビル

ここは赤也について。前田さんは正直、全立の中で一番「ミュージカルが」上手いと思っている。これは本当に感情と歌のミックスと配分が上手い。「ギッタギタに叩き切ってやる」のギッタギタぶりが徐々に上がっていったのは客周知の事実である。てか普通に歌上手すぎか?聴きごたえ最高。

真っ赤なライトに青い光が入るライティング、オペラで見ると青がちらちらゆらゆら揺れて炎みたいだったんだよね。この視覚的感覚は円盤じゃ分からないから寂しい。

そして柳さんについて。柳蓮二についてはとにかく、「罪悪感」の解釈が天才的。D2で悪魔化以降柳蓮二の心理描写がほぼ無いなか、今まで「罪悪感」の解釈を入れてきた柳蓮二っていたのかな……私1st生で観てないからな……。

デビル最後にジャージのエンブレム握るところ、柳蓮二の大サビだと思ってるしあれは大天才(なのに一番後ろでやってるの本当に勿体ない、全観客見て)。

 

海堂悪魔化時の柳蓮二反応変遷

  1. 赤也を止めようと足を赤也側に踏み出す(〜東京)
  2. 赤也を見、乾・海堂を見、どちらからも顔を逸らす(大阪〜凱旋)
  3. 赤也乾海堂を見た後にすぐサーブモーションに入る(凱旋楽日マチソワのみ)

これなに!?!?!!!楽日だけガラッと演技変えてくるとかある!!???全部解釈全然違くなるんですけど!!!???これだからテニミュ回数重ねるのやめらんないな!!!!

上でも書いたけどD2の赤也悪魔化後って、原作では柳蓮二の描写が皆無と言っていいほどないんですよね。だから歴代も独自解釈をぶつけてきたと思うんだけど、3rd解釈は一言で言うなら、パターン1は優しさ、パターン2は諦め、パターン3は焦り、かしら。

パターン1はある意味、柳蓮二がその行動をとった瞬間に負けてたと思う。あれは赤也(だと思いたいけど乾の可能性もある)を想う優しさだけど、それは乾・海堂と同じやり方なわけで、もう遅いよ、という。でも柳蓮二のオタクはちょろいのでその優しさに惚れ直しました。

一方パターン2は柳蓮二の"弱さ"を全面に出してきた。あ、逃げたな、と。乾が倒れた時は乾側に一歩踏み出していて、乾が続行不可能なのはまだ分かっていなかったか、確率はイーブンだったのかもしれない。ただ踏み出すモーションは全パターンやっていたから、頭では分かっていても単純にショックだったのかもしれない。総合的に心情が分かりやすかったし、一番幼く、中学生らしいいうか。まあ柳蓮二のオタクはちょろいのでそういうとても弱い一面にもズブりました。

パターン3はエグすぎる。まさか最後の最後で、こんなえぐい解釈ぶつけてくるとかある?重度オタクでもその領域まで辿り着けなかったな。これを凱旋前楽で観た時の私の心臓抉られぶりは一生忘れないよ。海堂すら悪魔化しても構わないからとにかく試合を続けて勝ちに行こうとした非情のテニス、あるいはこの試合を早く終わらせたいという心の現れか。私は前者の印象を強く抱いたのだけれど、観る側の解釈分かれるなと思う。

立海の勝利への執着度は段階的に上がってるんだけど、いずれにせよ赤也への優しさは消えたよね。泣いた。でも好き。

 

正直井澤巧麻さん一生柳蓮二でいてほしい。

 

 

 

 

ヒアウィゴ先輩伝説

説明しよう。ヒアウィゴ先輩とは、テニミュ3rd全国立海前編二幕明けの「昨年の全国大会立海vs四天宝寺の回想シーン」で突如現れた、当時立海大附属中学3年レギュラー選手である。

