2023.
6.2-7.2 宝塚大劇場
7.22-8.27 東京宝塚劇場
https://kageki.hankyu.co.jp/sp/revue/2023/1789/index.html
8.19昼 立ち見下手 にて
初めて生で宝塚を観た。
ホームがミュージカルテニスの王子様のオタクだから10回くらいはテニミュの話するよ。
東宝1789は2016年も2018年も観てて、演目としてめちゃくちゃ好き。
本当は、ヅカオタの友達と6/9昼公演に兵庫遠征して観る予定だった。次の日、宝塚ステージスタジオも予約してた。
そしたら中止になった。
1人でチケットとるのは無理そう(正攻法以外、譲渡文化が分からないので)と思って東京公演も諦めてたんだけど、上記ヅカオタの友が譲ってくれて。
そしたらまた中止になった。(8/15昼 2幕より)
いやこれ一生観られないんとちゃうか~~と思ってたら、観に行く公演からちょうど再開になった。
こうして宝塚初見が、主演代役公演一発目という稀有な体験をすることになったのであった─────。
まず劇場観光したよね。観劇12年目なのにめちゃくちゃ初心者ムーブかましてしまった。立ち見に階が書いてなかったから、1階にも立ち見席があるパターンなのか分からなくてうろうろした。
これは多分初心者しか撮らない階段。
客層は、女性のが断然多くて年齢層も鬼広いのは予想通り。男性はテニミュに来てる若年層男性の人数を1.5倍にして、さらにそこに50歳overのおじ様を2倍足した感じで、どちらかというとおじ様の多さに驚いた。
宝塚ルールが通常の劇場と真逆なことが何個かあって戸惑う。
劇場内飲食OK、開演前後と幕間での劇場内での撮影OK。出待ちOk……は文化としてよく分からんから触れんとこ。
撮影した写真をSNSに載せるのダメって聞いてたんだけど、FAQ見たらどうやら自撮りならOKらしくて、ええ……………。
※2023年8月時点なので将来的にURL先の表記が変わっている可能性あります
有識者から聞くところによると、今年から突然出きたルールらしくてヅカオタも戸惑ってるとかなんとか……。
1人で自撮りするの嫌人種なので、これならええやろ!
1789開演の11時からテニミュ六角凱旋公演の当日引換券先着発売だったので、1分でも遅れてくれればワンチャン……と思ってギリギリまで張ってたしだいぶ正確に時計見てたんだけど、2秒で始まって全然無理だった。宝塚が優秀すぎる。
立ち見なのに映像演出もほぼ見切れなし。この世の全劇場を東京宝塚劇場にしろ。
でようやく観られた宝塚なんですけど
こんなん観続けてたら男いらんくなる!!!!!!!!!!!!!!!!!!(今も必要としていないが)
「良い男」の概念が、男装男役で完成されてしまっている………えげつねえ幻想世界……ここがファイナルファンタジー……?
開幕直後、紗幕の向こうに見えた世界がミレーの絵画かと思ったら、動いてびっくりした。
てか宝塚、
人、多っ
パンフ見たら84名でお送りしますみたいなこと書いてあった。
84名!?!?!?!?!!?!?
テニミュが3都市で同時にやれてしまう~~~~~~~マンパワーすっげ~~~~~~~~~~~。最後のショーで人が無限に出てくるから今までどちらにいらして……?ってなった。今まで観た舞台の中で一番板の上に乗ってる人数が多い気がするんだけど、ヅカオタの皆様は常にこのマンパワーを食らってらっしゃる……?しかも"星組"という一組単位で84人………タカラジェンヌって、400人以上いるんか……。
演出が、予想以上に東宝と同じで楽しかった。既視感に継ぐ既視感。でもラストシーンとか、人数いないとできない演出もあって良かった。
私が一番好きなの「革命の兄弟」なんだけど、東宝書き下ろしで、昔はなかったのとか信じられる。私の大サビなんですが。でもM2くらいでもう革命兄弟始まって、こんなに私のサビ早かったんかって思った。
知らん曲もあった気がする。三部会の曲と会議場前の曲って東宝もあったっけ。私が持ってるCDが東宝の平等verなので入ってないだけかも*1。「世界を我が手に」は確実になかったのがちょい残念。
2幕開いた直後、一瞬だけ私が世界一観たい「ミュージカルテニスの王子様 宝塚公演」が現実になってて公演中一番興奮したかも分からん。あれ東宝版にもあったっけ?
