芸術に拍手

全記事ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてる。

忠臣蔵 討入・る祭

 

『チャオ!明治座祭10周年記念特別公演「忠臣蔵 討入・る祭」』

2020.12.28-31  明治座

江戸時代。5代将軍・徳川綱吉(辻本祐樹)の治世。播州赤穂浅野家は、小藩ながら塩の製造に成功し、比較的豊かな藩。瀬戸内海を臨む桜が自慢の穏やかな港町で、藩士たちは、若い藩主の元で平穏に暮らしていた。そんな赤穂藩家老の大石内蔵助(小林且弥)はある日、記憶を失い倒れていた男と出会う。名前も身分も思い出せないという男は、"寺坂吉右衛門"(平野良)という名前を名乗ることになり藩士たちに馴染んでいくが……。

そんな折、藩主の浅野内匠頭(安西慎太郎)が幕府から"勅使饗応役"(朝廷の使者を迎えるための役職)に任命される。浅野の指南役についたのは、高家筆頭の吉良上野介(伊藤裕一)。吉良は、幕閣の柳沢吉保(蒼木陣)と手を組み、浅野内匠頭へ陰湿な嫌がらせを始める。赤穂藩はその都度一丸となって吉良に立ち向かうが、ついに浅野は、勅使を迎えるその日に、江戸城の松の廊下にて吉良上野介に突然切りかかるという事件を起こしてしまう。

幕府は、赤穂藩の取り潰しと、浅野内匠頭の即日切腹を言い渡し、浅野は唯一許された腹心の片岡源五右衛門(木ノ本嶺浩)との最後の対面の後、切腹し果てる。一方的な幕府からの沙汰により藩主も職も失い、浪人となった藩士たち。やがて彼らは、大石内蔵助の下、藩主の仇討を決意する……。赤穂藩に手を差し伸べる朝廷。財政難を抱え、諸藩を取り潰したい幕府。そして夫である将軍・綱吉との関係に悩む正妻・信子(水夏希)。様々な思惑が、赤穂浪士たちに絡まっていく……。

個性豊かな赤穂浪士たちが、それぞれの事情を抱えながらも、討入るまでの日々を描く物語。"祭"シリーズならではの歴史上の「IF もしも~」も盛沢山に、新解釈の「忠臣蔵」を上演します。

 

 

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12.28夜 1階3列目上手寄り にて

 

 

 

今年も来ました年末るひま。何となく行くのが恒例になっている。略称は「忠る」。

 

 

第一部 芝居『O-ICCEAN'S 11 ~謎のプリンス~』

今年はコロナのせいか、キャストの人数少なめ。おかげでかなり人が覚えられた、と言ったら皮肉なんですけど……いつも頭パンクしてたからな…。そして今回の話、すーごく分かりやすかった。寺坂が家宣で、でも徳川家を継ぐより赤穂の仲間といたくて。だから最後の「切腹を命じてください」と家宣に言う大石内蔵助は辛かったな。

いつも以上にパロに次ぐパロディ。大薮さんのフワ〇ゃんが見られるのはるひまだけ!100%やると思ってたけど鬼滅パロは、紅〇華もはや替え歌ですらなかったが大丈夫か??Get 〇ildは、戦闘シーンのいい感じなBGMにもなってて割とカッコよかった。むちゃくちゃそのまんまだけど。

一幕ラストでキャストがわらわら集まってくるのは板垣さん演出キタキタ~って感じでそわそわしてしまう。浅野内匠頭切腹シーンは泣きそうになった。体調不良で安西慎太郎さんからアンダーステディの小林賢祐さんに変更するのが舞台開幕前日に発表された訳だけど、賢祐さんもすごく良かった。全然違和感ない。

赤穂浪士vs家宣の紙吹雪舞う中での回転台の殺陣は見応えあって、素晴らしかった。ラストの桜の紙吹雪と色分けされててこだわり感じた。

近松門左衛門大山真志さんは歌要員なのかと思いきや、赤穂の物語の書き手だったという。喜世の「花見を付け加えてくれ」には泣いた。浅野内匠頭の「花見がしたかった」が伏線なのは何となく気付いてたけど、それでも泣いた。桜にめっぽう弱いんだ私は。

そういえば失礼なんだけど東山天皇役、なんとなく滝口さんが生きてたら滝口さんキャスティングだったんじゃないかって雰囲気を感じてしまった。いつも位高い役だったからね…。そして松田岳さんの顔が良すぎる。

徳川綱吉の辻本さんは、役的にいつもよりは狂気度薄めだったけどやっぱり最高の狂気だった。

 

 

 

第二部  ショー『煮汁プロジェクト』

毎度一部の内容をぶっ飛ばされる二部だけど、テニモン立海厨は赤穂浪士学園で無理だった。「塩味の食べ物しか許されない王者」って時点で立海なの分かってたけど、最初四天宝寺で。おやと思ってたら医療用キャスター出てきたもんだから思わず口抑えたよね。安西さんの代わりに大薮さんが入ったポジションが幸村ポジだったから余計に面白くなっちゃってない?元立海による幸村モドキゲラゲラした。ちなみにこの日のゲストの相葉裕樹氏はノーコメでもっと面白かった。

「僕こそ文楽」の「ック」の癖が強すぎる件、オリジナルキャストを参考にしてるらしいんだけど誰のこと(笑) 私はゆんヴォルフガングしか見たことないから分からなかった。アマデがいたのに笑った。

「元禄ストレイドックス」とか元ネタはミリしらだから主人公のコスプレだなとは思ったけど、雑なウィッグでほんとまあ良く怒られないよな!

今回煮汁プロジェクトのオーディション設定だから、ユニット単位じゃなくて人単位でMVP選ばれるのね。大薮さんとか若いの選ばれてたんだけどリズムズレてる大縄跳びが普通に飛べてて普通に凄かった。

 

 

エンディングは「歩いて帰ろう」。

やっぱりるひまを観ないと年末終われない感あるな…。

 

 

 

 

★★★

新テニミュ The First Stage

 

『ミュージカル 新テニスの王子様 The First Stage』

2020.12.12-24  東京 日本青年館

12.29-2021.1.10  大阪 メルパルクホール大阪

2.5-14  凱旋 日本青年館

 

https://www.tennimu.com/tennimu2_2020/

 

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12.12  H列上手寄り

12.31 13列下手寄り

1.1 19列センター

2.5  L列上手

2.7夜  L列センター

2.9夜  配信(高校生スイッチング)

2.14夜 K列上手寄り

にて

 

 

 

待ってた、新テニミュ。新しい歴史の始まりを目撃してしまう興奮。2020年ラストにテニミュというコンテンツが観られる喜び。

開幕前に分かるのは、無印3rdからのキャスト続投。高校生コーチキャストによる年齢制限の拡張。アンサンブルの登場。ステージショット含むランダムブロマイドの出現。高くなったチケ代。

URLが「tennimu2_2020」なんだけど、年一でしかやらないつもりなのか?

 

初日、キラメイジャーのヒーローショーからはしごしてきました。初日が土曜日で夜公演って珍しい気がする。新テニミュに来るようなテニモンがたくさんいる現場、安心する。

 

 

 

 

 

 

↓東京・大阪までの感想↓

 

 

 

終演後、こんな誰かと直接話したくなったの初めて!!!!!!!!!(ひとり)

あまりにも感情が溢れて文字打つだけじゃ満足できなかった。前アナもない、カテコ曲もない、後アナもない。そんなテニミュだったが、テニミュテニミュだった。寂しい気持ちはあるけど、"新"テニミュだった。新しいキュッキュパコーン音、新しいネットオブジェ、新しいコートネット、新しいジャージ、新しい風景、すべてに興奮した。新しいのに、「テニミュ臭さ」があって、満たされた。

休憩入った時の客席のワァッて感じがたまらん。本当はあんま話しちゃいけないんだけど。私も友達といたら話しちゃってたわ。初日以降の公演では絶対に喋ってはいけないルールできてて、ほんとに人入ってんのかってくらい静かだった。喋るとスタッフさん飛んでくる。友人と連番した時は喋りたすぎてかなりしんどかったけど、それくらい徹底してくれて良かった。

そして新テニミュはシャブです。観れば観るほど楽しくて仕方ない。新しい発見しかない。多幸感で、一生テニミュ卒業できない気がした。

 

