芸術に拍手

全記事ネタバレ祭り。レポと感想と妄想が大渋滞起こしてる。

新約LILIUM

 

『LILIUM -リリウム 新約少女純潔歌劇-』

2023.

4.15-23  東京 サンシャイン劇場

4.28-5.3  大阪 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ

 

永遠に咲きつづける花はなく、美しく咲くもいずれは枯れる

雨が降り続ける森の奥深くにあるサナトリウム
そこは《クラン》と呼ばれ、繭期(人間でいうところの思春期)の吸血種の少年少女たちが療養しながら暮らしていた。
そのクランから、シルベチカという一人の少女が失踪する。
友人であるリリーはシルベチカをさがし求めるが、サナトリウムの仲間たちは誰も彼女を覚えていなかった。
シルべチカとは、リリーの妄想が生み出した幻なのか。
疑念にかられるリリーであったが、スノウという少女がシルべチカを覚えていることを知る。
また、ファルスと名乗る少年がリリーに接近してくるのだった。
少女たちの秘密が明かされる時、残酷な運命の扉が開く───

https://lilium.westage.jp

 

 

 

4.15  3列センター(1列目なしのため実質2列目)  にて

 

 

 

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別舞台と期間丸被りしてて、ちょっと感想の間が空いてしまった。LILIUM本当に大好きなんだけど、1公演しか観てないのもあり月並みな感想しか書いてない。

 

 

 

LILIUM、生で観たことなかったのに、世界で3番目に好きな舞台。何度も円盤見たし、ずっとCDも聞いてる。真っ白なゴシックな衣装の女の子たちのサナトリウム、大好きでしかない。

キャスト全員女性なのに、ほぼ客も女性で驚いた。もう少し男性比率高いと思ってた。TRUMPシリーズ自体、女性ファンのが多いんだなぁ(2.5系に作品系統が近いのと観劇人口の男女比を考えると、断然女性のが多いのは納得がいくが)。

 

初日は雨。いいですね。

 

 

 

 

ストーリーも曲も全部知ってるのに、観劇人生で過去一泣いた

ハンカチじゃなくて、タオルハンカチ持ってて良かった。「終演後語ろー☆」つって友達とバー予約してたけど、終演後しばらく無言だし、しんどすぎて食欲なくなって、2人して赤い酒1杯だけ飲んで早々に解散した。

LILIUM再演と聞いて、「いっぱい行くぞ☆」と思ってたけど上記の通り別舞台との期間被りや諸々の理由で1公演だけになってしまった。でも生で浴びて分かった。これ多ステできない。めちゃくちゃ面白いし最高なのに、しんどすぎて多ステできない。

初日がまさかの2列目で死ぬかと思ったけど、無事に死にました。

最近の舞台って3時間近いの当たり前なところあるのに、これ本当に2時間10分しかない物語なんか?無駄に長くて中身スカスカな虚無舞台も多々ある中で、なんだこの密度。

 

みんな歌上手いし、音響も良かった。曲は全体的にコーラス増えた感じ。ただ「Eli,Eli,Lema Sabachthani?」とあともう1曲どこかで、伴奏リズムがえらくズレて聞こえて、なんか気持ち悪いところあったな。あの時だけだったのかな。

マリーゴールド」を知った状態で見るの無理すぎて「もう泣かないと決めた」から爆泣き。

 

シルベチカの繭期症状の話も入れてきたなー。これ入れといて一部の公演でしか二輪咲きやらないのって…………………………まあこの話は最後の最後に書くわ……。

 

プリンセスマーガレットが可愛すぎる。スタイルも良すぎる。姫姉様が親衛隊の名前を間違えていくところ、元ネタ分からなかったんだけど幽白だったっぽい。幽白????????????ここ日替わりだったらしく、ゴルベーザ四天王やらエヴァやら花男やら………。あそこすごい速さと瞬発力で言っていくわけで、日替わり高度すぎん??