本来、「当時2年の石田銀の対戦相手」という設定しか持たない日替わりキャラクターであり、東京公演等ではまだキャラが定まっていなかった。しかし「ヒアウィゴ〜☆」という流れるような入場からの「立海二連覇に死角ナッスィ〜ン☆」という厳格な立海にあるまじき緩さ、「美しきこと、ハイビスカスの如し☆」など数々のハピネスショットをくり出す自然派陽キャ設定が観客に大ウケ。いつしか登場の度に毎回拍手と歓声が巻き起こるほどの人気を確立した。*2 

千秋楽日、先輩との別れが惜しまれつつある中、前楽のカテコにヒアウィゴ先輩が舞台上に現れる事件が発生。偶発的に生まれたテニミュオリジナルキャラクターが原作キャラクターと同列に存在するという前代未聞の出来事であった。許した運営も運営である。そんな先輩の華麗なる勇姿はGMKKの曲中の全景映像で確認できるはずだ。なおヒアウィゴ先輩の中の人は、客降りパターン的には大楽が3バル降りだったので、前楽という、全景映像に残りつつ全景ゆえ主張しすぎないこのタイミングを選んだ計画性には感嘆せざるをえない。

名称に関しては、凱旋の頃にはオサムちゃんが「まー"ヒアウィゴ先輩"のせいで負けや」と発言するほど、恐らくテニミュ公式間でも周知の呼び方となったが、SNSでは「ヒャウィゴ」や「ヒァウィゴー」など多数の表記揺れが散見された。それを見兼ねてかどうかは定かではないが、遂に大千秋楽にて「冷上剛」という名前が明かされることとなる。

全立未見の方は、ここまで読んで「テニミュオリジナルがそこまで原作介入するのどうなん?」と怪訝に思うかもしれない。銀さんの過去捏造どうなん?と思うかもしれない。だが、これらはすべて渡邊オサムのごちゃごちゃな記憶なのである。同期である毛利寿三郎の要素も混在している可能性微レ存な儚いイマジナリー先輩について、深く考えてはいけない。

何より、これほどまでにオリキャラに自我を持つことを許されたのは、中の人、ジャッカル桑原役 川﨑優作氏のセンス、スキル、そして人柄の賜物である。地獄の全立に癒しをありがとう……ヒアウィゴ先輩は伝説となったのだ……。*3

 

 

 

その他雑多

・上手前方入った時、「TOP OF THE TOP」でちょうど白石金ちゃんが直線距離に来て白石くんの手招きを直で食らってヒュンてなった

・一番好きなライティングは空蝉だけど、次点海堂のレーザービーム

・「ピンチ」のダンスすごい好き

・D2前の謙也一氏の日替わりの後ろの立海ベンチ、赤也が三強段差に座ろうとする日替わりしてて目が離せなかった

・D2の「ターンディフェンス♪」、柳生が振付番号付けてて毎回赤也と客席に向かって「今日は〇番です!」ってやってたんだけど、凱旋ラストスパートでカウントダウンしだしたのは泣いた

・桃ちゃん本当にカッコよくて大好きなんだけど「時間稼ぎ」だけは許せない

・「ウチらのハートはパーカッション」は好きだけど、曲入れるタイミングが謎すぎ

・アンコールでもうGMKKやっちゃうんだ…という気持ちは無きにしも非ず

 

 

 

 

色んな感情綯い交ぜでぐちゃぐちゃになった公演だったけど、立海D2オタクの友人と毎公演終わりにご飯行っては酒を飲み*4頭を抱えたりしたけど、まあ結局D2で元取れてるしなぁという感じです。あー楽しかった。

後編、観たくないなあ(観る)

 

 

 

 

 

 

★★★★

*1:ここもペラペラだと思ってたらお魚縛りだった

*2:凱旋終盤でも厨二病設定などマイナーチェンジは存在したが、ヒアウィゴの口癖とベースのノリは同じである

*3:全公演に渡りワンレン、おさげ、アフロなど様々なウィッグを被り冷上先輩との掛け合いをこなして出家した石田銀役 森一平氏にも本当に拍手

*4:赤也誕公演後に、焼肉屋で全立海レギュラーの好物を頼んだのが楽しかった思い出。テールスープは無かった。

エリザベート 東宝2019

 