先に柳蓮二厨として話す。

柳蓮二が、柳蓮二の概念が存在してた。初見の時リアルにヒュッと息飲んでしまった。なんかもう見た瞬間「あ、勝ったな」と感じた。多分カテコで一番右にいた一番背高い子だなと、初日から特定にかかった。テニミュボーイズありがとう。*1  初日オペラ持っていかなかったの大後悔したんだが体格最高だし、顔綺麗だし、目閉じてたし(大拍手)。台詞演技だけちょっと気になるんだけど伸び代伸び代(ポジティブ)と思ってたら、公演重ねる毎に確実に上手くなってて早く実体を持ってほしいと思った。二幕の革命ソングのラストだけ開眼するのがあまりにもカッコよすぎて、私の中の夢女が大暴れ。BIGLOVE旋風巻き起こった。概念、早く実体を持て。

正直、初日は、一幕終わり直後、悔しすぎて死にそうだった。休憩直後真っ先にツイートしたのは「悔しい」という言葉であった。専属キャストいない時点で厳しいのは分かっていたけど、「更なる高みへ昇ってこい」が削られたのは本当に悲しくて。ここ本当にミュでも見たかった。白石赤也ダブルスの曲で「昔からのダブルスみたいに気が合う」的な歌詞には、嫉妬心で、握りしめた手がガチガチに固まって離れなかった。原作の悔しさに、さらに追い打ちかけられた気がした。赤也の能力をノーリスクで最大限に引き出すのが柳さん、せめて立海メンバーでないことが、本当に悔しいんだ。これは本当にキャストも脚本演出も何も悪くないという、ただの私のエゴ。ただ、非常に言い方悪いんだけど、複数回観劇して摂取し続けることで、免疫ついてきたっぽい(笑うところ)。歌詞よくよく聞くと元々気が合わない前提っぽいし、「白石に赤也を託すという、天使化のきっかけ作ったのは結局柳さんだしな…」と思えるようになったから新テニミュはすごい。ありがとう新テニミュ、良い薬です。

そして二幕終わりで大勝利してしまった。夢にまで見た柳蓮二の負け組ジャージが3次元に存在してしまった。世界に生まれてしまった。生まれてきてくれてありがとう。それで初日はなんか一幕の悔しさ一旦ぶっ飛んだ(あとでぶり返した)。限りある負け組王子様の枠に柳蓮二が選ばれたことが嬉しくて嬉しくて握り締める手が痛い。

 

話の区切りが難しいと言われる新テニで、よくまとめたなという。取捨選択が上手い。まあ、合宿生き残りのテニスボールキャッチが返球に変更されたのは演出の限界を見せられたみたいで残念だなとか、試合中の背景映像使い回しすぎだとか、負け組特別ミッションはメンバー変えてまでやる必要あったのかとか、思うところはある。

テニミュ、ぶっちゃけ「画面の色彩」が地味なんだよね。ジャージに使われてる色が白黒赤だけで、コート両サイド全員それだから。まあ良くいえばシンプルな印象、みたいな。だからフェンスやコートネットにも色付けしたのかな、と思った。

白石のガントレットのゴトンSEに笑いが起きるのも、赤也の天使化映像で笑いが起きるのも、スポーツマン狩りの鷲で笑いが起きるのも、テニミュだよなあ。

演出は背景映像の解像度上がったな…と思ったり、ボルタリング凄いな…と思ったり。一番感動したのが入江のスケスケ!!背景映像か大道具投影かなと予想してたら、まさかの本人へのプロジェクションマッピング!!テニミュの技術進歩!!あの一回だけのために調整したのかなと思うとテニミュくんの本気に痺れる。

試合前の人物紹介的な口上めっちゃ良い。極上ペアとD1にも口上欲しい。

 

キャストは全体的に発展途上感あります(初日)。何となくハラハラしてしまった。そんな中での続投キャストの安心感が凄くて、続投入れたの正解。引っ張る人、地盤がある人は観客にとっても必要だと思った。印象として、声高めの人多いのか?自分の慣れの問題かもしれないけどまだキャラっぽくない、ものにしてないような感覚はあった。そこでだんだんものにしていく過程を見るのもテニミュらしさだなあ。

身長がさ、中学生なんかみんな小さく見えるなと思ったのよね。クラウザーが規格外だからかなと思ってたんだけど、そうか、「高校生がいるから」小さいんだ。

リョーマがすごくリョーマでとっても良かった。新しい外ハネなヘアメも可愛い。新テニってリョーマの出番が散りがちだから主人公として目立たせるの結構難しいと思うんだけど、ちゃんと存在感あって。新テニミュ一発目がリョーマソロ曲だったの、主人公ポジションを確立する意味でも良かったなと思う。あと徳川カズヤとの身長差が最高。

桃ちゃんの顔が好みです。苗字読めなくて困った。最初袖から出てくる時、なんだか緊張感伝わってきて祖母の気持ちになってしまった。歌は伸び代たけし。

高校生キャストは全てが"新規"で震える。全員良い。

泰江くんの入江、入江奏多としての全体バランスがとても良かった。ボイス的な意味でもおそらく歌唱力的な意味でも相葉くんに期待がかかってしまうと思うんだが、歌良かったし演技の演技も上手かった。顔も可愛い。「なーんてね」的な笑顔が最高。「現実に存在したら」が一番納得できる理想の入江奏多。しかし何となくS1の「危険すぎる」のセリフ辺りで、無印テニミュだったら不二だったんだろうなって感じがした。

徳川先輩はもう元柳蓮二の幻影とぐちゃって大変ですよ。高身長最高だな。あんま歌う小野さん見た事なかったんだけどあんな上手かったっけ。リョーマ戦の曲の「nテニスの王子様って」のタメとスタッカートがクセになる。高音はちょっとハラハラして、くぼひでさんのイリュージョン(2nd全立)思い出す。

鬼先輩が想像以上に鬼先輩。鼻筋が特にいい感じ。跡部王国建国の後ろで大暴れしてるの毎回面白すぎる。

外道おにいさんは3次元化するとこんなにオモロ…な感じになるんだな。でもラリーとか、3次元に落とし込むとこうなるのかと感嘆する。日替わりも毎回面白い。

フラワー先輩はただでさえキャラ立ちしてるのに、顔綺麗でずるいなってなった。元旦公演で中学生にお年玉あげてたのとか、金のガントレットの日替わりは可愛すぎる。てかウィッグ、凄すぎる。何度オペラで観察してもどうなってるか分からない。若旦那は原作であまり印象に残ってなくて申し訳ないんだけど、妙にカッコよくてオヤこれは、という。元トートダンサーとかいう凄い人材だけどトートダンサーなの分かる。そういう顔してる。

大和先輩もカッコよすぎんか。青学時代の写真も出てきたけど顔が良すぎてこれは元の素材が良いがゆえの高校デビュー、を実感した。S3でベンチ座ってる時のちょこんとした座り方が解釈ド一致。可愛い。大阪公演でS2後の「君こそ部長」の曲でガチ泣きしてて驚いた。大晦日公演だかで大和先輩ゼロズレだった時があって、最後のメドレー曲では割とオラついてたのにドキドキしちゃったよね。

惷先輩のアクロは驚いたな。カテコ曲でもアクロしてるけどもっと見たい。鷲尾先輩の釣本くんは元々見たことあったからテニスに出てることが何だか感慨深かった。ここ2人のダブルス短いのすごく勿体ないよなあ。原作どうだったか、読み返さねば…。

立海贔屓なので若干赤也定点してたんだけど、一番ベンチワークしてたの流石だなと。クラウザーにしょっちゅうウザ絡みしててめっちゃ可愛い。てか一番最初が立海ジャージの長ズボンだったの、突然の新規絵でゾクゾクしたわ。徳川先輩にメンチ切るところ、テニミュ初代柳蓮二と新テニミュ初代切原赤也の邂逅…って思ってしまったのは許されたい。最初の中学生全体曲中のラリーモーションで立海の先輩の技やってるの、三公演目でようやく気付いた時、震えた。続投だからこそやれることだし、3rd背負ってるのが垣間見えて。S2で大和先輩が「青学優勝おめでとうございます」って言った時のパワーリスト握ったりする反応とか、本当に続投だからこそ重みが違う。

ベンチワークに関しては全体的に少なめ(初日)なのでこれからに期待。特に高校生。高校生は本当の本当に初代だから大変だよねぇ。高校生のベンチワークが充実したら、絶対もっと新テニミュが面白くなるし高校生人気も上がるんだろうな。