「誰のために踊らされているのか?」とか「私は神だ」とか、男声音域だと高めだけど女声音域のせいか実力か、全然危うさがない。ゆんの「ゆぅ↑がんだ時代に閉じ込められ」が懐かしくなった。
改めて見て、「自由と平等」って立場的強者が弱者に対して「俺達を分かってほしい」とかへりくだって理解を求める、この時代背景の舞台としては珍しい構図だなとふと思った。
ロベスピエールという属性が好きなんですよね。東宝版ではサイラモナムールで突然のカノバレだったけど、こっちは匂わせあったのてノーダメです。
デムーランはおおむね今までのイメージに近かったんだけど、ダントンが金髪でカノジョに膝枕してもらう可愛い甘えんボーイで驚いた。親ダントンがゴリゴリの上原理生なものでして……。
オランプもめちゃくちゃ可愛かったな~~お顔が小指の爪くらいしかないよ~。
「悲しみの報い」の全体的な演出がとてつもなく美しくて、これが観られただけでも立ち見で見られて良かったなと思った。なんなら1幕はS席のチケット買って、2幕は立ち見のチケット買いたいくらい。
回転盆のセンターで、真っ白な衣装で踊るロナンが忘れられない。
ロナンが死んだ直後、奈落に下がるんだよな……と待ち構えてたら1回上昇してンフフってなっちゃった。
デッケェ羽根は流石に沸いた。本来の主演の礼真琴さんが休演で、暁千星さんによる代役公演だったから見られない可能性あったっぽいな。こちらとしてはやってくれて感謝しかないが……初見なので……。
てか代役のシフトが全員メインどころなんだけど、中止から3日間で、あのミザンス量と台詞とダンス叩き込んだのバケモンか?歌はそこまで……ダンスは上手い……と聞いてたんだけど、歌も全然めっちゃ上手いやんけ。礼真琴さんはこれより上手いってこと?上手いの上限値どこだよ。下手な人もおらんくない???
カテコ?レビュー?は「ここは手拍子……しない!?」「あっそこは手拍子するんや」って思った。自分の中で謎の手拍子感覚が醸成されていることに気づいた。
ずっと拍手してるから、これ普通にダブルカテコもあるんだろうなと思ってたら、なかった。どうやら再開公演だったかららしい。キャストのポジションや歴史や宝塚の伝統全てを踏まえて、あれが見られたヅカオタの皆様、いいなーってなった。
そういえば宝塚って、メインの芝居ともう1個別の話っていう昔の映画の同時上映みたいな2部構成だった気がするんだけど、そうじゃないものもあるんだね。(BADDYを見せてもらった)
キャスト的には暁千星さん、舞空瞳さん、極美慎さんが気になった。特にロベスピなこともあり極美慎さんの顔も好き~ってなったんだけど、この人が、前に友達から聞いた「極真空手やってたから芸名を極真にしようとしたら怒られた」人だと知り謎の感動を覚えた。
終演後にパンフレット(フルカラー折り込みありで1000円………)買ったんだけど、詩ちづるさんは推されてんだなと思った。
いやー宝塚、中学生までに観てなくて良かった~~!!!目指しちまうところだった!!!
そしてやっぱ1789めちゃくちゃ好きだ~~~~~東宝もそろそろ再演しません?
★★★★
*1:少なくとも三部会の曲は自由verにあったわ