『ミュージカル エリザベート東宝2019年版

2019.6.7-8.26  帝国劇場

死、それは偉大なる愛
自由を愛し、類なき美貌を誇った ハプスブルク帝国最後の皇后エリザベートと、 彼女を愛した黄泉の帝王“トート=死”。
トートはエリザベートが少女の頃から彼女の愛を求め続け、 彼女もいつしかその愛を意識するようになる。 しかし、その禁じられた愛を受け入れることは、自らの死を意味した。
滅亡の帳がおりる帝国と共にエリザベートに“運命の日“が訪れる―。
2000年東宝版初演から2015年の大リニューアルを経て、2019年6,7,8月 最高のクリエイター陣と出演者が集結。
日本のミュージカル史を塗り替え続ける大ヒットミュージカルにどうぞご期待ください。

 

7.13夜  1階H列上手 にて

 


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ダブル/トリプルキャスト:

花總まり/古川雄大/成河/平方元基

/剣歩/木村達成/加藤憲史郎

 

 

 

少し書くのに間あいてしまったので感想薄いです。2016年も薄かったし、折角良いもの見せてもらってるのに申し訳ない。

今回も友人のおこぼれ(お情けともいう)無しには観られなかった。何故東京のみなんだ。キャストも、帝劇だけで丸3か月間同じ公演やるの凄いな。通勤じゃん。でもきっとキャストさんにとってはルーチンではないんでしょうね。

 

これでエリザベート観るのは2015,2016から3回目。それぞれ1回ずつしか見ていないので細かい演出の変化は分からない。相変わらずエリザベートの白ドレス再現シーンで泣きました。多分ここ一生泣ける。

お花様についてはもう将来降板しても、花總まり(AI)とかでキャスト一覧にいそう。それくらい私にとって、エリザベート花總まりさん。いつまでシシィできちゃうんだ。花總さんのシシィ見てると不老不死を信じそうになる("死"の話だけど)。

そんで花總まりさんと地味に顔似てるなと思ってた古川雄大さんがまさかのトートシフトで驚いたなーーー。昇進が早い。立ち振る舞いやハイトーンでどしても生執事のセバス思い出してしまった。ただ古川さん自体わりと癖強いと思ってるんですが、トートとして癖が良い方向に作用してる感じ。まあ何より美しすぎるトート閣下なんですが……。ビジュアル的には城田トートが人外で最強だと思ってたけど、ゆんトートは別ベクトル。ところで城田トート復活とかないですかね……絶対みんなもう一度観たいでしょ……。

木村達成さんは2016年のハイステで見たきりだけど躍進がすごすぎる。テニスの頃から歌上手かったけどもっと上手くなってて驚いた。ただ、まだ初々しいというか、精神にガツガツ来る感じではない。私が観たのは中盤だからまだ全然伸びそうだけどね。っていうテニミュと同じ考え方をしてしまう。

テニミュキャストといえば植原卓也さんがエルマーで出演されてて嬉しかった。今思えば生執事セバスとグレル共演だな。アンサンブルの佐々木崇さん(

絶対トートダンサーだと思ってたら違った)も目で追ってたんだけど、たっくんと一緒に結構喋ってた。

加藤憲史郎くんもめっちゃ良かったなぁ。本当に小さい子に弱いんだけどこの日の私は一層弱かった。偶然にも、2016年公演で観た子ルドも憲史郎くんだった。あの頃8歳?*1とかだった子がもう12歳で、当然演技力も歌唱力もトトロの木のごとく伸びに伸びまくってるわけですよ。いやー芸歴厚く、密度の濃い子役はすごい。なんだかよく分からないけど泣けてくる。

 

グッズが可愛くて、買う予定なかったカテドラルのドレスポーチ買ってしまった。オペラグラスがぴったりで、オペラケースがお洒落になりました。

 

これは千秋楽後とっくに過ぎ去った後に書いてる、投稿日時詐称記事なので書きますが、千秋楽でエリザベート2020発表~~!まあ20周年、やるよね~~!!