テニミュボーイズ、メインキャラ以外のキャラに当てられたりしていたかなりGJポジションだったわけですが、モブ状態でもちゃんと個性ある。着替え多くて大変そう。テニミュボーイズモブの中で推しができる未来が見える。というか既に柳蓮二やってくれたボーイ、君の名は。とか初日思ってたけど、二日目からばっちり吉川くんを探すようになりました。吉川くんダンスめちゃウマっぽいからダンス見たすぎるんだよな……柳蓮二にキャスティングされてくれ……。

 

全部新曲なのが本当にワクワクが止まらない。最初のコーチが歌う「未知の世界へようこそ」的な曲、絶対我々にも向けてるでしょ。

一幕まで、全体的に曲のキー低いな?と思ってたら、二幕でガンガン上がってた気がしていて。本当に話進むにつれてキー上げてるなら、その盛り上がりに私は上手く乗せられているなあと思ってたけど本当に乗せられてるだけっぽい。後半の盛り上がりが凄いぞ新テニミュ1st。

特に跡部王国の曲が良すぎて、ライトな雌猫ながらすごい興奮した。跡部の歌も上手いし、チームメイトが曲の振りに参加してくる演出がマジでマジで最高。テンション上がる。撃つような振付もカッコよかった。最後のわちゃわちゃはドリライで我々もやりたい。跡部王国は照明もめちゃくちゃ綺麗だから是非見てほしい。今回一番好きな照明かもしれない。照明と言えば、崖登りの時のリョーマと金ちゃんに当てる横からのスポットライトも好きです。結構ズレることも多くて調整難しそうだなと思った。

あと徳川とリョーマのデュエット曲も好き。最後のコーチ→高校生→中学生のメドレーもとっっっても良かった。テニスの子。テニスの王子様でもなく神の子でもなくテニスの子。

三船コーチの歌があまりにも桁違いすぎて、いっそ一人だけマイク違うの付けてんのかと思いましたね。同じマイク同じ音響のはずなのに、どうしてこんなに歌詞聞き取りやすいのか?革命もしてるし、俺は帝劇にいるよって感じだった。「わしがここの支配者だ ガキどもよ」の三船ソロ終わった時の拍手、あれは絶対、素晴らしい歌を聴いてしまったがゆえの誘発的拍手だったと思う。一幕終わりのハイロングトーンなんて、初見の時人の声だと思わなかったもんな。三船コーチぶっちぎりすぎたけど、コーチ陣みんな上手かったからラストのメドレー、コーチパート厚かった。

手塚の歌声、まだ手塚らしくないなと思ってしまうんだけど、私の好みのツボ突かれた。普段あまりツボとかないから自分で自分にびっくり。ソロ、しばらく聞いていたかったし、裏声がまー綺麗なのよ。なんというか、羽毛布団やら真綿やらに包まれるような歌声。人をダメにする手塚ボイス。「テニスが愛しい」を歌う今回の手塚国光と非常にマッチしている。

赤也は知ってたけど、もう本当に「ミュージカルが上手い」。感情を乗せるのが上手すぎ。

テニミュにおける強さ=歌唱力論が好きなので新テニミュも割と則ってる。まあ三船コーチが最強なんだけど。歌上手い人多いし、凱旋までに絶対全体が底上げされると思っている。

 

 

 

終演後、リアルに身体が生きようとしたのか、突然ご飯が食べたくなって色々摂取してしまった。テニミュは人生の特効薬。

 

 

 

 

 

 

 

↓以下凱旋からの感想↓

 

 

 

 

 

新アンコール、「ディスタンス」の衝撃。

 

イマジネーションハグされたのでミラクルに生きると決意した。冒険とイマジネーションのテニス。

なんなんだこのコンテンツは。テニミュというコンテンツ、あまりにも観客に寄り添う。歌詞が、歌詞が素晴らしすぎてこんな素晴らしい"ディスタンス"がこの世に存在したのかと、テニミュの底力にぶん殴られた。

凱旋まで新テニミュ、アンコールないの寂しいなと思ってはいたものの、無いものは無いのが新テニミュスタイルなら凱旋でも当たり前のように無いと思っていた。最初の拍手で幕が下がった後、なかなか明転しない客席。ダブルカテコかなとぼんやり考えてふと壁を見るとぼんやり赤と青のライトが光っていた。まさか。

次の瞬間、両サイドから踊り出る黒部コーチと斎藤コーチ。小さく沸く悲鳴(無理もない)。私もどれだけここで歓声を上げたかったことか。

何度も、「声出さないように」と言うコーチ陣。それでも「盛り上がっていきましょう」と言ってくれる黒部コーチ。めいっぱい拍手した。これがまた変則拍手で、単調な拍手より"参加してる"感じがして嬉しかった。

幕が上がり、私服のキャストが登場した時にはもう情報量多すぎて拍手もふわふわしてしまったよね。もう誰が何してたか毎回記憶が吹っ飛ぶ。とりあえず全員ハグの仕方が個性あってときめくことは覚えてる。あと「イマジネーション」の辺りの振り付けめっちゃディズニーのショーパレだったよね。

そして上記の通り、歌詞が素晴らしすぎた。タイトルの通り「ディスタンス」を歌うのに、どうしてこんなにこちらに歩み寄ってくれるのか。感じた愛は、テニミュアンコール史上最大級かもしれない。天才としか言えない。

 

 

 

そんなわけで新テニミュくんがあまりにも最高の上積みしてくるから、9500円じゃ足りなくなってしまう。

凱旋からの新演出としては「テニスの深淵へようこそ」の曲で黒部コーチの歌詞が台詞になったりとか(これ凱旋初日だけだったわ)、M1の「リョーマ」の掛け声が追加されたりとか、細かいところくらいで、大きな変更はなかったかな(アンコール以外)。一幕終わりあんなスモーク焚いてたかってくらい焚かれてたけどどうだったかしら。一番後ろの大和部長が最早見えない。

 

 

三船コーチの歌聴く度に、新テニミュ浴びてる~~~!!って気持ちになる。テニスの強さ=歌唱力の強さの法則で言えば、コーチ陣が最強なもんで、大人ってスゲー。三船コーチのアドリブが増し増しで、と思ったら大楽では割と真面目だった。三船コーチの生歌聴くために公演入ってる節あるから最早新テニミュの推しと言っても過言ではない。熊さんみたいで可愛い。オファーだったみたいだけど*2本当に出演してくれてありがとうございます。あなたこそラスボス。

そういえば新テニアニメ見返してたんですけど齋藤コーチ、声似せてるね。逆に相葉奏多は声同じだけどアニメと声量が全然違う、その差が面白かった。

柳蓮二の概念こと吉川康太くんは上手くなってて私は泣いた。もう本当に柳蓮二としてSecond Stageではぜったいに名を持って顕現してくれ。顔面と体格が良すぎる。そういえば使用ラケットはVOLKLカタパルトV1ミッドプラスではなかった。革命の開眼は新テニミュで一番好きなシーンです(チョロい)。

テニスの王子様」の曲の天才赤也(先輩の技繰り出し赤也)、2/5はレーザービーム→鉄柱当て→かまいたち?2/7夜はレーザービーム→鉄注当て→雷→?。2/14夜はレーザービーム→鉄柱当て→雷→?。レーザービーム鉄柱当て雷までは固定かもしれない。

蔵兎座ちゃんが初対面のリョーマ跡部の英語喋れる組と会話してるのが可愛い。コマの外描写良い。

外道お兄さん、一曲ないのが不思議なくらい歌上手いんだよな……勿体ないな……「本気というもの教えてやる」のワンカットで歌唱力の高さぶつけてくるもんな……。改めて見るとロボットテニスフォーム凄いクセになる。

初日ベンチワーク少なめって言ったのが嘘のようにベンチが楽しい。D2の極上ソングの最中の高校生ベンチが可愛すぎる。目が足りない。大和部長、グッとしてハッとして撃ち抜かれてたり若旦那のファンサにキャーキャー手振ったりしてて可愛すぎる。今まで塩対応されてた入江、大楽でようやく若旦那にファンサもらえてそのままついて行こうとして止められる厄介オタクになってて笑った。極上ペアの黄金盗難日替わりもいつも面白いから、外道お兄さんや鬼先輩の日替わりと一緒に特典で入れてほしい。それにしても若旦那はさすが、ダンスが音に対して超正確。あとカテコのバウがとっても紳士でかっこよくて好き。

