『ゆく年く・る年冬の陣 師走明治座時代劇祭』
2017.12.28-31 明治座
2018.1.13 梅田芸術劇場メインホール
第一部・芝居/SANADAMA・る
関ケ原の戦いから10年。かつての栄光にすがる豊臣と、徳川家康の対立は続いていた。
家康から白羽の矢が立てられたのは仙台藩。片倉重長は、伊達政宗から任務を課せられる。
「今日からお前は“根津甚八”だ」。
真田十勇士、最後の一人は片倉重長だった!?
迫りくる大坂の陣。政宗の左眼が、重長に見せた景色とは―
第二部・ショー「プロデュース1615」
各戦国芸能プロダクションから選りすぐりのアイドルメンバーがやってきます!
1位を獲得し、天下人となるのは誰だ!?
12.30夜 7列目センターブロックにて
年末のるひま舞台は毎年恒例……かと思いきや意外と昨年やってなかった。まあこの時期の明治座は大体るひまなのは間違いないですね。
いつから観に行ってるんだろう。ドリジャンかな?
備忘録のため、今までのるひま年末年始舞台を列挙しておく。
- 【2011.01】新春戦国鍋祭(賤ヶ岳の戦い)
- 【2011.12】大江戸鍋祭(忠臣蔵 徳川綱吉)
- 【2013.01】ドリームジャンボ宝ぶね~けっしてお咎め下さいますな~(明治 伊藤博文)
- 【2013.12】歳末明治座 る・フェア~年末だよ!みんな集合~(鎌倉 常陸坊海尊/源義経)
- 【2014.12】聖☆明治座・るの祭典~あんまりカブると怒られちゃうよ~(戦国 黒田官兵衛)
- 【2015.12】晦日明治座納め・る祭~あんまり歌うと攻められちゃうよ~(平安 坂之上田村/阿弖流為)
- 【2017.12】ゆく年く・る年冬の陣 師走明治座時代劇祭 (戦国 伊達政宗/片倉重長)
私、るひまのこのシリーズは、何も考えずにとりあえずチケットとってるので、話の内容もキャストも誰が出るのかよく分からんまま観るんですよね。
そして、いかんせん歴史に疎い。みんなナマエムズカシくて覚えられなくて。
なので以下1mmも歴史を知らない人間の感想であることをご了承ください。大河真田丸も見ていない。
正直、結局誰がどこ推しで誰が何したいのか把握はできていない。
そのくせ年末年始るひまで初めて泣いたかもしれない。年々涙腺が死んでるせいかもしれない。
カラフルトンチンカンな衣装やら突然ぶっ込まれる長い日替わりギャグやらで前半はひたすらゲラゲラ笑うのに、後半でそれなりに笑いは残しつつ、一気にシリアス展開からの良い話、に持ってくから凄いなぁと毎度思う。
真田十勇士の最期でめちゃくちゃ泣いた。
満月祭で各々が死ぬ時の話を語り始めたときに、どう考えても死亡フラグと思ってよくよく覚えておいたんだけど。
「綺麗な姿で死にたい」に対する「服が赤くて良かった」
「花を愛でながら死にたい」に対する「赤いツツジが沢山咲いた」
など。やっぱりと思いつつ泣いた。
秀頼と木村もめちゃくちゃ泣いた。
殴り合いと、でこゴツもとい頭突き合いがとても良かった。
「お前たち豊臣がもっとしっかりしていたなら」ってあたりの事情がよくわかっていなかったんですが、恨みを勝る愛と素直じゃなかった愛は分かる。
ここで完全に主従落ちしたのでマンカブは最高だった。
他にも淀殿と大井の心中や、真田信之と幸村の兄弟殺しや、片倉重長と伊達政宗のラストなどなど、何回泣いたかって話なんですけど、これ全部2幕の中盤以降の話なんですよね。しんどい。
「正解」を探る重長。
2018年の抱負として、自身も考えてしまう。
1幕終わりの突然のミュージカル良かったです。
みんな歌うから、「瓶にい、こんなに上手かったの!?」とか「たっきーさんビブラートかかってる!??!?!」とか色々発見できて面白かった。
歌上手い人が多いのは良いですね。
Wマリウスは最高だった。
原田「マリウスじゃなくなったらこっち側(自分)になる気がする」
内藤「絶対嫌だ!」
原田「仕事は切れないよ♡」
役者とかその他雑多所感。
今回、安西さんつじもっちゃんのW主演。私の中の、ヤバイ役者がW主演。
ヤバイ気しかしてなかったんですがやっぱりヤバかった。
良かったとしか言えない。