京本大我さん、次は出ないと噂されてるので今回がラストチャンスだったんだよな……すごく評判良かったから、京本ルドルフが観られなかったのが残念でならない。次のルドルフ枠誰だろう。ありそうなの、三浦宏規さんくらいしか浮かばない。なんだかイケコさんがキャストについてびっくり案件用意してる匂わせしてるみたいで、新キャストが楽しみですね。

 

 

 

 

 

★★★★

*1:いや8歳てなに…?怖……8歳の頃とかポケモンのことしか考えてなかった……

舞台ヨルハ Ver1.3a

 

『舞台ヨルハ Ver1.3a』

2019.

7.3-7  サンシャイン劇場

7.11-14  サンケイホールブリーゼ

 

遠い未来、機械生命体によって地球を侵略された人類は、月へと逃れていた。
衛生軌道上に存在する人類の防衛拠点では、アンドロイドたちが人類に代わって侵略者たちと戦っている。
第十四次降下作戦において予想外の攻撃を受けた実験部隊『ヨルハ』はたったの四機を残して全滅 ・・・・。
しかし、地上に残って抵抗運動を続けていたレジスタンスと合流したヨルハたちは司令部の過酷な運命に応え、機械生命体へと決死の戦いを挑むのだった。

http://yorha.com

 

 

7.7  21列下手寄り にて

 

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前回の音楽劇は原作全く未履修のビジュアルだけで観劇したけど、今回はニーアオートマタクリアしてから来ました!!!

なのでオートマタ、音楽劇、履修済。少年は未履修。やっとBlu-ray買えたのでこれから見ます。しかし音楽劇と少年の2作品で1万円切ってるとか破格すぎる。

 

 

 

カウントアップする37回目の物語。

 

 

……音楽劇とルート違うじゃん!?!?

歌わないのに音楽劇より長いだけあって、キャラクターの深堀りがされてるなとは思った。

しかしまさかのエンディングが、アネモネ死亡のデイジーリリィ生存ルート。アネモネが二号組に戻ってきたときは「は??」と思ったけど、死に方(は???)もさっくりしてて本当に死んだのか疑った。これオートマタに繋がらないじゃない……。

タイトルのaは、アレンジとかそういう意味だそうな。*1Ver1.3bとかあるのかと思ってた。だからifルートと思っていいのかな。分岐の枝のひとつだったらどうしよう。

そういえばアコールおまえ誰だよと思ってたら、DoDからの人なんですか。東京楽カテコの須賀さん挨拶の「本当に、本当にありがとうございました」はニコニコ時代の知識でDoDネタだって分かった。

 

メンタルへのキツさは、何となく音楽劇のが強かったかなと思う。何も知らないのに、冒頭の作戦開始直後から撃墜されてくとこで泣いたもんな……

女の子の悲鳴がキツイのかもしれん……。

映像は音楽劇より少ないかな?あまり背景や敵を映像に頼るのが好きではないからそこは良かった。

ゲームやって分かったけど、曲がまるっとゲーム音楽だったのね。アレンジもテンション上がる。15分前の前アナもポッド153。

 

宮城さんの二号…くんはどんなものになるか、予想はついてたけどやはり良かった。むしろバーサーカー二号の想像がつかなかったけどこっちも良かった。いや私、テニミュ観月はじめメサイアのスークしか見たことないのに逆に何でそう思った。

あと始終、十六号の背中の装備がランドセルに見えて仕方なかったですごめん。でも十六号の武器と二十一号の手光るん凄いね。

ワード検索引っかかりたくないので具体的には書かないけど、リリィの追加設定が酷すぎて無理だった。随分倫理の壁に突っ込んできたなとも思う。というかよく分かってないが、第八次降下作戦のときの司令官はそもそもアンドロイド?限りなく人間に近いデザインなのか?生殖機能のないアンドロイドがそんなものを必要とするってどう考えてもバグでは……。