なんか見れば見るほど大和部長の夢女になっt……なりかけてしまうのよね……。いや私は柳蓮二に一途なんですけどね?*3  本当に顔が良すぎ。てかアニメ見て思ったんだけど、松島勇之介くんの大和祐大の解釈がとんでもないなと思った。良い意味で。「はい、笑って」のタメの言い方、恋するでしょ。S3で座ってる時の大和祐大、あまりにも可愛い。ベンチワークあざと可愛い選手権第1位。アンコの私服もピンクで可愛すぎて、あざと可愛い選手権ぶっちぎった。そのくせ、やっぱり最後のメドレーの高校生ターンでのちょいオラ雄ダンスがヤバすぎて定点してしまう辛い。指クイすな……。ディスタンスのイマジネーションハグはまるで腕の中誰かいるようなハグで、あの空間に夢女全員ドロドロになったでしょ。

手塚くんは相変わらず安心安定の真綿の歌声だった。初めて「テニスが愛しい」曲の時の表情オペラで抜いたんだけど、笑顔が柔らかすぎて本当に真綿の手塚。大和部長との「あなたこそ部長だ」の曲が良すぎて、映像で見てたらきっと天を仰ぐ。そういえば最初に高校生たちが中学生の前横切る時、手塚が大和部長のこと目で追ってハッとしたような動作するから、あそこで気付いたんだなーってなって漫画のコマの外の描写にグッとくる。

D1のあっさりさはやっぱり悔しいってなるけど原作でも1話だけだから致し方ないんだよね……。ベンチワークあざと可愛い選手権第2位が惷先輩なんだけど、本当に可愛い。おててぱちぱちが幼女か?って感じだし高校生優勢のとき腕でまるーって作ったり延長戦では完全におねんねしてたりして、いやー、幼女か?大和部長は大人のあざとさだけど惷先輩は幼女のあざとさ。そういえばディスタンスの私服、惷先輩と鷲尾先輩の赤いパーカーがオソロだったの悶え苦しんだ。何してくれるんだミュージカル新テニスの王子様

 

凱旋から入江奏多相葉裕樹さんになったわけだが。

底知れない目が怖い。台詞の圧が強すぎる。殺意がすごい。殺意が、すごい。絶対に左肩上がらないの嘘だぁーー!!っていう。この入江奏多、余力有り余りまくり。帝劇俳優様様でして、歌がハッキハキで強すぎるんですね。泰江奏多と違う曲歌ってんのか?って感想。絶対3番コートじゃない感半端なかった。そして違う入江奏多を見ると、改めて泰江奏多の顔と入江奏多としてのバランスが大好きだなと思う。泰江くんの映像も収録して特典と合わせて3枚組にしてくれよな。

それにしてもS1、めちゃくちゃに惹き込まれた。大楽は特に凄まじかった。こんな歌の殴り合い試合がテニミュで見られるとは。歌うまがぶつかるとビックバン起きる。鬼気迫る演技で、跡部様ってカッコイイな……と思わせてくれる跡部様だった。ジャンプしながら打ち返すフォームが打点高くて美しい。跡部役の高橋怜也くん、凱旋入ってなんか歌い方変わった?前はもっと抑揚あって小さいところは消えかけてたけど、凱旋からは小さいところもはっきりするようになった気がする。にしても怜也くんこれが初舞台とか信じられないんですけど。

あと極上ソング並に跡部王国中のベンチが面白くて、全身の毛穴をぶち開けても情報処理し切れない。惷先輩が雪玉作って跡部に投げて、コートチェンジ中しながら跡部がそれ打ち返したりするところ大好きだからここも日替わりで入れてほしい(無理)。それにしても雪なんて一切ないのにパントマイムだけで状況を正確に伝えてくる。役者って凄い。

 

やっぱり最後のメドレーが大好き!高校生のオラオラ「ぶっ潰す」からの中学生キラキライントロの繋ぎ最高。一幕の「7人の勇者」の曲といい、中学生はBGMがピアノでキラキラしてて凄く良い。逆に高校生はギターでオラオラしてて、いつもながらこの対戦相手との対比が良いよなあと思う。

そして「俺たちテニスの子 生まれるべくして生まれた 俺がテニスを選んだのか 俺がテニスを選んだのか」なんて、テニミュ18年やってて、まだこんな良い歌詞が出てくるのかと。かと思えば「試合の数もお前らとダンチ」とか、三ツ矢さんの言葉のセンスが好きすぎる。これがテニミュだ。

最後の三重奏で三船コーチが台に乗って出てくるとこ、凱旋初日は三船コーチが足開いたら「祝!凱旋初日!ただいま」(うろ覚え)の貼り紙あったり、2/7夜の蔵兎座BD公演では風船ふたつ持って出てきたり、2/9夜は掃除機かけてたり、まあバリエーション豊か。風船持った三船コーチ、プーさんみたいに飛んでいっちゃいそうだったな。風船は結局黒部齋藤に渡されててかなりシュール。

 

ディスタンス間奏、日替わりだった。

2/5→リョーマ「みなさん元気でしたか?僕達はすごい元気で~す!」入江「テニミュ、ただいまー!」三船失念。

2/7夜→白石「皆さんご一緒に!ん~エクスタシー!」外道「皆さんご一緒に!よーっ(一本締め)」黒部「皆さんご一緒に!ありがちょっき~!」 2/7夜の中学生組の決めポーズがバレーボールだったんだけど、私ハイステ見に来たんだっけ???ってなった。金ちゃんが完全に日向翔陽。蔵兎座ちゃんはブロッカー(分かる)。白石セッター(分かる)。

2/9夜→跡部「一度はやってみたかった!(投げキス)」徳川「これだけは言わせてほしい!…負けはいけないな」黒部「ようこそ、ホストクラブコーチ陣へ」

2/14夜→リョーマテニミュ、大好き!」?  相葉入江「僕に勝つのは、まだ早いよ」相葉泰江入江「なーんてね」三船・リョーマ「革命だー!」?

 

 

そういえばネットの移動、回転するとき軸があるから1人でもできるはずなのに、明るい時は必ずスタッフさん2人出てくるんだよね。場面で服の色変わるし、しゃがみと立ち上がりのタイミングも揃えてるし、そこのバランス含めて"演出"なんだなぁと。テニミュの丁寧さを今さら感じるのであった。

 

2/9は夜公演の高校生スイッチング配信で見たんですけど、画面分割でベンチワーク映してくれたの天才だった。そして中学生がいくらセリフ喋ってようがセンターで歌ってようが、ガンガン高校生とコーチだけアップにし続けるという、新テニミュ玄人向けマニアック配信で笑った。面白いくらい中学生が全景しか映されない(中学生スイッチングだと逆だったんだろうな)。

 

 

ふと「2時間半で9500円か……」と思うんだけど、冷静になっても「たったの9500円か……」って思う。キャラクター、特に高校生の解像度上がるのが楽しすぎて新テニミュやめらんない。

終演後、無性にご飯が食べたくなったと書いたが、同時に異常にお酒も飲みたくなるんですよね。飲酒習慣はない。いつも友達と終演後は居酒屋駆け込んで語り合ってる反動なのか……一体私の身体に何が起こっているの……。

 

 

 

大楽を終えて。

こんなに熱狂するとは思わなかった。ここまで多幸感を感じるミュージカルは10年に1度なんじゃないかとすら思う。何が私をこんなに駆り立てたのか分からないが、とにかく面白かった。キラキラな視界、脳を揺らすような音、肌が痺れるような感触。「浴びる」という表現が相応しい。この感覚は、もう二度と味わえないんだなあと思うと、毎回のことだけど、寂しい。でも公演期間外で感染者が出たにも関わらず、一公演も中止にならず最後まで走り切れたのは本当に奇跡としか言いようがない。大千秋楽、本当におめでとうございます。

大楽の泰江奏多のサプライズ。心が溢れた。相葉奏多とシャツの色が違くて、別人であり同じ人で。"2人で"作り上げてきたんだなぁと思えて幸せだった。あと泰江奏多のものすごいアクロ、全然入江奏多ではないけど単純に凄すぎて恋に落ちたよね。ハグが超情熱的で演技派の奏多だった。

だんだんキャストがキャラになっていって生き生きとしてくる様は、「テニミュ」だったし、世界の解像度が上がってもっと「テニプリ」が大好きになった。離れていても心でハグしたからテニミュと心のディスタンスなんて無いですね。

毎日公演入れなくても、初見の人の感想を見たりレポを見たりするのが楽しかった。楽しい日々を本当にありがとう、新テニミュ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★★★★★

*1:関係ないけど略称テニボなのかな。

*2:https://ameblo.jp/yuji-kishi/entry-12649999138.html

*3:私気付いちゃったんですけどプロフィール改訂後の柳蓮二と大和祐大の身長体重、同じなんですよね……趣味も相まって親和性、高すぎ…?