安西さんは演技がぶっちぎりだと思ってるんですが、「正解は、どこだ。正解って、なんだ」と頭を抱える重長の様子にはゾッとした。
でも「次にやりそうな擬人化ってなんだと思う?」という質問への「人間の骨」回答やマンカブの意味不明な受け答えなど、相変わらず思考が宇宙に飛んでた。
幸村の佐奈ちゃんも良かったですね。海堂しか見たことなかったんですけど、幸村みたいな役がとても合ってた。顔にも合ってた。
つじもっちゃんへの若さアピールやら何やらで既に大物の雰囲気醸し出してるし23くらいだっけ?と思ってたけど、まだ、20歳。
私が行った日は殺陣序盤で武器の先端が取れてしまったんですけど、その時の反応だけは少し二十歳っぽかった。
杉江くんの木村、ものすごく良い役だった。
最初めっちゃ手首のあたり四天宝寺やんとか、衣装雰囲気的に脇役かと思っててごめん。めっちゃ活躍してた。
彼の元気すぎるダンスが好きです。
たっきーさんの毎度恒例「位が高い」役のキャラクター性は、毎回楽しみにしてるんですが、今回の家康はほぼ当て書きと聞いて笑った。わかる。好きです。
蒼木陣くんのアクロやキレまくりのダンスが久しぶりに見られて嬉しかった。テニミュの群舞で散々定点してたのを思い出した。ご本人、正義の塊っぽい顔してるけど悪い役も良かったですね。
大山真志は息子から父ちゃんになったわけですが、あれ、セリフあった?始終歌ってた気がする。良かった。あれ、でもセリフあった??
あとこれはすごく申し訳ないんですけど、おぬが髪型やらのせいか時々メサイアの有賀さんに見えた…。おぬは細くてスタイルが良くて良い二の腕と太ももだった…。
それにしてもツ○クロー直江兼続が裏切った理由やらがやっぱり分からなくて。
もう一回観たかったなぁ。
2部のショーについて。
1部の記憶をぶっ飛ばされるかと思った。
まず、今回三上さんいないの不思議だわ〜とか思ってたんですが、いましたね。司会で。安心した。
ゲストが今や絶対呼べないだろって人たちばかりで、るひまの力を感じる。
マンカブ。可愛かった。
前述の通り、カヅキ(安西さん)はぶっ飛んでた。突然「手首」って言い出した時は真面目に意味がわからなかったし今でも何が起きたのか分からない。
前述の通り、星くん(杉江くん)とばりん(永田くん)くんは最高だった。可愛かった。割と定点してた。
ごん(嶺くん)はすごかったな。最前のお客様に帽子渡して「君のために踊るから」って。ホストちゃん見たことないけどこういうやつですかね。
真弾青少年団は普通にカッコよくて、普通にライブやってほしいと思った。
途中で兄者(宮下雄也)がゲスト(和田雅成)のお弁当食べだして曲始まってももぐもぐしてたのが異色すぎた。
タッパあってダンス上手い人が多くてどこ見ればいいのか悩んだからもう一度パフォーマンスが見たい。
ラップを「独り言」って言われてたのには笑った。
優一の國はあれ、カレーの画像に「うどん」って書いてあるラーメンキャプションのツイートみたいな。
るひまってちょくちょく若手俳優オタの内輪受けネタがあるけど、ここが一番内輪受け極めてた。一番の犠牲者は和田雅成くん。
当たり前のように優一くんの歌は上手かったし、啓々子ちゃんがゲストに向かってパンツおっひろげてた(客席にも全開だった)のにめちゃくちゃ笑った。
あと、さとにいは「40までに2.5次元舞台に進出したい」って言ってたけど、本家帝一に出てましたよね。しかもここで踊ったポンポンマイムマイムの時に。
マーライオンZ。
安西さんと佐奈ちゃんが兼任してるの何でやねんて感じなんですけど、よくよく考えたらSDSで人とりすぎなのでは。
もふもふ可愛いね。できれば被りものも被ってほしかったね。可愛いから。
辻本あるある→「(蒼木)とにかく優しい」「(佐奈)ご飯奢ってくれる」「(滝口)紫吹さんを見て、あいつ年々良い女になるよなって言ってた」「(安西)稽古場で板垣さんに指導受けたあとに何か見てるなと思ったら、通帳だった」「(辻本)ご飯奢るけど、領収書は事務所の名前で切ってる」
優勝はSDSでした。
るひま舞台は面白いのに、盛りだくさんすぎて毎回脳みそのキャパシティを超える。
良い舞台納めでした。
来年もよろしくお願いします。
★★★★