ワカバくんの顔が可愛い。司令官も顔がお上品で良い。なにより司令官とワカバくんの関係性が最高に良かった。オペレーターが1人になったことで、一個人の意志の衝突がハッキリしたようにも思う。てかターミナル組をここまで推してくると思わなかった。ターミナル組めっちゃ好きになった。ていうかそもそも音楽劇(Ver1.2)ではフタバとミツバのオペレーターズがクリーニングされるENDだったのに…………Ver1.3aは司令官が……ワカバくんを守るために……無理……。

他のニーアを知らないかつオートマタもそこまでやり込んだわけではないので、アコールは誰オブ誰だったんだけど、須賀さんがはちゃめちゃに似合っていることだけは分かった。

 

 

ワカバくんとアネモネくんと二十一号のブロマイド買おうと思ったけど、物販で四号の美しすぎるブロマイド見たら脳死していつの間にかヨルハ部隊全員ブロマイドが手元にあった。本当に、本当にありがとうございました。

 

 

 

★★★

*1:パンフレットより

魍魎の匣

 

魍魎の匣

2019.

6.21-30 天王洲 銀河劇場

7.4-7 AiiA 2.5 Theater Kobe

https://www.nelke.co.jp/stage/mouryou/

 

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※結末ネタバレあり

 

 

6.21 J列上手にて

 

 

銀劇久しぶりに入った。綺麗で好きな劇場だけど、2時間でも尻が死ぬ。

 

元々、京極夏彦作家買いしてて、舞台はものすごく楽しみにしてた。観劇前に原作読み返したかったけど、普段電車内で読書する人間に読み返す時間はなかった。鈍器は持ち運べない。

他のメディアミックスは見たことなかったし、あの量を舞台でやるの?上演時間5時間くらい?って感じだったんだけど、いやよく2時間でやりましたね。*1

まさに"忙しい人のための魍魎の匣"だけど、抑えるとこ抑えてまとまってたし(観ながら原作のストーリー思い出した)、雰囲気も良くて面白かった。ミステリーなので静の場面が多いのは仕方ない。原作未読の方は、原作の京極堂蘊蓄祭りも見てほしい。

 

かなり感動したのが、劇場の使い方。

まず舞台セットが素敵だった。高い天井に白い箱だらけで、ある意味近未来感あるのに、M0では歌謡曲が流れてるミスマッチ具合が不気味。セットのギミックが多彩で面白かったし、終盤のためだけの超大型セットが奥にもあって、お金かかってるなぁーという。この大型セット、あまりも巨大だし(普通に舞台の背景まるごと1つ)、舞台そのものが基本会話劇で静かだから、セットを動かす時のものであろうゴロゴロとした音が、J列でもハッキリ聞こえてしまうのがちょっと残念。

美馬坂研究所そのものが人間の人体機能を担う匣であり、京極堂たち全員が人間の匣の中にいて「人間の臓器を機械に置き換えると、ちょうど三階建てくらいの建造物になる」と明かされたとき、客席に開演前に近い光量の明かりが点いた。舞台上からではない、普段有り得ない明るさなものだから、ふと天井を見たらゾッとした。銀河劇場は三階席まである、三階建ての建造物だった。劇場が舞台セットであり匣である、この仕掛けによる肌寒さは、現地でしか味わえないのではないかと思う。また終演後にアイアシアター神戸の座席表を調べたら、あそこも三階席がある劇場だった。何故陰陽師に縁ある京都かつ雰囲気も良い京都劇場でやらないんだろうと思っていたけど、アイア神戸じゃなきゃ駄目だったのかもしれない。

舞台の枠、プロセニアムアーチも"匣"になっていたの、単純に良いデザインだなぁと思っていたんだけど、これが"魍魎の境界"で、ラストシーンではじめて雨宮だけが、この境界を越えて来たんだよな……あれ…"境界の外側"って………………………客席……………………。

 