魔進戦隊キラメイジャーショー 第3弾 特別公演

 

『魔進戦隊キラメイジャーショー 第3弾 特別公演』

2020.12.5,6,12,13,26,27

2021.1.9,10(1.2,3→舞台挨拶付公演)

 

https://at-raku.com/hero/

 

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12.12 11時回 X列上手

1.10 14時回  I列下手寄り

        16時回  L列下手

        17時回  W列下手寄り

にて

 

 

 

推しがヒーローになりました。

ヒーローショー、初めて見る。ちびっこが沢山いる中、所謂大きなおともだちの女一人。

1.3,10も行くけど*1、ひとまず初見の感想を書き残しておく。関係ないけど12.12、キラメイショー初見からの新テニミュ初日のはしごです。時間空くから、面白かったらその後の時間のチケット追加しようかと思ってたけど、その日は売り切れたようで良かった。

 

 

 

初見、めっっっっっちゃ泣いた。

これが素顔の戦士、素面公演か。まさか泣くと思わなかった。ボロボロ泣いた。なんなら真面目に公演中、8割泣いてた。推しが出てないシーンでも泣いてた。自分にもまだ人間の心が残っていたのだと知った。

私の初日はエリア最後列の最端だったから客席の景色がよく見えた。目の前に子どもたちが沢山いて、みんな見入ってて、一生懸命ペンライト振って、そしてその先に推しがいて。

ずっと目標だった「ヒーローになる」夢を叶えた推しの姿。本当に子供たちのヒーローになったのを目の当たりにしてしまった。席としては遠かったのに、テレビで見る以上にあまりに輝いていて、姿形は何よりも輪郭を持っていた。今までも「推してきて良かった」と何度も思ったけど、そんなことを考える間もなくただただ涙が止まらなくて、おかげで濡れたマスクが冷たくて仕方なかった。

生でもしっかり押切時雨。クールで面白い、七変化の押切時雨。推しの演技が上手い。ヒーローやってる推しが尊い

 

内容も面白かった。基本アクションの凄さは勿論、ワイヤーアクションやプロジェクションマッピング、高所からの奈落への落下など、大人でも充分見応えある。推し目当てで素面公演に来た私だけど、変身後のバトルシーンも楽しかった。通常公演も気になってしまった。

いつもならおそらく声援なのだろうけど、今は出来ないからペンライトと拍手で応援。客席参加型のショーで子供たちが本気で応援している姿、応援されてる推しを見ると、何だか胸が熱くなる。ペンライトはカラチェン制御式なんだけど、フリータイムみたいな時に青のペンライトを点けている子を見ると嬉しい。小さい子も最初の約束通り、全然声出さなくて偉いね。

 

普段の戦隊の素面ショーでも、追加戦士の素顔は出ないのかな?変身後シルバーは普通に出てきたから驚いた。ワンダー通せんぼ(逆さ)見られた。演出的に大人の事情感あったけどどうなんだろう。

 

ヒーローショーとはいえ、結構言い回し難しいよね。四文字熟語とか普通に使ってくるし、私も理解に少し苦労した。(推しの一挙手一投足に泣きまくってそれどころではなかったせいもある) 

邪面師はナイトプール邪面とカラオケオール邪面って、これ子どもたちはモチーフ理解できるの??(笑   電球モチーフなんだけど、ここを双子にするのもなかなか発想がぶっ飛んでいる。あとキラメイまで鬼滅パロってて笑った。全集中。壱の型。

そういえば声援なしの代わりに、赤黄緑vsカラオケオール邪面の時にペンラと拍手をフル活用した音ゲータイムがあって面白かった。青桃vsナイトプール邪面はフィッシングゲーム笑。ここの水中戦がワイヤー使ってるんだけど、工夫されててなるほどなあ凄いなあと。

あと、声は違う人がやってる?よね?声似せてるけど、ガルザとか絶対違うなと思った。録音に当ててるんじゃないんだね。ヒーローショーの常識なんだろうけど、何でだろ。

 

終わりが近づいた時、50分程度泣き続けてんだからいい加減もう泣かんだろと思ってたら最後のEDダンスでまた泣いた。いい加減にして。もう何で泣いてるのかよく分からない。これだから生はやめられない。

しかし冷静に考えて、劇場の末端で一人ひたすら泣き続けてる女、面白すぎるでしょ。でも同担や歴代戦隊を推した友達たちが割と同意してくれた。ヒーローショーは、泣けます。終演後のスッキリ感が半端なかったし、ものすごく心が洗われた。

 

12.12の終演後挨拶いわく、推しの朝ご飯はサンドイッチ。

 

 

 

 

本当にヒーローになったんだなあ。おめでとう。感動をありがとう。8年推してまだこんな感動を味わえるなんて、この人を推せたこと、なんて幸運なんだろうか。嬉しいなあ。

これからの更なる飛躍が楽しみでならない。

 

 

 

★★★★

*1:1/2,3、中止になってしまった

HELI-X

 

『HELI-X』

2020/

12/3-9   東京 紀伊國屋サザンシアター

12/12-13  大阪 メルパルクホール

全世界を巻き込んだ第三次世界大戦
その結果、極東の島国「大和」は、「超大国ユナイト」の占領下となる。
そして、訪れる占領下での平穏な時代が訪れる。

そんな中、遺伝子工学の進歩は、性別を自由に選択できる技術「TRANS」を生み出した。
これにより、自分の意思により、完全に性別の変更が行える世界となった。
しかし、「TRANS」を施術した者の中には、エラーとも呼べる特殊能力者を生み出すことがあった。
人知を超えた様々な特殊能力。
人はその者たちを「HELI-X」と呼んだ。

HELI-Xによる犯罪が社会問題となる中、大和自治軍の中に、HELI-X犯罪を専門に扱う「螺旋機関」が設立された。

自治軍から螺旋機関に転属を命じられた軍人であるアガタ(菊池修司)。
裏社会を牛耳るマフィア「ブラックブラッド」の暗殺者・ゼロ(玉城裕規)。

その二人が出会う時。
運命の螺旋が絡みあい、激しく動き出す。

https://www.heli-x-p.com

 

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12/7 4列目センター にて

 

 

 

メサイアのオタクとしては行くしかなかろう。

設定がだいぶ拗らせてんな…とか、題材のジェンダー問題、かなり繊細だけど大丈夫なんかな…とか思ったり。題材に関しては自覚してるからまあピリピリしながら行くほどではないかな、とも。

 

個人的に紀伊國屋サザンシアター何年ぶりだよって感じで、絶対行き方忘れてると思ったら、身体が覚えてた。ここの通路ペダステとかでダッシュしたな…。

隣に人がいる劇場も久しぶりで、頭で視界が遮られることにちょっと感動してしまった。普通に見えなかったけど。

 

 

 

20割くらいメサってなかった??

近未来的な映像演出、乱舞する殺陣、OPのスローモーション、私は、この舞台を知っている………

しかし既視感有無に関わらず、無条件に爆上がりしてしまうこのOP。魂に響く。

もーーーこの殺陣!殺陣!!殺陣!!!最高!!!ってなった。手数の多さ、むちゃくちゃ脳汁出るーーー!!しかも今回武器のレパートリーが多い。銃、細剣、二丁拳銃、双剣、日本刀、最高。目が足りん。狭い舞台でよくあんな長物振り回せるよね。ギリギリ攻めてるのが緊迫感あって本当に好き。あとサッドネスちゃんの鞭がなんかたまらんのよね。打点が重力に従わざるを得ない分、本気感あるというかなんというか。本当に殺陣浴びたい人にとって最高の舞台。殺陣を浴びるために通いたい。

 

それにしても本当に設定拗らせている。どれだけ性癖の扉全開にしたらこんなの思いつくんだ?もうはっきり言って厨二のそれ。古の厨二心を呼び覚ます勇気。横文字言いながら技繰り出すやつや。しかし結局オタクは一生厨二病なので、にこにこしてしまうのであった。

冒頭で述べた性別題材問題も、今のところ特に気になるところはなかったかな。Twitterのキャラ紹介ほど掘り下げることもなかった。(クライの両性具有話とか今回一切出てこなかったし)