 

ローズが一番キャラ変わったかなと思うけど、かっこいい王子様タイプ良かった。

 

衣装もみんな可愛くて、席近いばかりに衣装見ちゃうところあった。フレア系多いけど、マリーゴールドの巻きスカートみたいなすっきりしたのも良いな~!下、ドロワーズ履いてるのも可愛すぎた。

 

 

親LILIUMが初演のハロプロなのでどうしてもそちらのイメージに引きずられてるところはある。見てる回数が違うので、慣れはあるかな……。SPECTERもそんな感じで初演のが好きだったりするしな……。

ともあれ、生でLILIUMを観られた人生になれて、良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下運営とかに対するすっっっっごい愚痴。めちゃくちゃ感情的です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大好きな大好きな舞台だったんだけど、3/9のこの案件が酷すぎて、死ぬほど萎えてしまった。

https://twitter.com/watanabe_engeki/status/1633754507724337153?s=46&t=g8gyPimGMNzdfznMQqQDFw

 

チケットが売れてない公演の"テコ入れ"で、見るか見ないかでLILIUMそのものの印象すら変わるほど超重要な、あの「二輪咲き」をやるんですか。

二輪咲きって、"たかがオマケの本当の意味で無料の"アフターイベントとしてやるような演目だったんですか。ハロプロ時代の円盤が今いくらで取引されているかご存知ですか。ファンがどれだけ見たいと思ってるかご存知ですか。

 

問題点ありすぎて一旦箇条書きするけど、

・内容が、万単位で取引されてる廃盤円盤のものかつシリーズにとっても重要な情報を含むもの

・実質無料のアフターイベントとして実施される

・あからさまにチケットが売れてない大阪公演の平日だけで実施される

・同じチケット代金で、2時間の公演に30分もある実質別公演を追加している

・予定外の公演によるキャストスタッフ追加稽古の負担(これは憶測)

・この情報すべて、チケット先行が全部終わってからの後出し(公演初日1ヶ月前)

 

ドン引きだよ。

 

金は大事だよ、分かってるよ。金がないと作品は作れないよ。分かってるよ。でもこんなに大好きだという気持ちを踏みにじられることある?私たちの存在って、なに?金づる?

本当にLILIUMが大好きな人たちは、もはや有料の末満先行で昨年の11月の時点でチケットとってるのよ。私もそうなのよ。あんなに早くチケット売っておいて、開幕1ヶ月前に突然、ファンが切望する演目をオマケとして追加でやります、はありえないでしょ。

普通アフターイベントなんて15分のキャストのトークショー程度。でも今回のキャストは、本当に言い方悪くて申し訳ないけど、メインターゲットである女性オタクに絶大な人気あるとは言い難い人選。キャストのネームバリューで客呼べないのは分かってたでしょ。そしてその選択をしたのは、末満さん自身でしょう。本気でチケット売りたいなら、せめて全員宝塚出身でやればよかったろうに。(宝塚流れ弾ごめんなさい)

もう飛躍しすぎだとは分かっているけど、「あなたが見たい美しい世界を創るために、客に対して金を出せと脅迫するのか」とすら思った。心境としてはそれくらい最悪。実力重視のキャストで本気で良いもの創ろうという気持ちは理解できるし私もそれを見たくてお金出してるけど、そのためにその「良いもの」を雑に扱うという矛盾が、どう頑張って考え続けてもなにも受け入れられない。

 

この記事5月に入ってから書いてるんだけど全然新鮮に怒れるから嫌。公演そのものの感想より、こっちの方が筆が乗っていくらでも呪詛吐けてしまうのが本当に嫌すぎる。

この案件のせいで、大好きなLILIUMに対して最悪な記憶がついてまわる人生になってしまったことが本当に悲しい。観劇中すら、ふとこの件を思い出して我に返る瞬間すらあった。なんで私わざわざ末満有料会員になってまでチケットとったんだろう。

「今後も同じような後出しがあるかもしれない」という可能性を生み出してしまっただけで、このシリーズにとって大損だと思いますね。少なくとも私はもう最速先行でチケットとろうと思えない。

あの人、ぶっちゃけ理由はよく分からないままうっすら嫌いだったけど、今回でだいぶ嫌いになってしまってしんどい。作品は本当に良いのに。あの人に一銭も落としたくないけど、作品は見たいという地獄に嵌ってしまった。「じゃあ観なきゃいいじゃん」って私だって割り切りてえよ。でもリリーが大好きなんだよ。コンテンツの内容がNot for meになったなら何の未練もなく離れられたのに。しんどい。地獄は作品の中だけにしてくれ。笑い事じゃない。

この案件がなければ、別舞台と被っていたこと関係なしに私は大阪楽含めた2公演分のチケットを手放すこともなかったし、配信も買ったでしょうね。作品に対しても綺麗な感情のまま物語を受け止められたでしょうね。

すべて捨てた選択をしたのは私ですが。

 

 

 

 

 

 

★(★★★)