原作がミステリー小説だけあって、台詞量も凄まじかった。しかも論理的な台詞ばかりで、感情の推移で自然と出るものじゃなさそうだから、よくこれ覚えられるなぁと思わずにはいられない。元より難しい言葉も多いが、適宜背景に投影してくれてるからさほど混乱はしなかった。文学の部分を、背景に投影するの良かったなぁ。この演出で、原作の小説読んでた時のこと思い出した。

ちょいちょい笑えるところもあって良かったんだけど、まぁ正直一番面白かったのは、「親戚全部が死に絶えでもしたかのような仏頂」が「親戚全部が死に絶えでもしたかのような背中」に変更されてたことですかね。キャスト発表の段階で、"橘ケンチ御大の顔面"と"仏頂面"の親和性について散々検証した結果、「1ミリも想像できない」に落ち着いたけど、やっぱそこ演出サイドも「仏頂面というには厳しい」という見解だったのかしら。演技じゃなくて、根本的造形がな…。

 

 

キャストについて。よくよく見たらめっちゃ松崎組だった。少ししか出ない役でも一人一役でつけてきたのお金かかってる(2回目)。

京極堂は、色々と強すぎた。もうめっちゃ強かった。まずあの京極堂は物理的に犯人をぶっ飛ばせる。何言ってるか分からないと思うが、タチバナ!!!!ドォン!!!!!!!ケンチッッッッ!!!!!!ドゴォッッッッ!!!!!!!!!!!!みたいな圧を感じた。陽のケがある中禅寺秋彦。ほんとに出不精ですか??と思うくらいには生命エネルギーに満ちてる。韻踏むとき、なんか突然スモーク出て火花散ったりレーザー光線が踊ったりしないかドキドキした。あとほんとに顔が良かった。顔面の圧が最高だった。京極堂を見にきた身としては、やはりあの黒い羽織りと手甲の姿に大興奮してしまう。

わたし原作だと中禅寺兄妹と榎木津礼二郎推しなんですが、敦子ちゃんがほんと可愛くて100億点満点。出番少ないのが悲しい。敦子ちゃんの出番あと5倍欲しい。可愛い。開演前注意事項アナ、やたら可愛いなと思ってたら敦子ちゃん役の坂井さんだった。割と敦子ちゃん可愛ければだいたいOKみたいな感覚だったから大満足です。

榎木津礼二郎は身体の80%くらいは脚だったな…。コルセット衣装も相まって、脚が長すぎて気が狂うかと思った。なのに、半分くらいころころしてて可愛かった。きみは癒し。ところでわたし、北園涼氏を心霊探偵八雲でしか見ていないので、彼のことをミステリー俳優だと誤認してしまう。

柚木加菜子役の井上さん、なんとなくググッたらガチ14歳で驚いた。14歳ってあんな洗練されるもんなの?私なんて泥の中から今さっき掘り起こされたばかりの芋みたいな14歳だったというのに。カテコで加菜子ちゃんいないな、誰か二役でやってたのかな、と思ってたんだけど、21時までしか出られないからそういうこと…?? 

大御所の皆々様はさすがとしか言い様がないけど、魍魎初日の前日に結婚発表した吉川さんの久保竣公、怪演であった。菊馬もめちゃくちゃ上手かったけど、役者凄いなーと思う。

そういえば舞台魍魎の匣京極堂シリーズ初見の人って、関口巽が、中禅寺秋彦とW主人公級のキャラクターだったこと分かるのかな…。割とふんわりして可愛らしい関口くんだったから、突然の情緒不安定で、だ、だいじょうぶ?ってなってしまう。

 

 

 

京極作品て魍魎の匣がやたらメディアミックスされてるけど、そろそろ他のにも手を出してくれないかなと思っている。榎木津主人公か敦子ちゃん主人公の百鬼夜行シリーズ見たいよ~。

 

 

それにしても、京極先生のフラスタが一番闇のオーラあったな。どういう注文したらこうなるんだ。

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★★★

*1:初日はトリプルカテコ含めて2時間8分くらいだった。予定は2時間15分だった気がしたが、随分巻いたな?