 

同じことを繰り返すのが苦手なのでゼロの能力のところはちょっと眠くなったけど、全体的にスピード感もあって良かった。

しかし相変わらず政治的なところが1回きりだと噛み砕けない。難しい。シュンスイ・シデン vs アンガー・サッドネスのゲーム戦は正直マジで訳が分からなかった。あれは言語的にも視覚的にも難しすぎる。サッドネスの入れ替わり能力による、役者の演技切り替えは凄い。

そういえばギャグパートほぼ皆無だったなあ。

 

キャラ的にはクライがカッコよすぎた。衣装的にも一人浮いてる感じがラスボス感あってカッコいいし、なんか立ち振る舞いカッコいいし、とにかく顔が良い。いや顔が良い。手塚国光の時そんなに思わなかったのに、クライの宇野さんツボです。真実の扉(にっこり)。衣装は左右が見えづらそう。

あとリュウジンね、やっぱり輝馬さんの衣装のひらみ捌きが上手い。絶対上手いの分かっててこの衣装当てたでしょって思うくらい。殺陣も思わず目で追ってしまう。しかし最後の寝返りじゃないけど、意外とあっさりな変わり身どうした。レスターに負けて生かされて敵側ついちゃうんか。

 

衣装に関しては、自分も多少裁縫する人間なので、もう見てるだけで気が狂いそう。どんなパターン引いたらあんなん出来るの。何あの切り返しの多さ。着脱めっちゃ複雑そうなのに何度も衣装チェンジあるのが凄い。地味にシュンスイの下半身センターのカーブとか……重力で皺入ったりしないんだ…凄……。てかもう全体的にどうやって着てるんだ……。

 

これは自分で自分にドン引きした話なんだけど、周りがなんで泣いてるのか分からなかった。劇場のすすり泣きを聞いて初めて「あ、ここ泣きどころか」と思った。情緒が死んでいる。申し訳ない。人間の心を取り戻したい。

 

もう何度も言ってしまって申し訳ないけど、最後のゼロのメサみ半端なかった。はい新規衣装!!バディ来ましたーーー!!っていう。仕方ないね、私たちバディ大好きだから…。

真実の扉といい、明らかに続きやる気満々すぎて、観終わった瞬間に「続きは!?!」ってなった。本当に早く続きをお願いします。今度こそ綺麗に全て回収されますように…。

 

 

 

 

 

★★★

テニミュ3rd DREAM STREAM

 

ミュージカル テニスの王子様3rd DREAM STREAM』

2020.11.15

 

 

11.15 リアルタイム配信にて

 

 

 

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3.24渋谷

 

 

 

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ひとりじゃ昇華できないから、友人と一緒に見ました。

本当に終わってしまったのか?

キャストさんたちの卒業ツイートを眺めながら、終わった気がしないのに、あるのは不思議な喪失感。私の想いは劇場に取り残されている。

楽しかったな、テニミュ3rd。不動峰たくさん通ったな、チムライは初めて全通というものをしたな。ルドルフは舞台として本当に面白かったな。山吹は熱かったし、チムライのお見送りで忘れられない思い出ができたな。関東氷帝は力に圧倒されたな。六角は成長曲線が見られて楽しかったな。関東立海は初日から狂わされたな。比嘉はラップとの親和性という新しい可能性に湧いたな。全国氷帝は何だかんだ泣いたな。四天宝寺は柳さん以外にこんなに目を奪われることあるんだと気付かせてくれたな。全国立海は苦しんで苦しんで燃え尽きたな。

キャストさんたちの顔を隠すマスクが憎い。輝かしいステージを奪ったコロナが憎い。

映像を見ながら何度、ここでペンライトを振りたかった、コールしたかった、歓声を届けたかったと思ったことか。3rd四天宝寺に大きなステージで黄緑の海を見せてあげたかった。行き場のない虚しさがどうしても心にこびりついている。ドリライ2020のペンライトをカラカラ振れば振るほど、直接届かなかった想いが積もるよう。

製作委員会は最善を尽くしてくれたのだと思う。ありがとう、DREAM STREAMをやってくれて。

 

 

 

 

セトリ

1. Do your best!

2. どどどどどうなる?2018

3. 南の島から来た刺客2017

4. お前ら…崖っぷちギリギリ

5. 勝ったもん勝ちや

6. 俺は燃える〜俺は勝つ!

7. お前は青学の柱になれ

8. 俺は殺し屋と呼ばれる男

9. ヘビーレイン

10. エクスタシー

11. 鎬を削る者達

12. ガンガン・ドンドン

13. 勝つことが使命

14. 大阪チャチャチャ

15. ウチらのハートはパーカッション

16. 俺たちはブリザード

17. ピンキッシュ・ボーイズ

18. 黄金ペアメドレー

  18.1 最後のゴールデンペア

  18.2 グッド・コンビネーション

  18.3 Depend on me

  18.4 ゴールデン・ペア

19. こいつをやっつけたい!

20. 幸村のテニス

21. プロフェッショナル・ペテン師

22. 肌を刺す嵐

23. THANK YOU & GOOD-BYE

24. 輝け、もっと

25. This is my best!〜サービスナンバーメドレー

  25.1. This is my best!(青学)

  25.2. 頑張れ負けるな必ず勝て(立海)

  25.3. Jumping up!High touch!(四天宝寺)

  25.4. シャカリキ・ファイト・ブンブン(比嘉)

  25.5. WE ARE ALWAYS TOGETHER(ライバルズ)

  25.6. STILL HOT IN MY HEART(氷帝)

  25.7. スマイル・アンド・ティアーズ(四天宝寺)

  25.8. F.G.K.S(立海青学)

 

 

 

雑多感想

 

待機画面がWE ARE ALWAYS TOGETHERだった辺り、もうこれが「テニミュ」の代表曲なのかなと。名曲だよね。

TDCホールのステージと合成背景とロケ撮影が入り交じる。セトリの流れが謎で流石テニミュって感じがする。幸村のテニスの後にプロフェッショナルペテン師はどういうことやねん。

一部衣装ついてる辺り、途中で製作ストップしたのかなぁ…とか思ってしまう。立海も新規衣装もらってたはず…。

初っ端、比嘉のターンでいきなり知ってる場所がロケ地で笑った(新宿のINSPAYERですね)。四天もめっちゃラクーアや。

最早、柳蓮二の新規絵だけで爆湧き。もうこれだけで5000円分のもと取れたと思いました。崖っぷちギリギリはなんで真田の目が光るエフェクトかけたん。笑ったわ。勝つことが使命と幸村のテニスはカッコよすぎて愛した。

勝ったもん勝ちやの背景はN〇Kの番組始まったな…って感じだったけど、パーカスのTDCロケが可愛すぎた。コーヒーカップは天才の所業。

氷帝は全員揃って撮影できなかったみたいだから合成なんだよな…すごいな……ブリザードサビの扇状になるとことか……。

ピンキッシュボーイズで冷上剛先輩出た時が一番笑ったかもしれん。どれだけ覇権を握っているんだ。

黄金ペアメドレーで他校のダブルスも出ないかなと期待したけど出なかったね。

こいつをやっつけたいはやっぱり宇宙に行くのね。なんか完全に精神世界なんだけど、この曲は確かにフィジカルを超越した闘いだから間違ってないと思える。テニミュ脳なので。

ペテン師でアシスタント兼柳生になるブンちゃんと赤也は可愛かった。これは映像だからこそかな。

肌を刺す嵐は、雨降らせたのか?背景のレインボーブリッジが水色なの凄くないか?*1跡部様1人、ロケで新規衣装で雨撮って、金のかかり方がすごくないか?

