『ダイヤのA The LIVE V』
2017/9/
7-10 兵庫 新神戸オリエンタル劇場
12-14 広島 JMSアステールプラザ 中ホール
17-18 福岡 北九州芸術劇場 大ホール
20-24 東京 シアター1010
9/20 18列上手にて
東京が人気すぎてチケットとれず、ほんとに行けないかと思った。ギリギリ譲渡していただけて、何とか一公演。
期待以上にめっちゃ楽しかったです。面白かったです。
脚演変更でしたが、まあメサイアで演出は見てるしな…とあまり心配はしてなかった。
しかし世間はなかなかに賛否両論だったわけでして、なんでかなーと思ってたんですが。
原作が完全に頭に入ってて、観劇しながら原作のシーンが思い出せる人は浅沼演出のが良かったって人が多いのかな。私は原作は展開は分かるけど細かいところは覚えてないレベルなので、「演劇として分かりやすい」今回の演出、良かったなぁという感じです。
とにかく「自分に合ってた」としか言いようがない。
そんな感じで、原作うろ覚えの人間が感想書くので嫌な方はここで読むの止めた方がいいかもしれないですね。
OPでキャラ紹介として、アニメ映像と漫画のコマが流れた時は痺れたー!
二次元のキャラなのに、目の前に三次元として存在しているの。凄い。生きててよかった。
アニメも漫画も舞台上で使用されるってなかなか、いやむしろ今まで無かったのでは?帝一が漫画のコマ演出はあったけど、役者と同時に並べられることはなかったし。
沢村の背番号演出がめちゃくちゃ好きだったのでなくなったのは残念だけど、鳴ちゃんが後ろ向いて、アニメ映像と役者がシンクロしたところが良すぎた。鳥肌。
一幕はめっっっちゃ短くてちょっと笑ってしまった。体感15分だった。実際40分くらいか。
しかし単純な時間的な休憩ではない、集中力や気持ちの区切りを考えた休憩の使い方で、こういうのもありなんだなぁと思いました。「気持ちが切れるから、例え4時間公演でもテニミュ全国立海は前半後半分けないで一公演でやってほしい派」の私としては有難い。
カメラ担当哲さんが可愛すぎて最高だった。「ハイ、王手」って何…可愛い…。
で本番の二幕。
今回良いなと思った点、
- 視覚的に時間の流れや人の立ち位置が非常に分かりやすかった
- 映像が最小限になったことでキャストのモーションから球などが想像しやすくなった
- 原作の選手外のキャラを出さず、舞台の観客を「球場の客」という一種の小道具でありSEとしたことで、選手の動きに集中できた
- 自由応援という形で拍手などができたことで、今まで以上に球場の客になれた(笑
ですかね。
特に1.が、私にとって大きかった。野球漫画って普通に読んでる時でも、試合中はいつどこで誰が何をしているのか分からなくなりがちで。私がちゃんと時系列追わず野球に詳しくないからなんですけど。
舞台セットの話ですが、セットそのものを球場にしてしまうことでシーンごとの位置関係もめちゃくちゃ分かりやすくなってると思った。ちゃんと塁にいるべき人がいるのが臨場感ある。これもっと広い劇場で見たかったな…それこそブルーシアターとか。打者が三塁側に走るのは若干違和感あったけど、攻守の視点が逆転してるからしょうがないし、打った瞬間に視点が攻撃側に切り替わったと思えば、まぁ笑 あと上のナイター用大型照明がマジで光るの良いよね。
テンポも良くて個人的には気持ち良く観られたんですけど、ここは原作派の方は早すぎたのかしら。
逆に視覚を使わなくなった、2.の部分も良かったと思う。観客の想像力が担う部分がかなり多いのが舞台の性質なので、やはりその世界を作る最たる要因は、役者の動きなのだと思います。だからこそ、この公演での第一印象は「今までより球が見える」でした。
3.は、特に前半は、完全に好みの問題な気がするので割愛。マネとか出してほしかった人もいるよね。
4.は、自分は「生の舞台だからこそ」の没入感というか、世界の空気感が大好きなので、本当に球場で応援していると思えたのがとても良かった。ヒッティングマーチがなくなったのは残念だけど。最初Twitterで「応援自由になった…」と聞いて、タイミングとか不安しかなかったけど、ゾノが良い感じに先導してくれたのでただただ楽しかった。
試合は本当に手に汗を握るようでした。途中で「あれこの試合で青道負けるんだよね?あれ?青道勝つんだっけ?」とすら思った。
ラスト9回裏から青道敗北の瞬間が印象的すぎる。おかげで色々と記憶が吹っ飛んでる。
「あとアウト〇つで…」の沢村のカウント中に周りが無音なのが、沢村の世界を見ているようで緊張感がガンガン伝わってくる。その分白河へのデッドボールに本気で驚いてしまった。本当に痛そうで思わず顔しかめた。
そしてサヨナラホームラン後、喜びに盛り上がる稲実と静止したままの青道のコントラストがつらすぎた。泣く。
一人崩れず整列を促す主将がカッコ良すぎた。バスのシーンがすごく好きなので入れて欲しかったけど、あれは難しいよなぁ。
気になった点としては、ボーカルありのBGMが多かったこととかしら。Grateful Story使ってくれたのは良かったけどね。
あと途中入場があまりに多い。20人以上途中入場だったのでは。やっぱ平日18:30は厳しいよー。
キャラと役者について。
今回観て良いなと思った子は、降谷、前園、成宮、原田でした。
降谷は何だかとっても久しぶりな感じがするし(久しぶりだけど)そもそも廣瀬さんお久すぎた。相変わらず細いんだけど前より少しがっしりしました?肩幅がちゃんとあって、なんかこうときめいた。
ゾノはほんと良い声してんなー、下手客席でずっと頑張ってた!ありがとうゾノ。最後の「負けだろうと試合に出たかった」と言うシーンも良かった。
鳴ちゃんは、凄かった。凄かった。「ずっとでかいことばっか言ってきたから、勝ててよかった」でめちゃくちゃ泣いた。可愛かったし。原田との身長差も本来8cm差なの忘れる程の脅威の19cm差。
そしてその19cmの要因、原田は顔が綺麗すぎる。これ氷帝の樺地の時も言った。最初、雅がヤマさんだということ忘れてて、「まって雅さん顔までカッコよすぎでは?誰だ?」とか思っててカテコで初めて気付いた。本当にでっかい。
元から好きな結城哲也と小湊春市は相変わらず素晴らしく…素晴らしかった…。
哲さんは8回表の二塁打のシーンがめっちゃ好きなんですけど本当にカッコよかった…ここ、応援拍手できて心の底から良かったと思う…私はスタンドにいた…。二回目になりますけど青道敗北後の主将ぶりも良かったです。つらい。
春っちはミラクルキュートクロスファイヤーエンジェルです。バット折って進塁のシーンは演出としてもう一声欲しい気もしなくはないけど、春っちが素晴らしいのでもういいです。私が気持ち悪くなるので多くは語らない。(地獄はダイステⅣ感想記事参照)
9/20、小澤さんがカテコ最後に両人差し指で口角押し上げてニッと笑う仕草をしたのが、泣きまくってる観客に「笑って。」と言っているようで、かなりグッときました。ありがとう沢村栄純。本当に沢村栄純だなぁ。
私、面白かったと思う舞台しかパンフレット買わない人間なのですが、終演後勢いでパンフ買ってたし半ば無意識に沢村降谷御幸ブロマイド追加してました。怖っ。
今までダイステは各公演一回だったから今回も一回行ければ万々歳と思ってたけど、もう一回くらい行きたかったなー。
★★★★