青学10代目バラードは「稽古」ってワードが引っかかったけど、もうしょうがないのかなと思えるようになってきました。(8代目バラードの時は大暴れした) 卒業ソングの時はキャラと役者が極めて曖昧な境界にいるから…。

卒業証書授与は、本当にマスクが悔しくて仕方がない。みんなずっと仲良しでいてくれ…。

ドリスト映像終了後のにちかちゃんの生コメント、とても沁みたんですけど、現時点でのにちかちゃん人生の1/4がテニミュで出来てることが一番の衝撃だった。

 

早期購入者特典の輝け、もっとはオーディション映像付き。これ本編と分けてくれたのありがとう。にちかちゃんが若い通り越して、ちいちゃい。

 

 

 

 

 

 

天才の立海がいなくなってしまった。

ありがとうテニミュ3rd。

私が初めて最初から最後まで「ミュージカル テニスの王子様」を見たシーズンでした。

テニミュも4thも楽しみ。

 

 

 

 

 

 

★★★

*1:19:00-20:00は医療関係者に感謝を伝えるため青にライトアップされてたみたいなので、これ狙ったのかな? https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2020/05/25/17.html

【映像】封神演義 -開戦の前奏曲-

 

『ミュージカル 封神演義 -開戦の前奏曲-』

2020.10.25

 

古代中国ー殷の王朝時代。第30代皇帝・紂王は仙女の妲己を皇后に迎えて以来、国は乱れに乱れていた。それを見かねた崑崙山の教主・元始天尊は、悪の仙道を神界に封じ込め、革命による新たな王朝を作る計画「封神計画」を弟子である道士・太公望に命ずる。元々怠け者であった太公望だが旅をするなかで苦しむ民の姿に直面する。天才道士の楊戩や哪吒、天化ら力強い仲間と共に少しずつ仙道のいない平和な世を実現させようと「封神計画」を実行していくのだった…。

太公望の活躍により、やがて世界は大きく動き始めた。殷を恐れ、争いを避けていた国々が殷へ反旗を翻しはじめたのだ。また西岐も国名を「周」とし、独立することを決める。太公望は周の軍師となり、打倒・妲己(殷)を掲げるのであった。しかし、妲己側は新たな策で太公望を追い詰めようとする…。

新たに太公望に差し向けられたのは妲己や「殷」の太師である聞仲と揃って金鰲三強とうたわれた趙公明だったーーーー。

https://musical-houshin-engi.com/1st/

 

 

 

2020.10.31 配信 にて

 

 

 

 

 

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10.25の初日にして、千秋楽。奇跡の1公演。

でも予定された"1公演"じゃない。なんて悲しい言葉なのか。

 

開幕1週間くらい前、PCR検査で陽性が出た。急遽代役を立てて、初日が10.25夜公演になった。私は元々初日しかとってなくて、ショックの中慌てて10.27,28のチケットをとった。

10.26、出演者に発熱が出た。10.27,28の公演が中止になった。辛すぎて仕事休もうかとすら思った。

10.28、複数人の陽性で、全公演中止の発表があった。

 

封ミュが何をしたっていうの?

文面見る限り、相当コロナ対策されていた。最初の陽性の時点で、全公演中止にするわけにはいかないからと、両足セグウェイ使う難しい役の代役を立てて、何とか届けようとしてくれていたのに。

原作読み返して、すっっっごく楽しみにしてたのにな。今まで何度も、行くはずだった舞台が中止になったけど、一抹の希望があっただけにどの公演中止よりもショックが大きい。

でも何より、キャストさんスタッフさんの心情察するに余りある。きっと大赤字だろう。どうしたら今後また封ミュができる土台を築けるのだろう。私には会場で買う予定だったグッズを通販で買うこと、配信を買うこと、円盤を買うことしかできない。それが辛い。

「無事に千秋楽まで走り抜けられますように」この言葉が今とても重く感じられる。何もかも、当たり前ではない。

 

 

 

配信感想。

あーーーーーーーー、観たかった!!!!!!

風の音、生で聞きたかった。空気感、照明、音響、マンパワーを全身で浴びたかった。一度も生で見てもいないくせに、映像と生の感動指数格差を感じてしまった。

 

魔家四将から趙公明戦までやるって公式Twitterに書いてたから、出るんだろうなとは思ってたけど、魔家四将やっぱり出た。凄い。全員アンサンブルさんかな?ミニ花狐貂の描写を、吹流しみたいなやつでやるのはなるほどなーって感じ。

原作では魔家四将戦は結構苦戦するんだけど、封ミュではなんと20分で終わるのでかなりゴチャついてる印象ではあった。これ原作読み返してなかったら何起きてるか分かんなかったかも。カメラワーク的に全景が見えないせいもある。天化の混元傘を使った反撃とか、全体見えないと厳しい。

 

初演であれだけ気合い入れてた姫昌が、さらっと亡くなっているのはちょっと残念。しかし周公旦は(ほんの少しだけど)出すという忠実ぶり。この塩梅、よく分からない笑

殷郊殷洪、読み方どうするんだろうと思ってたらそのまま2人とも「いんこう」。変えないでくれてありがとう。2人ともとても良かった。歌のハモリがすごく綺麗。殷洪の田口くんは終盤本当に泣きそうになっててグッとくる。なんか良い意味で菊丸英二の面影がない。あとすごくどうでもいいけど番天印持ちづらそう。

太公望の腕千切れるのもちゃんとあって感動した(?)  どうやって腕収納してるんだろう。

 

趙公明戦、クイーン・ジョーカー二世の階数は減ったけど、割と忠実にやってて驚いた。

趙公明の歌の手振りダンスの時、趙公明様の「初日だから難しいかな?」には声出して笑ったし泣いた。ここは観客も完成度上げてくはずだった。

嬉しかったのが太乙のソロ曲!!ありがとうございます!!!太乙可愛い!!

階層ボスは楊任、呂岳、余化。楊任は田口くんかな?呂岳の長江くんが凄かった。すごく長江くんなんだけど、見た事ない長江くんだった。申し訳ないことに余化が誰か分からない。

馬元戦の演出がとても良い。アンサンブルさん使った影絵演出だけかと思いきや、実際頭作っちゃうとは。力入ってるなーと思った。

哪吒の阿部くんも、よくこんな短い稽古期間で風火輪ことセグウェイ乗り回せるようになったよね……両足バラバラだしそんな簡単な物ではないと思うんだけど…。

今回、美人三姉妹は出なかったけどきっちり匂わせはしたから次出すつもりなのかな?

 

一幕は爆速魔家四将然り、だいぶ駆け足だったかな。逆に二幕の趙公明戦は丁寧だったと思う。まあキービジュアルが趙公明戦だもんね。

しかし原作だと本当にちょっとしか出ない申公豹と妲己が割と出てくるのに驚いた。どこでどうやって出てるのか思い出せない程度には自然にいた。

今後も楽しみ。

 

 

なんか自分感想浅いなあ、悲しいなあ。

封ミュは本当に良い舞台です。

どうかまた再演を、そして続編を、どうか。

どうか。

 

 

 

★★★

【映像】文豪とアルケミスト 綴リ人ノ輪唱

 

『文豪とアルケミスト 綴リ人ノ輪唱』

2020.

9.12-22  品川プリンスホテル ステラボール

9.25-27  京都劇場

文学作品を守るためにこの世に再び転生した文豪たち。 館長に導かれ、憧れの芥川龍之介と出会い、喜びに浸る太宰。 しかし、そんな平穏を壊すかのように、北原白秋の『からたちの花』が侵蝕され、 作者本人が自身の作品に“取り込まれる”という、未曾有の事態に。 北原とその作品を救うべく、太宰ら文豪たちは潜書をするが――

http://bunal-butai.com

 

 

9.25 東京千秋楽配信 にて

 

 

 

当たり前のようにネタバレ。文アルミリしら(アプリDLはした)、1,2視聴済み。

 

 

 

 

初日がズレるという未曾有の事態。コロナ許すまじ。

今回こそは行きたかったけど、チケ代に怯んで配信という選択をしました。

そしたらなんか、文劇終わりっぽくて泣いてる。

すごい最終回感。というか最終回。まだまだ文豪いるし、勝手に続くもんだと思ってた私が愚かだった。遂に一度も生観劇できなかった。後悔している。

今回の舞台セットめちゃくちゃカッコイイのよ。退廃的で。だからじっくり隅々まで見たかった。後悔。

後悔だらけだから、Blu-ray買いました。このご時世珍しい、物販の充実ぶりなのでアニメイトでブロマイド買います。

そういえば、初めてマウスガード有りの舞台を見ました。いくら透明言えど、やっぱり無い方がいいなあ。封神演義2も有るのかなあ。やだなあ。

 

 

 

東京公演前半辺りにおもむろにTwitterで「文劇3」と検索したら、予測検索に「地獄」と出てきて、混乱した。あの希望に満ち溢れた文劇が?どうした?文劇3が初文劇の友人に「地獄だったんですけど今までもそんな感じだったんですか?」と言われたけど「いやそんなはずは」と返すしかなかった。あの文劇に何が起きているのか?地獄好きの私は絶対に見る意志を固めた。

結局、東京千秋楽配信最終日の終了6時間前に駆け込み視聴した。駆け込みしたくせに、時間ギリギリまで通しで2回見たし、EDリピった。

 

地獄の噂は真であった。

 

待って、待って。なぜ、人が死ぬ。しかも割とえげつない殺し方だ。串刺しはよくない。乱れ撃ちはよくない。

中也さんの死に際が切なすぎて、なんだか落ち込んだ。配信だけど、悲しい顔のひとつに並べてほしい。

死ぬのが生前の没年順とかいうの、創作者ってそういうのやりがちだよね。申し訳ないことになぜかグッときてしまうものがあるのよ。いやはや、どうして文劇で人が死んでるんだ…?

 

そもそも、既に一度転生してるはずの太宰がすべて初見の顔してて、2で会ってるはずの芥川と朔太郎が初見の反応してるってどういう事なんでしょう。

あれだけ思い思われしてた太宰と芥川について、太宰側は3が初対面であるかのような会話をする切なさよ。前回の転生の記憶が無い。つまり文劇1,2時空から、全員一度は死んでる(「絶筆」というらしい)ってこと?でも芥川さんはラストで「また出逢えたね」と言うし、途中の会話でも前回の記憶があるようなないような反応でもあるような。要確認。

芥川さんは分からないけど、太宰は確実に記憶無くしてるんだよね。一度芥川作品が潜書されてるのに、太宰が「潜書された本は望まれなかった作品」だなんてことを信じるはずがない。

"輪廻転生"が在ると明言されている作品だが、何だろうな、この寂しさ。

でも太宰はポジティブなんだよな。芥川先生が転生しててまた会えるかもしれない、と。例え記憶がなくなっても「俺は行くよ」、と。そこが救いであり、明確に"ハッピーエンド"だと分かるラストだった。太宰が主人公で本当に良かった。地獄の中に、たくさんの強い魂の輝きを見たなあ。

ところで初演で太宰に救われた芥川(ヒロインかと思った)。3では太宰が芥川に救われる構図に見えるのは私だけか?琴線に触れる。輪廻しているような気がする。初演見返したい。

 

 

文劇3、たくさん良い言葉が詰まってた。特に何かしらの創作者には刺さるであろう。

全体主義と"個"の話。一応アプリもチュートリアルだけやった私すら「あれ館長ってこの人だっけ」と思うくらいなんだから、ユーザーはもはや、明らかに最初から黒幕と気付いていてもおかしくないのでは?それとも刀剣の本丸みたいに、各々色んな帝國図書館があるからと納得していた?

館長に「文化芸術を全て消して去ってみろ。その世界に何が残るのか」(ニュアンス)という白さんの叫びは、確かに今の風潮にも言えることで*1。やはり人は芸術なくして、真に豊かにはなれないのだと強く認識させられた。私も軽いいち創作者ではあるから何となく分かるけど、「書けなくなったら死ぬ」は本当だ。

 

今回の潜書は「からたちの花」と「怪人二十面相」。もう一つ、白さんの作品が潜書対象になったけどタイトルは明かされず。白さんの「この道」も出てくる。

北原白秋、懐かしい、優しい気持ちになれると比喩されると読んでみたくなる。こういうところが文豪モチーフの作品の良いところだと思う。文豪が亡くなっても作品は残り、作品に出逢い、出逢った人の中で生き続ける。これが文豪の魂。

 

 

キャラについて。

私本当に本当に本当ーーーーに、くぼひでさんの芥川さんが大好きなんですけど、今回も最高に素敵な物腰と身のこなし、キレのある殺陣、チラ見えどころか割と見える足首、煙草を挟むお綺麗な指先、顎に手ポーズの時に見える手首と筋、最強の顔面であった。文劇皆勤賞おめでとうございます。(乱歩さんもね)  煙草コツコツしちゃうのも可愛いんだけど、カテコでマウスガードちょっとズラして吸う(よね?)果てしない色気に何回かやられた(リピった)。

ネガティブな発言しまくって、太宰にそんなこと言わないでくださいと言われた時の「癖だねぇ」の明るい自虐のような言い方とか、「ライト兄弟よりずっと遠くの世界に飛んでいける」(ニュアンス)の本当に広い世界を見ているような言い方とかがすっっっごい好き。相変わらず文アルミリしらだが、原作の推しも芥川さんになるんだろうか。アニメ見ようかしら。

太宰は素直で愚直でどこまでも真っ直ぐで、本当に可愛い。誰よりも生命力強そうなのに、生と死の境目、薄氷の上にいるってんだから何と不安定な男だと改めて思う。その不安定さが愛しいよ。

萩原朔太郎って北原一門だったんか……。いや全然詳しくないもので……文劇2にソロで出てたのがちょっと不思議だなといまさら思った。若干文劇2の記憶が曖昧だから申し訳ないんだけど、朔太郎、前より強くなったなという印象。

今回のキーパーソンである白秋さん、あのたおやかさでごっっつい二丁拳銃って、どこの性癖向けなんだよ、刺さったよ。元不良シーンがさとちゃんって感じがしてニコニコした(失礼)。前述の「文化芸術を全て消し去ってみろ」の白さんはあまりにも格好良い。

てか文劇3のキャラ、飛び道具多いな。そりゃシューティングゲームにもなるわ。太宰のボタンシャカシャカ引っ掻くようなコントローラー捌きが懐かしい感じで笑った。

ブルズさんは相変わらず衣装もアクションもカッコイイ。髪は全員染めてるんだっけか。お洒落。ブルズさんこそ生で観たかった…絶対目が足りなくなるけど…。

 

 

演出について。

今回もなぜ配信で見た(100億回目の後悔)とばかりに最高の演出だらけだったのは自明。きっとカメラの外でも最高だったんだろうな…。正直「○○年○○没」の垂れ幕演出、辛さと相まって興奮してしまったな…何だこの感情は…。

布の演出とか、生で見たら絶対もっと派手で凄いと感じるんだろうなと思うことしきり。

他の方の感想で見たんですけど、全員絶筆した後の太宰と白さんが回想の中で、突然「文豪とアルケミスト」のタイトルが書かれた台本を手に芝居するシーン。突然あからさまな台本で、配信で見る限り「稽古間に合わなかった故の、演出に見せかけた救済措置なのか?」と思ってしまったんだけど、あそこ肉声で客席ライト点いてるって本当ですか????「客席にライトが点く」。この演出はどこにいっても超重要、絶対に意図があるギミック。客席ライト、現実の台本。つまり文劇の世界と現実の世界がリンクしたってこと。考察したいところではあるが、ちょっとあの辺り何がどう語られてたか記憶があやふやなので要円盤。ともかく配信で見えないところのそういう演出が本当に、やっぱり生で観るべきだった。何度でも言ってしまう。

ところで、何よりとにかく一番大興奮したのがエンディング!!!

主題歌メドレーはズルい!!!!!!

本っっっ当に鳥肌立った!!リピった!!リピれること、配信で見た自分に唯一感謝した!!もうねー、とにかく私は文劇初演の「光ノ先へ」が大好きなんですけど、何が好きって文豪由来の言葉が歌詞中にボコボコ出てくるところと、その歌詞に合わせたOP演出、走り出したくなるようなカッコイイメロディーライン、もう愛しさしかない。ガラッと変化した文劇2の「白き美しき世界へ」のメロディーは切なさ満点で、世界が光り輝いて見える。そしてさらに曲調を変えてきた文劇3の「魂となりて」は、THE文豪感溢れるレトロな雰囲気の中に、強い魂の意志が示されるようなそんなメロディー。愛しさと切なさと心強さとかよ。その作品のためだけに作られた主題歌って良いよね。

「光ノ先へ」が流れた瞬間の文劇そのものの終わりの感覚は悲しみでもあったが、それでもこれに勝る興奮は久しく感じていない。いや本当に素晴らしい。脱帽という他ない。むしろ禿げるかもしれない。久しぶりに禿げるとかいうネットスラング使ったけど、脱帽の上位互換だったのか。

ああ、ラストシーン、「光ノ先へ」じゃないか。

 

他の人の感想見てると本当に細かいところまで作り込まれてるのが分かるから、もっと観たいなあ。見返したいなあ。見続けたいなあ、文劇。

 

 

 

 

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文劇さんはこういう裏方のお話もしてくれるから愛しい。

 

 

 

 

 

 ★★★★

*1:今は多少マシになってるように思えるけど、夏前辺りが酷かった。自粛自粛でどれだけの芸術が消えたことか